2021-06-30 (Wed)

本日のキーワード : 老化、寿命、人生、長生き
老化(ろうか、英: ageing、aging)とは、生物学的には時間の経過とともに生物の個体に起こる変化。その中でも特に生物が死に至るまでの間に起こる機能低下やその過程を指す。
老化は、死を想起させたり、成熟との区別が恣意的であることから、加齢(かれい)、エイジングと言い換えられる場合もある。
学術分野では発生、成熟、老化などを含めた生物の時間変化すべてを含む言葉として「老化」を用いる。例えば、樹木の葉が加齢と共に黄色くなってやがて落ちるのも、同じく樹木が発芽してからの生長するに従って、挿し木時の発根や成長程度が悪くなるのも、動物が生まれてから時間が経つに従って、活動性が低くなりやがて死に至るのも、「老化」と表現されるが、その起こっている事象は全く別であると考えられており、混同すべきではない。
本日の書物 : 『LIFESPAN (ライフスパン) : 老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 生物としての人類は、かつてないほど【長生き】をするようになった。だが、【より良く生きるようになったか】といえば、そうとはいえない。むしろ【正反対】だ。過去 100 年のあいだに私たちの【寿命は延びたものの、人生が長くなったわけではない】。少なくとも、生きるに値する人生が追加されたとはみなせないだろう。
だから私たちのほとんどは、100 歳まで生きることを考えるとき、今なお 「滅相もない」 と思わざるを得ない。【人生最後の数十年間がどういうものか】を目の当たりにしてきたからであり、それがお世辞にも心惹かれるとはいえないケースが大半だからだ。人工呼吸器と種々雑多な薬。股関節骨折とおむつ。化学療法に放射線。手術に次ぐ手術に次ぐ手術。そして医療費。そう、忌忌しい医療費だ。
【私たちは時間をかけて苦しみながら死んでいく】。豊かな国に住んでいる人は、次々と病気に見舞われながら人生最後の数十年を過ごすことが多い。【私たちはそれが普通だと思っている】。さして裕福とはいえない国でも寿命は長くなり続けているため、いずれは新たに数十億の人々が同じ運命をたどることになるだろう。医師で作家のアトゥール・ガワンデは次のように指摘している。私たちは【寿命を延ばすこと】に成功したものの、そのせいで【「晩年イコール医療を受けること」】という図式を生んだ、と。

アトゥール・ガワンデ

だが、【そうでなくてもいい】のだとしたら? 【若くいられる時間をもっと長くできる】としたらどうだろうか。しかも、あと数年、などではない。あと数十年長くだ。最後の年月も、その前の年月とそうひどくは変わらずにいられるとしたら? そして、【自分たち自身を救うことで世界を救うこともできる】としたら?
もう一度 6 歳になるのは無理だとしても、26 歳や 36 歳ならどうだろう?
何歳になっても子どもと同じように遊び、大人としての約束事へとすぐに移っていかなくてもいいのだとしたら? 十代のあいだに私たちは様々なことを詰め込もうとするが、そこまでする必要がないとしたら? 二十代につよいストレを感じることなく、三十代や四十代になっても中年の気分を噛み締めずに済むとしたら? 五十代であっても違う自分に生まれ変わりたいと願い、そうしてはいけない理由を 1 つも思いつかずにいられるとしたら? 六十代になっても、【自分が何を残したのかと悩むことなく、生きた証しを新たにつくり始めることができる】としたら?
時間が刻々と過ぎていくことを気に病まなくていいのだとしたら? しかも【そういう未来が、実際にすぐそこまで迫っている】としたらどうだろうか。
それこそがまさに、私がこれから【本書で伝えようとしていること】である。』

エリツィンと銀行とオリガルヒ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、『老化』 に対して私たちが思い描くイメージあるいは先入観を、その根底から覆す可能性があるということを主張する著者によって書かれた書物で、ひょっとすると、現代を生きる私たちが近い将来に目の当たりにするかもしれない 「コペルニクス的転回」 が、果たしてどういった科学的な考え方に立脚して現在進行形で進んでいるのかについて、分かりやすい表現で解説がなされている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 601,647(601,228)÷33,520,411(33,516,437)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,253(127,225)÷4,252,095(4,250,902)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,353(14,325)÷784,384(782,864)=0.0182・・・(0.0182) 「1.82%(1.82%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その過程を理解するために、次の論文を参照しながら理解を深めようとしているところになります。

