2020-09-18 (Fri)

本日のキーワード : メタ認知、陰謀論
メタ認知(英:Metacognition)とは、「メタ(高次の)」という言葉が指すように、自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することである。
本日の書物 : 『賢い人ほど騙される 心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて』 ロブ・ブラザートン ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 私たちは【何かを深く理解していると思う】かもしれないが、口で言うだけでなく行動で証明する段階になると、【自分たちの理解が今一つ足りないとわかる】ことが多い。
☆スポーツ、芸能人、学者、政治家、文化人などに沢山いる“アレなヒト”
なぜ、私たちはそんなにも頻繁に、【自分たちの理解度に対する判断を誤る】のだろうか?

自分に嘘を言って喜んでいるのでも、他人によい印象を持たれたいのでもなさそうだ。人々に100ドルという、かなりの額の現金を渡して、自分の理解度あるいは能力を正直に正確に評価してもらっても、過剰な自信は減少しない。したがって、彼らが、自分の能力の評価の正当性を仲間に示すようにしても、自信過剰な評価が傲慢(ごうまん)またはばかげているように見える可能性がある。
私たちが【自信過剰になる本当の理由】は【メタ認知という問題に帰着する】。

【「メタ認知」】は【「考えることを考えること」】のしゃれた言い方だ。「私は数学が得意だ」あるいは「私はすぐに気が散る」と言うようなことを言うとき、あなたはメタ認知的な洞察をしたのだ。

だが、自分の肘をなめるのが難しいように、【自分自身の考えについて考えること】は【思っているほど簡単ではない】ことがわかる。私たちが知っていることを正確に評価する能力、特に【どれだけ知ら“ない”かにきづくには限界がある】。』

左翼リベラル(自称リベラル)は“共同”が大好き!
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「この世界は噓八百」、「世界は嘘塗(まみ)れ」、「真実(過去・現在・未来)を追求する」などと言って、「おバカ」丸出しの妄想をSNS上で繰り広げるような陰謀論者らについて、そんな陰謀論にハマってしまう仕組みとその手口を、最新の科学的知見に基づいて明らかにしている書物で、

過去が分かれば、自動的に現在が分かり、さらには未来まで分かる、などという短絡的な思考(縄文時代が分かれば昭和や令和の時代が分かるし、さらに数千年後の未来も分かるのだそうでw)しか持ちえない「おバカ」な陰謀論者らが、必死になって主にネットでかき集めた情報(?)に基づき、無い知恵を絞りに絞って考え出した“陰謀の真相”とやらが、実は本人の意識とは無関係に、その脳ミソが勝手に作用することで生み出される“幻想”に過ぎないものであるということが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 193,867(193,463)÷6,504,139(6,470,394)=0.0298・・・(0.0298) 「2.98%(2.98%)」

イタリア : 35,610(35,603)÷287,753(286,297)=0.1237・・・(0.1243) 「12.37%(12.43%)」

日本 : 1,448(1,441)÷75,646(75,206)=0.0191・・・(0.0191) 「1.91%(1.91%)」


さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、あのマルクスも正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類でした。

そんなマルクスは、ヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけですが、それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していたり、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席が居ちゃったりします(笑)
で、マルクスと同じく「反ユダヤ主義」で著名なドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーは、ナチスとの関わりが深かった(ハイデッガー自身がナチス党員でしたw)ことで知られますが、

マルティン・ハイデッガー

そのハイデッガーと、その弟子たちの「危険な哲学」について、それが現代にまで脈々と受け継がれている、ある種の病気(伝染病みたいなモノ)である、ということを御理解頂くために、次の論文をご紹介させて頂いているところになります。

『 共同は善である、分離は悪である、と考える。これは多くの哲学者がかかる病気の徴候である。とりわけ左派系の哲学者はこういう病気にかかりやすい。マルクス主義者とはいえないアーレントやハーパーマスにしてもそうした傾向と無縁ではない。そのあたりの心理の一端をのぞいてみよう。』

☆『連帯の甘き幻想 ~ マルクーゼからコミュニタリアンへ』 堀川 哲
それでは昨日の続きを見て参りましょう。
『 左派は共同が好きである。ソ連共産主義は崩壊し、マルクス主義の根幹は粉砕されたけれど、共同体への幻想だけは生き延びている。これは、ソヴィエト、レーテ、コミューン、アソシエーション、といった名前に変装しながら幻想を継承しているということであるらしい。ローティの言う、「ボリシェビキ革命の幻想」は未だに健在である。しかしローティはサンデルに反撃してこう書いている ―― もし君たちが本気に自分の書いていることを実行するつもりであれば、君たちはまず(例えば)キリスト教原理主義者たちを君たちの共同体から追放しなければならないだろう。君たちの共同体はその規模を縮減することになろう。しかし本気でそのつもりがあるのだろうか?
過激派が1789年から1968年までの間、政治に期待していた崇高な事例、そういったものを政治の世界から追放し、各人の私的世界に閉じ込めよ、それが善き社会の条件である!
これが「ミルの仮面をつけたニーチェ」、哲学者・ローティの最後のメッセージであった。』

リチャード・マッケイ・ローティ

ということで、本日はここまでとさせて頂きますが、次回以降は、次の論文を見て参りたいと思います。もちろん、論文へのアクセスはどなたでもできますので、先にご覧頂き、皆さま自身で思考をめぐらせて頂くことを、当ブログとしてはお勧めさせて頂きたいと思います。考え方は自由ですので!

☆『マルクス主義と稀少性』堀川哲
続きは次回に♥
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