2021-01-16 (Sat)

本日のキーワード : 形而上学、ヤコブ・ベーメ、神智学
形而上学(けいじじょうがく、英: Metaphysics、仏: métaphysique、独: Metaphysik)は、感覚ないし経験を超え出でた世界を真実在とし、その世界の普遍的な原理について理性(延いてはロゴス)的な思惟によって認識しようとする学問ないし哲学の一分野である。世界の根本的な成り立ちの理由(世界の根因)や、物や人間の存在の理由や意味など、感覚を超絶したものについて考える。
本日の書物 : 『百田尚樹の日本国憲法』 百田 尚樹 祥伝社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 15世紀半ば、【大航海時代】が到来します。スペインとポルトガルはアフリカ・南北アメリカ・インドに進出し、次いでオランダ・イギリス・フランスがそれに続きます。そして【18世紀までに、世界のほとんどを植民地化していきました】。
彼らは、【日本にも触手を伸ばします】。それまで中国などアジア諸国とだけかかわりを持ってきた【日本】ですが、望む・望まないにかかわらず、【ヨーロッパの大国との対峙が避けられない】、【そんな時代に入った】のです。
記録に見られる、日本人とヨーロッパ人の最初の邂逅(かいこう)は天文一ニ(1543)年、種子島(現・鹿児島県同島)に漂着した中国船に乗っていた3人のポルトガル人です。種子島の人たちは、彼らが持っていた珍しい品物に惹かれたようですが、領主・種子島時尭(ときたか)は鉄砲(銃口から弾薬を入れる先込め式火縄銃)に注目し、2丁購入しています。それで終わらないのが時尭のすごいところで、刀鍛冶の八板金兵衛に命じると、数十丁も作らせたのです。
その後、鉄砲は堺・紀伊根来・雑賀などでも製造されるようになり、国産として普及していきました。つまり【瞬く間に新技術を吸収して量産化に成功】したわけです。最近の研究では、江戸時代初期の朱印船貿易において、【日本製の鉄砲が輸出されていた】こともわかっています。戦後の高度成長を支えた「メイド・イン・ジャパン」を彷彿させます。』

形而上と形而下
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「マルクス主義」と同様に我が国を蝕み、さらには日本国民の生命と安全を守らない口実を与える根拠となっている「THE・日本国憲法」の、どこがどう問題で、なにがどれほど異常なのか、が簡単に理解できる良書で、いわゆる「おパヨクの砦」である「THE・日本国憲法」を廃止し、本来あるべき「天皇陛下がしらす日本国の憲法」を新たに創設するためにも、知っておきたい事実が数多く紹介されているお薦めの良書となります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 374,749(373,588)÷22,463,467(22,255,827)=0.0166・・・(0.0167) 「1.66%(1.67%)」

