2023-06-27 (Tue)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、インテグラル・ナショナリスト、ウォロディミル・ゼレンスキー、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
SOON THE SECOND ROUND
The defeat of Ukraine does not mean the end of the war
まもなく第 2 ラウンド
ウクライナの敗北は、戦争の終結を意味しない ②
It is wrong to think that the defeat of President Zelensky in Donetsk and Lugansk, in Kherson and Zaporijjia, could mark the end of the fighting. In the face of the resistance that Moscow has encountered in enforcing Security Council Resolution 2202, President Putin has declared that he still has to liberate Odessa and join Transnistria. This is precisely what the Pentagon is looking for since 2019. Already, it is preparing a second round in Moldova. Not because it wants to defend the Ukrainians, then the Moldovans, but because it intends to strip its own allies.
ドネツクとルガンスク、ケルソンとザポリージャにおけるゼレンスキー大統領の敗北が、戦闘の終わりを意味すると考えるのは間違いである。モスクワが安保理決議 2202 を執行する際に受けた抵抗に直面し、プーチン大統領は、依然としてオデッサの解放とトランスニストリアの加入が必要だと表明している。これこそ、ペンタゴンが 2019 年以降に求めているものだ。すでに、モルドバで第 2 ラウンドを準備中である。ウクライナ人を守り、次にモルドバ人を守りたいからではなく、自国 (=アメリカ) の同盟国から身ぐるみを剥ぐつもりなのだ。

Transnistria is that valley in red, between Moldova and Ukraine.
トランスニストリアは、モルドバとウクライナの間にある赤色の谷間部分。
It should be remembered that when Moldova declared itself independent, it recognized the consequences of the German-Soviet Pact of 1939 as null and void, including the attachment of Transnistria to its political entity. However, shortly afterwards, it claimed it as its own territory. In June 1992, Colonel Howard J.T. Steers, a US military intelligence officer and advisor to the Atlantic Alliance, coordinated a military operation to conquer Transnistria. For this, he was not content with the small Moldovan army, but mobilized the Romanian army and numerous Romanian prisoners.
モルドバが独立を宣言したとき、トランスニストリアの政治的帰属を含め、1939 年の独ソ条約の結果を無効と認めたことを忘れてはならない。しかし、その直後、同国はトランスニストリアを自国領と主張した。1992 年 6 月、アメリカ軍の情報将校で大西洋同盟の顧問であったハワード・J・T・ステアーズ大佐は、トランスニストリアを征服するための軍事作戦をとりまとめた。そのために、彼は小規模なモルドバ軍では満足せず、ルーマニア軍と多数のルーマニア人受刑者を動員した。
Transnistria was a small valley with a microclimate that had made it a secret base for the Soviet military-industrial complex. It was therefore populated both by its original inhabitants, but also by many families of Soviet scientists. It was protected by a small base, that of the 14th Soviet army. The Russian president, Boris Yeltsin, refused to defend Transnistria, just as he refused to allow Crimea to join the Russian Federation. The 14th army, now Russian, more than 1,000 men, was ordered not to intervene. But thousands of Transnistrian women besieged the military base. The Russian soldiers did not shoot at them, but disobeyed President Yeltsin’s orders and let them in. They took 1,000 Kalashnikovs, 1.5 million rounds of ammunition and 1,300 grenades. It was this armed people who pushed back the Romanian army led by Colonel Steers.
トランスニストリアは、ソ連軍産複合体の秘密基地となった微気候の小さな渓谷である。そのため、元々の住民だけでなく、ソ連の科学者の家族も多く住んでいた。そこは、ソビエト第 14 軍の小さな基地で守られていた。ロシアのエリツィン大統領は、クリミアのロシア連邦への加盟を拒否したように、トランスニストリアの防衛も拒否した。現在はロシア軍となった第 14 軍は、1,000 人以上の兵士がいるが、介入しないよう命じられた。しかし、数千人のトランスニストリアの女性たちが軍事基地を包囲した。ロシア兵は発砲せず、エリツィン大統領の命令に背き、彼女たちを中に入れた。彼らは 1,000 丁のカラシニコフと 150 万発の弾薬、1,300 個の手榴弾を手にした。ステアーズ大佐率いるルーマニア軍を押し返したのは、この武装した人々であった。
This defeat of the Atlantic Alliance has never been told in Europe. You have to have been there to know it. It struck those who experienced it so hard that some changed sides. This was notably the case of the CIA station chief, Harold James Nicholson, who, in the following months, placed himself at the service of the Russian KGB, of which he became one of the most important informers.
この大西洋同盟の敗北は、ヨーロッパでは決して語られていない。その場に居合わせた人でなければわからない。この敗北を経験した人々は、非常に強い衝撃を受け、立場を変える者もいた。特に CIA の支局長であったハロルド・ジェームズ・ニコルソンは、その後数ヶ月間、ロシア KGB に身を置き、最も重要な情報提供者の一人となった。

ハロルド・ジェームズ・ニコルソン
Today, Transnistria claims to be the only heir to the Soviet Union, retaining its best practices without its authoritarian and bureaucratic aspects.
今日、トランスニストリアは、ソビエト連邦の唯一の継承者であると主張し、権威主義的、官僚主義的な側面はなく、その最良の実践を保持している。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆SOON THE SECOND ROUND The defeat of Ukraine does not mean the end of the war
本日の書物 : 『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 渡辺 惣樹 文藝春秋
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 T・ルーズベルト大統領はそれに苛立ち、朝鮮の運営 (近代化作業) は日本に任せたいと考えていた。従って、日本の目を朝鮮に向けさせることはアメリカにとって二つの意味を持つことになった。面倒な朝鮮近代化作業を日本に任せ、かつフィリピンへの関心を捨てさせることであった。朝鮮に深入りすることに消極的だった伊藤博文が動かざるを得ななかったのは、アメリカの圧力があったからであった。一九〇五年一一月には第二次日韓協約を締結して朝鮮王国から外交権を剝奪し、一九一〇年には併合となった。