☆『ロシアにおけるオリガルヒヤについて ― その形成期における権力との癒着を中心に ―』 中澤 孝之
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1. オリガルヒヤ出現の前触れ
・・・95 年 8 月 24 日の 「暗黒の火曜日」 の後、ОЛЪИとミクロジンが金融危機の犠牲となった。そのころ、民営化の 「担保オークション」 のメカニズムがオネクシム銀行頭取ウラジーミル・ポターニンの構想で作り上げられた。同年 8 月 31 日、エリツィン大統領は一連の銀行家・企業家グループ (ポターニンは不参加) とクレムリンで会見した。同日オークションに関する大統領令が布告された。銀行担保形式で大規模国営企業、とりわけ石油企業の民営化が一段と進むきっかけとなった。

ボリス・ニコラエヴィチ・エリツィン
ロシア大統領選挙の年 96 年の 3 月、ダボスでの経済フォーラム出席の機会をとらえて集合したロシアの銀行グループはエリツィン再選支持を明確に打ち出した。帰国後すぐにエリツィンと会談したメンバーは、Ъ ・ベレゾフスキー、В ・グシンスキー、В ・ヴィノグラードブ、М ・ホドルコフスキー、А ・スモレンスキー、В ・ポターニンの 6 人であった。この会談には当時、副首相兼民営化小切手制度施行調整評議会議長だったチュバイスが同席し、選対本部責任者としての委任を受けた。このグループはコンソーシアム 「96 年選挙」 と呼ばれている。

ウラジーミル・オレゴヴィッチ・ポターニン
注目すべきは、(1) この会談への出席を忌避したトヴェリウニヴェルサルバンクは大統領選挙直後すぐに、極めて厳しい監査を受け、2 年後には倒産に追い込まれた。(2) 銀行家代表としてポターニンがチェルノムイルジン内閣に第 1 副首相格 (経済問題担当) で入閣した。ポターニンは 97 年 3 月のチェルノムイルジン・チュバイス・ネムツォフ連合政府の誕生まで、閣内に留まった。(3) ベレゾフスキーがこの会談の参加者の名前を 「コメルサント・デーリー」 紙に明らかにしたのだが、98 年 6 月 3 日の 「ルースキー・テレグラフ」 紙によれば、П・アーヴェンもこれに参加していたという。
しかし、このコンソーシアム 「96 年選挙」 は、97 年 8 月のシブネフチのオークションでポターニンがベレゾフスキーとグシンスキーに勝利した後、分裂するのである。
もう一つ、96 年選挙前にエピソードがある。96 年 4 月 27 日に、13 人の有力企業家たち連名の大統領選挙候補者たちへの声明文 「袋小路からの脱出を」 が発表された。選挙後に予想される社会不安への警戒を呼びかけるとともに、選挙の勝者と敗者の妥協を求めた内容だった。В ・ヴィノグラードブ (インコムバンク) は声明文への署名を拒否した。
次に、大統領選挙後の 96 年 11 月、「семнбанкирщина (銀行家 7 人組) 」 とい う言葉がもてはやされた。当時、安全保障会議副書記の地位にあったべレゾフスキーが英紙 「フィナンシャル・タイムズ」 とのインタビューの中で、ロシア経済の半分以上を支配する7人として、А ・スモレンスキー (スタリチヌイバンク)、В ・ポターニン (オネクシムバンク)、М ・ホドルコフスキー (メナテップ)、В ・グシンスキー (モスト)、П・アーヴェンとМ ・フリードマン (2 人ともアリファ)、そしてベレゾフスキー (ロゴヴァスと統一銀行) 自身の名前を挙げた。
この 7 人組は人名であるが、銀行名を 7 行挙げる場合もある。オネクシム、メナテップ、アリファバンク、モスト、インコムバンク、スタリチヌイおよびラシスキー・クレジット (あるいはインペリアル) である。
エリツィンの再選に功績のあった有力な企業家たちが大統領によってクレムリンに招かれたのは 97 年 9 月 15 日であった。席上、エリツィンは銀行家同士の泥仕合と、反チュバイス・キャンペーンの中止を呼びかけた。出席者はМ ・ホドルコフスキー、В ・グシンスキー、А ・スモレンスキー、В・ポターニン、В ・ヴィノグラードブ、М ・プリードマンの6人で、ベレゾフスキー自身はまだ公務員 (97 年 11 月まで安全保障会議副書記) であった。エリツィンの調停は実を結ばず、オリガルヒヤ同士の対立は続いた。
ちなみに、世界の富豪のリストを発表する米誌 「フォーブス」 は 97 年 7 月発売号で、初めてロシアの富豪を列挙した。彼らは後に、オリガルヒヤと呼ばれる者たちである。括弧内はその資産総額。ポリス・ベレゾフスキー (30 億ドル)、ウラジーミル・ホドルコフスキー (ロスプロム会長 ・24 億ドル)、レム・ヴャヒレフ (ガスプロム代表 ・11 億ドル)、ウラジーミル・ポターニン (オネクシムМ ΦК、7 億ドル)、ウラジーミル・グシンスキー (メディア・モスト会長 ・4 億ドル)となっている。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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