2023-06-22 (Thu)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、インテグラル・ナショナリスト、ウォロディミル・ゼレンスキー、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
The defeat of Ukraine is becoming clearer
明らかになりつつあるウクライナの敗戦 ⑤
It is an open secret: the government of Kiyv is losing militarily to the Russian army. The latter is advancing without hurrying and is building the defense of the regions that joined Moscow by referendum. But this inexorable reality hides others. For example, the fact that Turkey, still a member of NATO, supports Russia and provides it with spare parts for its army. Not only is the Atlantic Alliance losing, but it is cracking.
それは公然の秘密である : キエフ政府は、ロシア軍に軍事的に負けている。後者は急ぐことなく前進しており、住民投票によってモスクワに加わった地域の防衛態勢を整えている。 しかし、このどうしようもない現実には、他にも隠されていることがある。例えば、現在も NATO に加盟しているトルコがロシアを支援し、その軍隊の予備部品を提供しているという事実だ。大西洋同盟は負けているだけでなく、亀裂も入っているのである。

President Zelensky, who mocked the way Ukrainians came to Brussels to beg when he was a comedian, came to Brussels to beg as president.
芸人時代にウクライナ人がブリュッセルに物乞いに来る様を嘲笑したゼレンスキー大統領は、大統領としてブリュッセルに物乞いに来た。
Contrary to the messages the West is fed, not only is Ukraine losing on the ground, but NATO is being questioned from within by at least three of its members.
欧米諸国が流すメッセージとは対照的に、ウクライナは現地で負けているだけでなく、NATO は少なくとも 3 つの加盟国から内部で疑問視されている。
Under these conditions, how can we explain that the United States continues to send weapons to the battlefield and to demand that its allies send them en masse? It must be noted that a majority of these weapons are not modern, but date from the Cold War and are generally Soviet. There is no point in wasting weapons from the 2000s knowing that they will be destroyed because Russia has more modern weapons than the West. On the other hand, it may be interesting for various armies to test the latest generation of weapons in a high-intensity battle. In this case, the West sends only a few specimens of these weapons and certainly not more.
このような状況下で、米国が戦場に武器を送り続け、同盟国にも大量に武器を送るよう要求していることをどう説明すればよいのだろうか? しかも、これらの兵器の大半は近代的なものではなく、冷戦時代のものであり、概ねソ連製であることに注意しなければならない。ロシアが欧米諸国よりも近代的な兵器を持っているため、2000 年代の兵器が破壊されることを承知で浪費する意味はない。一方、様々な軍隊が最新世代の兵器を激戦の中で試すのは興味深いことかもしれない。この場合、欧米諸国の兵器はわずかなサンプルしか送らないし、それ以上送らないのは確かである。
Moreover, while Ukrainian "full nationalist" units receive Western weapons, conscripts do not. The difference, probably two-thirds, is kept in Albania and Kosovo or sent to the Sahel. Three months ago, Nigerian President Muhammadu Buhari, at the Lake Chad Basin Commission (LCBC) summit, denounced the arrival of these weapons in the hands of the Islamic State. In the face of the exclamations of surprise and indignation from US parliamentarians, the Pentagon created a commission to monitor the deliveries. At no time did the commission report on its activities or on the detour that it had observed.
しかも、ウクライナの 「フル・ナショナリスト」 部隊は欧米製の武器を受け取るが、徴兵制の部隊はそうではない。その差異、おそらく 3 分の 2 程度は、アルバニアやコソボに保管されるか、サヘルに送られるのである。3 ヶ月前、ナイジェリアのムハマド・ブハリ大統領は、チャド湖流域委員会 (LCBC) サミットで、これらの武器が 「イスラム国」 の手に渡ったことを糾弾している。 米国の国会議員から驚きと憤りの声が上がる中、国防総省は納入を監視するための委員会を設置した。この委員会は、その活動や監視した迂回路について報告することは一切なかった。

ムハンマド・ブハリ

サヘルの位置





2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆The defeat of Ukraine is becoming clearer
本日の書物 : 『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 渡辺 惣樹 文藝春秋
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 現代日本人でアリス・ルーズベルト・ロングワースを知るものはほとんどいない。ミドルネームにルーズベルトとあるように、彼女はルーズベルト家の一員である。

アリス・ルーズベルト・ロングワース
日露戦争の講話交渉に 「中立の立場」 で仲介に入ったのは当時米国大統領セオドア・ルーズベルト (以下T・ルーズベルト) であった。その結果、日露間でポーツマス条約 (一九〇五年) が成立したことはよく知られている。アリスはT・ルーズベルトの愛娘である。母親はアリスを生んですぐに亡くなったこともあり、大統領はアリスをことのほか可愛がった。彼女は美しい娘だった。…