イタリア : 79,203(78,755)÷2,289,021(2,276,491)=0.0346・・・(0.0345) 「3.46%(3.45%)」

日本 : 3,898(3,850)÷293,707(288,818)=0.0132・・・(0.0133) 「1.32%(1.33%)」

続いて、昨日に引き続きまして、次の論文を読み進めることで、「社会主義」・「共産主義」の世界観について確認して参りたいと思います。

☆『社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点 :剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(3)』筒井正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 社会主義・共産主義的世界観の特質と問題点
剰余価値学説と唯物史観の批判的検討(3)
Ⅱ 唯物史観とその問題点
2 問題点
以上、唯物史観の内容を概説し、未曾有の影響力を持ちえた理由の一端を考察してきた。だが、この唯物史観は多大な問題をはらんでいる。次にそれを、1)・2)・3) の内容に即して検討していこう。
(2)社会構成体の歴史的移行論について
マルクスは、唯物史観の公式のなかで社会構成体の発展の原動力を、下部構造における物質的生産諸力の発展と捉え、それが一定の段階に達して既存の生産諸関係が桎梏となり、矛盾する関係に至った時に社会変革の時が始まり、階級闘争による社会革命を通して成長する生産諸力に見合った上部構造(政治体制等)が産みだされて新たな社会構成体へと転換していくと説いた。ここでは、まず下部構造、上部構造のそれぞれについてこうした進歩発展史観が妥当かどうかを検討し、その上で社会構成体の移行論の問題点を指摘しよう。
1)下部構造の発展論について
・・・生産力の発展とは、こうした自給的農工一体の経済に商品経済が浸透し、社会的分業が進展して徐々に農工が分離し、さらにそこに出現した工場や作業場のなかでの分業が進化していくことを意味する。こうして、ほとんどの消費物資が匿名の他人を対象とした商品として生産されて交換され、人々は社会的並びに工場内分業の細分化された部門に配置されて、特に工場労働者は、機械の運行に合わせてその補助役のように単一の単純労働に従事する場合が多い。そこでは社会全体としては量的にも速度的にも莫大な生産力が達成されるが、一人一人の生産能力では、封建時代の自給生産における「万能の職人」といった多様な労働能力と比べると、かえって退化さえしているといえよう。
さらに、こうした生産力の発展は、人間のモノに対する心のありようにも大きな変化を与えることには従来ほとんど注意が払われていない。自給的手仕事の生産では、直接家族や近隣者など顔の見える者の幸福や健康のために、使いやすく効能が発揮できるように一つ一つの作業に心を注ぎ込んでいく。ところが機械制の工場での分業化・細分化された工程では、見知らぬ匿名の顧客に対して利益を損なわぬよう機械の運行に気を配るが、作業員が製品作成の全工程に直接従事しているわけではないので、個々の心入れが製品の品質に直接影響を与える余地は少なくなっていく。このことは、作業者の心の負担軽減ともなろうが、一つ一つの作業工程で使う者を思い浮かべながら心を込めてモノを作り上げていくという能力そのものが失われていくことを意味する。
こうしたことは生産工程ばかりでなく消費の過程においても言いうる。例えば、これまでの慣習ではドアやふすまを開ける時は、対側に居る人の迷惑にならぬよう、なるべく音を立てないように気を遣うのが礼儀作法であった。ところが自動ドアが装着されれば、近づくだけで音もなく自動的にドアは開閉する。たしかに便利になったが、もはや内外の人の環境を気遣う必要は無くなっている。「気遣う心」がここでも失われる。
近年の自動炊飯器は、技術改良が著しく、あまりに多機能で便利になり、人間は米と水を入れてスイッチを押すだけで、何もせずに好みの味に炊き上げることができるようになった。だが、ここで大きなものが失われた。それは、かつて人間が持っていた火加減・水加減、そして目を離せないほど微妙な炊き加減の技などの優れた技能ばかりでなく、家族など食する人を思いながら少しでもおいしいコメを炊き上げようという「心遣い」や「思い入れ」が、便利さと引き換えに失われていったのである。
そしてこの論点は、あらゆる技術革新の本質に係わっているように思われる。人工知能が発達して、自動車の自動運転が現実味を帯びてきている。周囲のあらゆる環境をセンサーが探知し、運転操作に連動して人間が関知しなくても車の運転がなされる日がもう目の前まで来ている。これにより事故は減少し、車内で飲酒しながら会話をしたり、移り行く景色を存分に楽しめるメリットが生じ、何より運転の苦痛や疲れから人間は解放される。
しかし、移り行く外部のあらゆる環境を瞬時に察知し、危険を判断しながら、速度・方向をクラッチやハンドルで操作し、同時に空調・音響・各種メーター・ライトにも気を配るという人間の五感を総動員した運転技術は退化してゆくだろう。そればかりではない。外部の人間や建物に気を使い、安全運転を心がける心そのものが消えていくだろう。また五感を総動員して車という総合的機械装置を操縦しながら、スピード感と走りを感じ、外の景色を楽しむという複雑な感興の喜びも忘れられていくだろう。
このように物質的観点からの生産力の発展は、社会全体としての量的基準や便利さや効率の迅速性といった観点からは進歩と言いうる近代の産業社会においても、個々の労働能力や労働に携わる喜び、そこから生み出される製品の質的側面に注目すると、進歩という観念は色あせてしまう。また個々の作業や動作に心を込める鍛錬の機会そのものも減退し、細やかで奥深い心の資質は衰えていくであろう。』

さて、こちらも昨日の続きになりますが、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)について確認するために、次の論文を見て参りたいと思います。

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

カール・マルクス

☆『ヤコブ・ベーメにおける悪の思索 : 形而上の悪と人間』 中山みどり
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
それでは早速見て参りましょう。
『 はじめに
古来より、様々な神話、説話、文学などを通じて悪は具象化されて捉えられ、また哲学的問題として悪に関して思索されてきた。例えば、悪を実体的なものとし、善と悪の二神が闘争し最終的に悪が滅ぼされるとする、ゾロアスター教やマニ教の善悪二元論と、善なる一者の流出という一元論的体系の中で、神のみが存在し悪は存在が欠如したもの、すなわち非存在であるとした新プラトン主義の思索は、悪についての代表的な存在論である。
ところで、「悪とは何か」というアポリアをなぜ人間は問わずにはいられないのであろうか。それは悪が人間の実在に不可避的に深く関与しているからではないだろうか。人間は自己の内面に巣くう悪に苛(さいな)まれたり、理不尽な悪の脅威に晒(さら)され苦悩することから容易には免れがたい。したがって、悪の存在論、悪の形而上学の意志、意識、心理、行為の次元と関り、人間が悪をなす存在であることについての省察を含んでいなければ説得力に乏しいといえよう。』

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
さて、上記論文中に、新プラトン主義という言葉が登場していましたが、ヤコブ・ベーメもその影響を受けています。この新プラトン主義については、以前にも書かせて頂きましたので、ここでは割愛させて頂きます(以下のリンク先をご参照くださいませ)。
☆在日・姜尚中、「ルネサンス」を語る
☆キューピットとエロース ~ 姜尚中が知らない本当の「ルネサンス」
☆メランコリーさえ理解ができずに、ルネサンスを語る姜尚中の愚
また、「形而上学」という言葉も登場していましたが、「形而上(けいじじょう)」という言葉の本来の意味は「形をもっていないもの」で、逆に「形而下(けいじか)」という言葉の意味は「形を備えたもの。物質的なもの。」となります。
そして、そこから転じて哲学上の意味では、前者は「時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。」、後者は「感性を介した経験によって認識できるもの。時間・空間を基礎的形式とする現象的世界に形をとって存在するもの。」という風に用いられています。
で、ヤコブ・ベーメは、「形而上学」(=時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。)の“悪”を彼独特の観点から考察したことで、その後、多大な影響を与えることになります。

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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