2023-06-26 (Mon)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、インテグラル・ナショナリスト、ウォロディミル・ゼレンスキー、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
SOON THE SECOND ROUND
The defeat of Ukraine does not mean the end of the war
まもなく第 2 ラウンド
ウクライナの敗北は、戦争の終結を意味しない ①
It is wrong to think that the defeat of President Zelensky in Donetsk and Lugansk, in Kherson and Zaporijjia, could mark the end of the fighting. In the face of the resistance that Moscow has encountered in enforcing Security Council Resolution 2202, President Putin has declared that he still has to liberate Odessa and join Transnistria. This is precisely what the Pentagon is looking for since 2019. Already, it is preparing a second round in Moldova. Not because it wants to defend the Ukrainians, then the Moldovans, but because it intends to strip its own allies.
ドネツクとルガンスク、ケルソンとザポリージャにおけるゼレンスキー大統領の敗北が、戦闘の終わりを意味すると考えるのは間違いである。モスクワが安保理決議 2202 を執行する際に受けた抵抗に直面し、プーチン大統領は、依然としてオデッサの解放とトランスニストリアの加入が必要だと表明している。これこそ、ペンタゴンが 2019 年以降に求めているものだ。すでに、モルドバで第 2 ラウンドを準備中である。ウクライナ人を守り、次にモルドバ人を守りたいからではなく、自国 (=アメリカ) の同盟国から身ぐるみを剥ぐつもりなのだ。

Mossad figures, according to «Hürseda Haber»
モサドの数字、「Hürseda Haber」 による
The figures of the Atlantic Alliance, relayed by the Western press agencies, make it possible to think that the Ukrainian people are united and resisting thanks to Western weapons. However, those of the Mossad, published by the Turkish site Hürseda Haber, show that they have no relation to reality.
欧米の報道機関が伝える大西洋同盟の数字は、欧米の武器のおかげでウクライナ国民が団結し、抵抗を続けることができたと思わせるものだ。しかし、トルコのサイト 「Hürseda Haber」 が発表したモサドの数字は、それらが現実とは全く関係がないことを示している。
This phenomenon is not new. Having edited a daily bulletin during the Kosovo war, relaying the reports of Western press agencies crossed with those of Balkan press agencies, I am not surprised. NATO has a long experience of lying to its citizens. This is not an exaggeration, but a blatant lie. Older readers will remember that they won the hearts of all Westerners, including those who dreamed them up. At the end of the conflict, the Alliance generously agreed to let the remnants of the Serbian (then called "Yugoslav") army withdraw under the protection of the Russian army.
この現象は、今に始まったことではない。コソボ戦争で日刊紙を編集し、欧米報道機関の報道と バルカン諸国の報道機関の報道を交互に伝えていた私は、驚きを隠せなかった。NATO には、国民に嘘をつく、という長い経験がある。これは誇張ではなく、あからさまな嘘なのだ。年配の読者なら、彼らが夢想した人たちも含めて、すべての欧米人の心を捉えたことを記憶しているだろう。紛争終結時、同盟はセルビア (当時は 「ユーゴスラビア」 ) 軍の残党をロシア軍の保護の下に撤退させることに寛大な姿勢で応じた。
Then, to everyone’s amazement, a number of tanks and aircraft emerged intact from their underground shelters.
その後、誰もが驚いたことに、多くの戦車や航空機が地下のシェルターから無傷で姿を現したのである。
During a war, it is certainly not possible to know things accurately on a battlefield. The armies themselves count their losses, but do not know whether the missing men are dead or wounded, prisoners or fugitives. Officers must always decide in the blur of war, without ever having accurate statistics as there are in peacetime.
戦争中、戦場では確かに物事を正確に把握することはできない。軍隊は自ら損耗を計算するが、その損耗が戦死なのか負傷なのか、捕虜なのか逃亡者なのかは分からない。将校は、平時のような正確な統計がないまま、常に戦争というブレの中で判断しなければならない。
In any case, while the governments all know that Russia has won and will continue to liberate Novorossia to Transnistria, some pretend to believe that it will invade Moldova as it did in Ukraine. It does not matter that after the dissolution of the USSR, Transnistria declared itself independent like Crimea. The main thing is to continue to present Russia as a conquering tyranny that devastates everything in its path.
いずれにせよ、各国政府はロシアが勝利し、ノヴォロシアからトランスニストリアにかけての解放を続けることを承知しているが、なかにはロシアがウクライナと同様にモルドバに侵攻すると信じているフリをするところもある。それは、ソ連解体後、トランスニストリアがクリミアのように独立を宣言したことは重要ではない。重要なのは、ロシアを、その行く手にあるものすべてを荒廃させる征服的な暴君として見せ続けることなのだ。

Transnistria is that valley in red, between Moldova and Ukraine.
トランスニストリアは、モルドバとウクライナの間にある赤色の谷間部分。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆SOON THE SECOND ROUND The defeat of Ukraine does not mean the end of the war
本日の書物 : 『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 渡辺 惣樹 文藝春秋
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「フィリピン啓蒙作業」 は簡単ではなかった。アメリカの西漸運動の成功の大きな理由は人口希薄な土地への西進にあった。彼らの啓蒙運動に抵抗するアメリカ先住民の数は少なかった (正確には人口密度が希薄だった) が、フィリピンは違った、人口は七五〇万人もあった (一九〇三年調査)。その上、長期にわたるスペイン支配でフィリピンの社会制度にカソリックキリスト教会ががっちりと根を下ろしていた。教会はフィリピン最大の土地所有者であり、統治の重要な機関でもあった。統一言語もなかった。
従ってアメリカの啓蒙作業はこれまでにない困難に遭遇した。アギナルドの率いる独立民族派をまず鎮圧しなくてはならなかった。その作業はアーサー・マッカーサー陸軍省軍に任された。ダグラス・マッカーサー将軍の父である。彼の軍政長官時代 (任期 : 一九〇〇 ~ 〇一年) の民族派への弾圧はすさまじかった。