セオドア・ルーズベルト
彼女が日本との 「皇室外交」 に臨んだのは一九〇五年夏のことだった。七月二五日、米パシフィック・メール蒸気船会社所有の大型客船マンシュリア号で横浜にやってきたタフト外交団に彼女の姿があった。当時、日本は日露戦争のさなかだった。

ウィリアム・タフト
後にT・ルーズベルトの後継大統領となるウィリアム・タフト陸軍長官を団長とするこの外交団の来日目的は、フィリピンと朝鮮の覇権を日米相互で容認 (バーター) する密約を交わすことであった。』

キリスト教徒がユダヤ人となった
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、第二次世界大戦時にアメリカを実質的に動かしていたのが誰だったのかという疑問に、明確な解答を示してくださる良書で、まずはこの書物を通じて基本を押さえて頂き、その上で、その発祥が同根 (もちろんソ連です) で、やがて対立するようになるもう一方の流れがアメリカで根を張り、米ソ冷戦の時代をつくり、ソ連なきあとのロシアを依然敵視し、そして今まさに、欧州連合 (EU) や日本を巻き込み、アメリカ以外の国々を弱体化せしめ、その一強の覇権体制の延命を図ろうとして 「ウクライナ紛争」 を引き起こした、現代アメリカを実質的に動かしている連中 (ネオコン&シュトラウス派) に、どのように繋がっていくのかを考えるためのきっかけとして活用して頂きたい書物のひとつとなります。

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『なぜロシア・シオニストは文化的自治を批判したのか : シオニズムの「想像の文脈」とオーストリア・マルクス主義民族理論』鶴見太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 5. ロシア・シオニズムにおけるオーストリア民族理論と 「文化的自治」 批判
5-2. 文化的自治批判と領土観
ハルトグラスによると、バウアーのユダヤ人に関する記述は、誤りを含んでいるものの、多くの真実を語っている。明示はされていないが、以下彼が紹介する内容は 「ユダヤ人の民族自治?」 の章の内容と重なる。ハルトグラスによる紹介の要点を記すと次のとおりである。ユダヤ人はその集合性をヨーロッパにおけるその特異な経済的機能 ―― 資本の唯一の担い手 ―― ゆえに保ってきた。しかし、資本主義の発展とともに、この役割は終わり、「キリスト教徒がユダヤ人となった」。これは西欧の例であり、東方では、「後進的経済」 の中にあるため、ユダヤ大衆は集合性を保っている。しかし、他の民族と比較して、ユダヤ人は領土を持たない。マジョリティの経済に依存するマイノリティであることから、次第にユダヤ人は他者の文化に適応していった。領土自体は民族であることの指標ではないが、資本主義下では、領土は必要なのである。しかし、ユダヤ人以外にもどこにでも民族的マイノリティは存在しているが、なぜ彼らは十全に発展しているのだろうか。この疑問に対して、バウアーはブンディストが明白に答えていないことを答えており、シオニストはそのことをバウアーに 10 年先だって指摘していたという。すなわち、オーストリアのドイツ語地域におけるチェコ人はその同一性を保っているが、それはチェコ人の本拠地からの絶え間ない流入があるからである。「要するに、バウアーはシオニストがはるか前に、民族の正常な存在のためには領土が必要であると言ったことを支持しているのである」。

カール・カウツキー

カール・レンナー

オットー・バウアー
続けてハルトグラスはブンドの主張をバウアーを使って直接攻撃する。バウアーによると、民族的マイノリティの法的・社会的組織には、学校の設置と管理、ならびに国家語を使わない者の法的支援という 2 つの基本的な任務がある。しかし、バウアーはこう問う。ユダヤ人の労働者階級にとってユダヤ人学校の分離は有益だろうか、と。バウアーの答えは否である。反ユダヤ主義による孤立を避けるために、つまりは、生活の糧を得るために、ユダヤ人は地元の人口に適応しなければならないが、ユダヤ人学校はそうした人々にとって障害になるのである。もしユダヤ人学校が必要ないならば、ユダヤ人の民族的自治はその存在理由を失うとバウアーは主張している。そしてハルトグラスは、「これがマルクスとシュプリンガー 〔レンナー〕 の理論の総合 〔= バウアー〕 から発する自然な論理的帰結である」 と断じ、ブンドがそれから眼をそらしていると批判してこの論考を結んでいる。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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