セオドア・ルーズベルト
日露戦争ではアメリカは中立の立場を維持していた。フィリピン・朝鮮のバーター交渉がタフト外交団の外交日程に組み込まれていることは、内密にしなくてはならなかった。両国が友好国ではないかと疑われてはならなかった。タフト陸軍長官の訪日はあくまでフィリピン視察の途次に立ち寄る表敬訪問とした。そうしなければ日露交渉の仲介役にはなれなかった。

ウィリアム・タフト
七月二六日、タフト外交団は明治天皇に謁見した。それに続いた昼餐会では天皇はアリスを隣席に座らせ、父セオドアのことを繰り返し話題にした。翌朝タフトは桂太郎首相との協議に臨み、フィリピン・朝鮮の相互承認について合意をみたが、言うまでもなく秘密協定となった (桂・タフト協定)。日本の朝鮮覇権を認めたのはアメリカであり、そのイニシアチブを取ったのもアメリカであった。だからこそ一九〇五年にも一九一〇年にも諸外国からの反発がなかったのである。

アリス・ルーズベルト・ロングワース
この協定からおよそ四〇年が過ぎた一九四三年一二月一日、連合国首脳は第一回カイロ会談を終えると共同声明を発表した。朝鮮については次のように主張した。
「三国 (米英中) は、奴隷状態に置かれている朝鮮の人々を憂い、時機を見た上で、朝鮮は自由となり独立すべきであると考える」
日本が近代化し法治を行き渡らせていた朝鮮の実態と、米国こそが日本に朝鮮の近代化 (啓蒙作業) を任せた歴史的経緯を全く無視した声明だった。』

一つのまとまった空間におけるコンパクトなユダヤ人の社会
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、第二次世界大戦時にアメリカを実質的に動かしていたのが誰だったのかという疑問に、明確な解答を示してくださる良書で、まずはこの書物を通じて基本を押さえて頂き、その上で、その発祥が同根 (もちろんソ連です) で、やがて対立するようになるもう一方の流れがアメリカで根を張り、米ソ冷戦の時代をつくり、ソ連なきあとのロシアを依然敵視し、そして今まさに、欧州連合 (EU) や日本を巻き込み、アメリカ以外の国々を弱体化せしめ、その一強の覇権体制の延命を図ろうとして 「ウクライナ紛争」 を引き起こした、現代アメリカを実質的に動かしている連中 (ネオコン&シュトラウス派) に、どのように繋がっていくのかを考えるためのきっかけとして活用して頂きたい書物のひとつとなります。

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『なぜロシア・シオニストは文化的自治を批判したのか : シオニズムの「想像の文脈」とオーストリア・マルクス主義民族理論』鶴見太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 6. 社会的自治 ―― 領土的独立と文化的自治の二項対立を超えて
実のところ、領土が社会経済的基盤として民族存続のために重要であるという視点は、すでに前世代のM・L・リリエンブルムが中心的に唱えていた主張であり、パスマニクも 1903 年の 「ユダヤ人におけるイデオロギーと現実主義」 という論考において、民族の物質的なニーズから離れて精神的ニーズを解決しようとするアハド・ハアム (後述) をユートピア的と批判し、パレスチナに少数のユダヤ人しか渡らないのであれば、彼らはいずれ周囲に同化されてしまうだろうと述べていた。こうした点で、パスマニクらの議論はボロホフの理論的背景を探る上でも重要である。ボロホフ自身、オーストリア民族理論に言及してもよさそうだが、この時期のボロホフによる民族問題の一般論は 「民族問題の階級的契機」 のみであり、そこではカウツキーに若干言及がある以外ではレンナーへの言及はない。この論文ではマルクス主義の用語との接合が試みられているため、階級闘争という契機にほとんど言及のないレンナーは用いにくかったのだろう。民族問題一般を論じる際にマルクス主義の用語を用いるという縛りを自らに課したボロホフと異なり、ロシア・シオニストは、民族についてより自由に論じていた。このときに彼らが持っていた広がりが 「社会」 という位相への総合的視野だった。『ラスヴェト』 の編集長イデルソンは、宗教を復古しようとする勢力を批判した 1909 年の論考において、「ユダヤ・ネーションの存在は、我々にとって社会的事実 〔социальный факт〕 なのであり、それに我々は、〔諸々の〕 事実に属するのと同様に属している」 と述べている。また同年、ジャボティンスキーも、「新しいトルコと我々の展望」 という論考において、次のように論じている。

カール・カウツキー

カール・レンナー

オットー・バウアー
ユダヤ人の現状を批判するに際して、我々は、我々が国家を持っていないという政治的事実に立脚しているのではなく、はるかに深刻な、我々が分散しているという社会的 〔социальный〕 事実に立脚しているのである。したがって、我々の理念の意気込みとは、主権 〔суверенитет〕 の概念にあるのではなく、領土の概念、つまり一つのまとまった空間におけるコンパクトなユダヤ人の社会 〔общество〕 にあるのである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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