エミリオ・アギナルド

ダグラス・マッカーサー
米陸軍による弾圧の一方で啓蒙の作業が始まった。その先頭に立ったのが民生長官ウィリアム・タフトだった (任期 : 一九〇一 ~ 〇四年)。

ウィリアム・タフト
進歩主義に立つタフトは真面目にその作業に取り組んだ。フィリピンの近代化を阻んでいるのがカソリック教会の土地支配 (注 : 信者の寄進の結果として大地主となった) にあると考えたタフトはバチカンと交渉し、教会所有の土地を買い上げ、購入資金を低利に提供することで自作農を増やした。またアメリカ国内から若者を招き英語教育にあたらせた。統一言語を導入しなければフィリピンの近代化は出来なかった。
タフトをワシントンに戻し陸軍長官 (任期 : 一九〇四 ~ 〇八年) に抜擢したのがT・ルーズベルト大統領だった。

セオドア・ルーズベルト
フィリピンの啓蒙に尽力したタフトは、その作業の継続を邪魔されたくなかった。邪魔者の筆頭は日本であった。日本に朝鮮を与えれば (委ねれば)、日本の目を北に向けられると考えた。
しかしフィリピンと朝鮮の覇権をバーターすることは公にはできなかった。アメリカは米朝修好通商条約 (一八八二年) を結んでおり、その第一条はアメリカに朝鮮の権益を保護する義務のあることを規定していた。もちろんアメリカの外交指導部に朝鮮が応え、近代化を日本のように進めていくことが前提だった。しかし、朝鮮王朝はまったくその気配を見せなかった。』

シオンと領土の問題
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、第二次世界大戦時にアメリカを実質的に動かしていたのが誰だったのかという疑問に、明確な解答を示してくださる良書で、まずはこの書物を通じて基本を押さえて頂き、その上で、その発祥が同根 (もちろんソ連です) で、やがて対立するようになるもう一方の流れがアメリカで根を張り、米ソ冷戦の時代をつくり、ソ連なきあとのロシアを依然敵視し、そして今まさに、欧州連合 (EU) や日本を巻き込み、アメリカ以外の国々を弱体化せしめ、その一強の覇権体制の延命を図ろうとして 「ウクライナ紛争」 を引き起こした、現代アメリカを実質的に動かしている連中 (ネオコン&シュトラウス派) に、どのように繋がっていくのかを考えるためのきっかけとして活用して頂きたい書物のひとつとなります。

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『なぜロシア・シオニストは文化的自治を批判したのか : シオニズムの「想像の文脈」とオーストリア・マルクス主義民族理論』鶴見太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 6. 社会的自治 ―― 領土的独立と文化的自治の二項対立を超えて
こうした 「社会」 という位相の強調は、単にブンド批判のために政治的に編み出された論理だったわけではなく、ロシア・シオニズムにより内在したものだった。本節ではこの点を論じたい。現在の歴史学・社会科学においては、一般に領土的独立を目指さないナショナリズム、つまり属人原理に基づくそれは総じて 「文化的自治」 を目標にしていたとされることが多いように思われる。実際、シモニは、オーストリア民族理論を引き合いに出しながら、ヘルシンキ綱領でシオニストが掲げたのが 「民族文化的自治」 であったとし、森もジャボティンスキーが論じていたものを 「文化的自治」 と表現している。ところが、前述のように、パスマニクは、ブンドが 「民族文化的自治」 (それはレンナーの 「民族的自治」 と異なるものとされる) を唱えていたことを批判し、またジャボティンスキーも 「流行」 となっている 「文化的自治」 の意味範囲が狭すぎると述べていた。彼らは単に 「民族的自治」 としていたが、その意味するところは 「社会的自治」 だったのである。

カール・カウツキー

カール・レンナー

オットー・バウアー
階級闘争という側面で社会経済の基盤としての領土を持たない民族が不利であることを強調した理論家としては、1906 年にポアレイ・ツィオンの 「我々の綱領宣言」 を出したボロホフが労働シオニズム史においてもよく知られている。しかし、前述のように、それまでの彼の主要論文は1905 年 12 月まで 『エヴレイスカヤ・ジズニ』 に発表されており、従来の研究においても、彼が 1905 年までは 「綜合シオニスト」 であり、1906 年になってマルクス主義色を強めたことが指摘されている。彼は 『エヴレイスカヤ・ジズニ』 に最後に発表した 「民族問題の階級的契機」 において、マルクスの 「生産関係」 と並列する形で 「生産条件」 (условия производства) という概念を提示し、その中心にプロレタリアが 「働く場所」 である領土を挙げている (他に言語や習慣などの精神的な側面も彼は挙げている)。そこに彼が翌年に階級闘争をより強調する形のポアレイ・ツィオンの理論へと離脱する萌芽を見ることができるが、その前に同誌に連載した 「シオンと領土の問題について」 においては、パレスチナでの実践的な入植活動を否定するアハド・ハアム主義を 「反動」 として批判しているように、以下で見るロシア・シオニストの視点にさらに近い。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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