2021-03-08 (Mon)

本日のキーワード : 両立、「自由」と「平等」、ワイマール憲法
両立(りょうりつ)とは、二つの物事が同時に支障なく成り立つこと。「仕事と家庭とを両立させる」
本日の書物 : 『あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版)』 モルデカイ・モーゼ 沢口企画
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 その【一歩飛躍した闘争方針】というのは、【マルクス主義】が【経済的闘争の道具である】のに対して、これは【神経戦、心理戦を主とした闘争の道具とするもの】といえよう。簡単にいうと、【「人間の純度」を落とすことを狙いとしたもの】である。人間を闘争本能丸出しの【動物的なものに回帰させるのを目的とするもの】であり、それにより【既存の国家を内部から崩壊させようとするもの】である。それに対しては後にゲッベルス宣伝相がドイツ国民に警告する文書を公布している。

1933年7月10日号のタイム誌の表紙を飾ったゲッベルス
この計画の手段となるのが、【フランス革命】の時用いた【「自由」「平等」】である。「自由」「平等」のスローガンは、またもや役に立つことになったのである。

ただし、今回はフランス革命当時の如き、素朴に「自由が欲しい」、「平等が欲しい」といったものではない。この違いは、十八世紀の未成熟社会と二十世紀のドイツの如き成熟社会との差によって生じる。【成熟社会における「自由」「平等」は調和を崩し、国内を収束のつかない混乱に導くもの】である。さらに【「自由」と「平等」の二つの概念の非両立性によりその矛盾、混乱は幾何級数的に増大する】。

我々ユダヤ人は「自由」「平等」という言葉の裏にかくも恐ろしき毒素を含んでいたことをはっきり知らなかったのである。全く頭が悪いといわれても仕方がない。プロイスは、これを【ワイマール憲法】に盛り込んでしまったのであった。これはまさしく、【教条主義】的態度であったといえよう。

フーゴー・プロイス
ワイマール体制というのは、すでに自分達ユダヤ人がとにもかくにもレーテ(権力)を握っているのである。自分達が直接君臨している国家では、敵(非ユダヤ人)に国家を突き上げる「自由」「平等」を吹き込むことは、上を向いてをツバするが如き自己撞着であるはずである。つまり、自分達の政府の下で「自由」「平等」をかざして突き上げが起こっては、困るのは当然ではないか。しかるに、プロイスはこれを盛り込んでしまった。これは信じ難いほど頭が悪いといわねばならないだろう。
さて問題は、これに対するドイツ国民の反応である。』

キリスト教的ヨーロッパの終焉とロシアの台頭という“空想”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「陰謀論」と「陰謀」とを区別が出来ず(あるいは知っていて加担している?)、ある連中にとって、非常に都合が悪いことを“十把一絡げ”に「陰謀論」だとレッテルを貼ってしまう「似非保守とおパヨク」とは違って、今現在起こっている出来事を、どのように見ていけば良いのかという“新たな視点”を提供して下さる書物で、一方通行の偏狭な物事に対する見方から抜け出し、より全体を俯瞰する見方を獲得するヒントが得られるお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 514,192(512,503)÷28,647,136(28,574,863)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 97,945(97,699)÷2,938,371(2,925,265)=0.0333・・・(0.0333) 「3.33%(3.33%)」

日本 : 7,940(7,889)÷432,771(432,073)=0.0183・・・(0.0182) 「1.83%(1.82%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)

さて、昨日までのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、その“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントとゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて確認して参りましたが、彼らが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
そして、この流れを受け継ぐカール・マルクスが言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
そして、ここから、さらに一歩踏み込んで積極的な態度へと転換させたのがウラジミール・レーニンで、彼が言っていたことを簡単に表現すると、次のようになります。

1895年のレーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう

そこで本日からは、次の論文を参考にさせて頂きながら、カール・マルクスからウラジミール・レーニンへと受け継がれた流れを確認して参りたいと思います。

☆『マルクス社会理論の形成とその問題性 : 社会主義崩壊とマルクスの責任をめぐって』 神田順司
それでは早速見て参りましょう。
『 マルクス社会理論の形成とその問題性
―― 社会主義崩壊とマルクスの責任をめぐって ――
要旨
社会主義崩壊以降、ボルシェヴィキ革命に関する秘密文書が公開され、レーニンの恣意的かつ強権的な支配の実態が明らかになり、あらためてマルクス主義の功罪が問われている。本稿では、そのような過酷な革命の現実を見据えつつ、マルクス主義が潜在的に持つ強権支配の理論的萌芽をマルクスの社会理論の形成過程に求め、それを彼のヘーゲル『法哲学』との対決を中心に、草稿にまで遡って解明する。本稿はマルクスの思想についてそのような歴史的研究のひとつの試みである。
キーワード
社会主義革命、マルクス主義、ヘーゲル法哲学、法的・政治的カテゴリー、剝き出しにされた「欲求の体系」
はじめに
ドイツ急進派知識人が革命敗北の失意から癒えぬ 1853 年の初頭、かつてマルクスの事実上の師であり友であったブルーノ・バウアーはキリスト教的ヨーロッパの終焉を予告し、それに対抗する勢力としてロシアの台頭を予感した。ロシアにはヨーロッパを平準化とカオスへと導いた個人主義も民主主義もなく、運命共同体への絶対服従のみが支配する。だからそこには帝国主義支配へと突き進む強力なエネルギーがあると彼はいう。

ブルーノ・バウアー

アレクサンドル・イヴァーノヴィチ・ゲルツェン
この予感はしかし、バウアーだけのものではなかった。それまでロシア西欧派に属し、 2 月革命の経験を通してヨーロッパに失望したアレクサンダー・ゲルツェンもまたロシアに人類の未来を託したひとりであった。彼によれば、ローマ帝国がキリスト教にその基礎を内側から掘り崩され、外側からはゲルマンの侵攻を受けて滅亡したように、いまヨーロッパは、内からは民主主義と社会主義という癌に蝕まれ、外からはロシアという「新たな野蛮人」の脅威に曝されている。世界史の歩みはヨーロッパを捨て、いまロシアに新天地を拓こうとしているというのである。・・・』
これを現代に置き換えて、キリスト教的アメリカの終焉と中国の台頭という“空想”を抱く連中をイメージして頂ければ、アメリカ民主党の正体が理解できるのではないでしょうか?
そして、より重要なのは、そのような空想を抱く連中を対立軸として用意し、両建てで自らが優位に立てるようにコントロールしようとしている勢力が別に存在しているということを認識できるようになることだと当ブログでは考えています。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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