2021-06-28 (Mon)

本日のキーワード : オリガルヒ、寡頭制(オリガルキー)
オリガルヒ(露: Олигархи, 宇: Олігархи, 英: oligarch) とは、ロシアやウクライナ等旧ソ連諸国の資本主義化(主に国有企業の民営化)の過程で形成された政治的影響力を有する新興財閥。名称は寡頭制を意味するギリシャ語 ὀλιγάρχης (oligárkhēs) にちなむ。
本日の書物 : 『すごいインドビジネス』 サンジーヴ・スィンハ 日本経済新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 2014 年 6 月に、【インド】では【 29 番目の州】となる【 「テランガーナ州」 】が【新たに発足】しました。この州は、アーンドラ・プラデーシュ州が分割して誕生したもので、これに伴い、アーンドラ・プラデーシュ州には新州都が建設されることになります。インドではこのような都市計画プロジェクトがいくつか進められており、それらの新都市計画において、【日本は大いに貢献できる】と考えています。
前述したように、【日本企業の製品】は【「オーバースペック」】なあまり、【現地の市場価格に合っていない】ケースが散見されます。
日本の製造業がその壁を打ち破るには、自動車メーカーのスズキのように、【インドに日本の技術を持ち込んで現地生産する】ことが必要でしょう。【天然資源と若い人材が豊富なインド】では、工場設備を格安で建設できるというメリットがあるからです。
今から十数年前、中国の安い人件費に着目して、【日本企業の多くが中国に生産拠点を移しました】。結果、中国は「世界の工場」と呼ばれるようになりましたが、人口の多さや人件費の安さで同じような条件が揃っている【インドに対しては、生産拠点を移す日本企業は多くありませんでした】。
しかし、【インド】は【日本企業の生産拠点として、中国が持っていない好条件を備えた国】と言えます。多くの海外企業が【中国で直面した「知的財産権」をめぐる問題】が、【インドには存在しない】からです。
【なぜそう断言できるか】というと、【インド人は自分の考えに自信を持っており、「模倣」や「真似」をよしとしない国民性】です。そのため、【知的財産権】に関しては、【ほぼ世界水準(あるいはそれ以上)の法律が整備】されていて、【法執行も厳格に実施】されています。
例えば、知的財産権の分野で、外国企業がインド政府に対して訴訟を起こしたときに、外国企業が裁判で勝つことも珍しくありません。』

社会主義とオリガルヒ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本人があまり知らないインドビジネスの潜在力 ・可能性を分かりやすく解説して下さっている書物で、日本経済新聞などによくある中国のプロパガンダ記事に騙されてばかりの日本のサラリーマン経営者には特におすすめで、我が国を上回るスピードで高齢化が進み、且つ、国民一人あたりGDPが 1 万ドルの壁を破れずにピークアウトし、ここから衰退の一途である中国経済とは正反対に、まだまだエネルギッシュな若年層が人口の多くを占め、且つ、国民一人あたりGDPも 2,000 ドル程度と十分な伸びしろがあるインド経済の凄さとその可能性を理解することができる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 600,763(600,498)÷33,503,305(33,491,995)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,190(127,153)÷4,249,755(4,248,432)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,277(14,228)÷781,241(779,687)=0.0182・・・(0.0182) 「1.82%(1.82%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その過程を理解するために、次の論文を参照しながら理解を深めて参りたいと思います。

☆『ロシアにおけるオリガルヒヤについて ― その形成期における権力との癒着を中心に ―』 中澤 孝之
それでは早速、見て参りましょう。
『 はじめに
社会主義ソ連解体後のエリツィン政権下のロシアにおける顕著な 「資本主義現象」 の一つとして、オリガルヒヤの出現を挙げることができる。ロシアのマスコミに ОЛИГАРХИЯ あるいは ОЛИГАРХ、ОЛИГАРХИ (ОЛИГАРХの複数) の外に、ОЛИГАРХЗАЦИЯ、ОЛИГАРХОМХИЯ、ОЛИТАРХОЪОРЧЕСТВО、ОЛИТАРХОГЕНЕЗ、ОЛИГАРХИЗМ、ОЛИГАРХИЧНОСТЪ さらにはМЕДИА - ОЛИТАРХИ などの新造語が頻繁に登場している。欧米のマスコミでは、OLIGARCHY あるいは TYCOON と呼ばれるロシア人が話題となった。オリガーキーやオリガルヒヤはもともとアリストテレス時代の寡頭政治を表すギリシャ語を語源とする言葉で、90 年代以降のロシアにおけるオリガルヒヤの場合、日本では 「政商」 とか 「 (新興) 財閥」 などの訳があてられる。
ちなみに、ソ連時代にも、政治辞典 (Ъ ・Н・ポノマリョフ監修 - 1956) の中で 「金融オリガルヒヤ」 なる言葉が解説されている。辞典類では今なお、この例が踏襲されているようだ。インターネットを利用して、オリガルヒヤをロシアの 「経済辞典」 (メガブック) で引いて見ると、「少数グループによる政治的、経済的支配 ・統治。またはそのグループそのもの。例えば、フィナンソーヴァヤ (金融) オリガルヒヤ」 と書かれ、「現代用語の小辞典」 (レスプブリカ社 99 年 12 月刊) のオリガルヒヤの項目は 「少数グループによる政治的、経済的体制 ・支配 ・統治。あるいはそのグループそのもの。金融オリガルヒヤ」 と説明されている。
オリガルヒヤという言葉は本来、富の独占支配という資本主義の悪を象徴するものとして、資本主義批判の中で使われた。従って、今日的な使い方においても、「極めて否定的」 な意味で、あるいは悪罵の意をこめて、使われる場合がほとんどで、犯罪者とか官品横領者と同意語でもある。オリガルヒヤは、エリツィンのロシアにおいて、社会主義ソ連の国営資産の民営化の不透明なプロセスの中で、着々とその基盤を固めた。
ロシアでオリガルヒヤはいつごろから喧伝されるようになったのか、オリガルヒヤとは一体何なのか。ロシア資本主義の新しい現象だけに、ロシアでまとまった文献として目に留まったのは、わずか一冊しかなく、本邦では今のところ皆無である。本格的なオリガルヒヤ研究はこれからであろう。
本稿では、現代ロシアのオリガルヒヤとは何かを、政権との癒着の観点から、究明しようとする試みである。エリツィン政権を支えたオリガルヒヤは、2000 年 5 月からプーチン政権に変わっても、依然として生き残っている。最後にプーチン政権下におけるオリガルヒヤに関しても本報告で若干触れるが、今後それも一つの重要な研究テーマであり、報告者は引き続きその動向をフォローしていくつもりである。本稿はその緒論ともいうべき内容にとどめた。
なお、オリガルヒヤの経済活動の側面、ロシア経済における役割、経営内容などについての詳細は省いたことをお断りしておく。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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