
本日のキーワード : 単純、陰謀論
単純(たんじゅん) :
① そのものだけで、まじりけがないこと。他の要素などが混入していないこと。また、そのさま。
② 機能・構造・形式などがこみいっていないこと。また、そのさま。
③ 考え方やとらえ方が素直であること。とらえ方などが一面的で浅いこと。また、そのさま。「その見方は単純すぎる」「彼は意外に単純なところがある」「単純明快な論理」⇔複雑。
④ 条件・制限などがないこと。また、そのさま。
本日の書物 : 『賢い人ほど騙される 心と脳に仕掛けられた「落とし穴」のすべて』 ロブ・ブラザートン ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ある考え方によると、【人が陰謀論を信じる理由】は【単純】だ――もっと正確に言うと、【「単純であること」】だ。

歴史学者のキャスリン・オルムステッドはそれを簡潔に述べた。【「陰謀論は複雑な話を簡単に話す方法だ」】。…マイケル・ビリッグが述べたように、「本質的に…【[陰謀論は]単純だ】。出来事には複数の原因はなく、歴史上の偶然の要素は取り除かれている。すべての出来事は、陰謀家のよく考えた決定に由来するものだ」。…つまり、【陰謀論】は【説明できないものを説明できるように、複数なものを理解できるようにする】のだ。【陰謀論】は、【複雑で人々を困惑させる曖昧な現実を簡単な説明で覆いかくす】。実際に、【“陰謀論”はそうした】のだ。

このように考えを押しすすめていくと、【陰謀論】は主に、【より微妙なニュアンスを含む説明を受け入れる傾向や能力に欠ける人々の心に訴える】ようだ。

【この考え方は、現代の陰謀論の始まりまでさかのぼる】。

オーガスティン・ドゥ・バリュエル
オーガスティン・ドゥ・バリュエルがつくった、フランス革命にまつわるイルミナティの陰謀論に応えて、批評家のジャン=ジョゼフ・ムーニエはそっけなく言った。「ものごとの複雑な原因は、きわめて単純な原因に置き換えられ、もっとも無精でうすっぺらな人の能力に適応するようになった」。シーゲルは、イルミナティと【反ユダヤ主義の陰謀論】の成功を同じ言葉で捉えた。「このばかばかしいほど単純な歴史の哲学は、単純な人々が考えるには魅力的だった。彼らの批判的能力が要求されることはなかったからだ」と彼は書いた。
☆「敵基地攻撃能力」という「反撃能力」を持つことは、当たり前のことですが、それが何か?
☆アイヌ&沖縄活動家の思想の素(もと) ~ 「人類が爬虫類人に支配されている」と信じていた「おバカ」な陰謀論者・太田竜
【人はいつも、自分と意見が合わない人を知的に劣っているとして相手にしない傾向がある】。だが、【それは本当だろうか】? 世界で初めて、ムーニエが陰謀論は愚かな人のためのものだと遠まわしに言ってから2世紀後、1999年になってようやく、社会学者は最終的にその仮説を調べはじめた。』

中国共産党は“リベラル”ですか?
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「この世界は噓八百」、「世界は嘘塗(まみ)れ」、「真実(過去・現在・未来)を追求する」などと言って、「おバカ」丸出しの妄想をSNS上で繰り広げるような陰謀論者らについて、そんな陰謀論にハマってしまう仕組みとその手口を、最新の科学的知見に基づいて明らかにしている書物で、

過去が分かれば、自動的に現在が分かり、さらには未来まで分かる、などという短絡的な思考(縄文時代が分かれば昭和や令和の時代が分かるし、さらに数千年後の未来も分かるのだそうでw)しか持ちえない「おバカ」な陰謀論者らが、必死になって主にネットでかき集めた情報(?)に基づき、無い知恵を絞りに絞って考え出した“陰謀の真相”とやらが、実は本人の意識とは無関係に、その脳ミソが勝手に作用することで生み出される“幻想”に過ぎないものであるということが理解できる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 189,972(189,456)÷6,334,158(6,318,978)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

イタリア : 35,577(35,563)÷281,583(280,153)=0.1263・・・(0.1269) 「12.63%(12.69%)」

日本 : 1,412(1,397)÷73,266(72,724)=0.0192・・・(0.0192) 「1.92%(1.92%)」

@daitojimari
— 日本を愛する日本国民(フォローRT歓迎) (@ashitaninareba7) September 3, 2020
【アメリカ発】毛沢東の言葉を引用したバイデンの大失態(NEWS ポストセブン)#Yahooニュースhttps://t.co/mlIHUoI8l4

さて、ここからは昨日の続きになりますが、今回の「武漢肺炎(COVID-19)禍」の騒動の最中に、“ワクチン陰謀論”、“ワクチン有害説”などの類の「疑似科学(pseudoscience)」、

あるいは、「マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人」などという珍説を、恥ずかしげもなく主張あるいは妄信する「おバカ(=“デュープス(Dupes)”)」について書かせて頂いているところになります。


☆「おバカ」な「おパヨク」という“塵芥”と、ヒトラーの「青写真」

キリスト教世界である西洋社会の根底には、1000年以上の歴史を誇る「反ユダヤ主義」の伝統があるわけですが、あのマルクスも正真正銘の「反ユダヤ主義者」で、その意味で、ヒトラーと同類でした。

そんなマルクスは、ヘーゲルの目指していたものを全く理解できず、誤解・曲解した挙句、それまでに培われてきた西欧民主主義を否定・断絶する形で、

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
「プロレタリアート」なる架空の階層による「暴力的革命」を正当化する理論的根拠(←もちろん、デタラメな理論でしかないのですがw)を与えることになるわけですが、それにも関わらず、

『 マルクス主義の背後にいるのはユダヤ人 』 by ewkefc
などと戯(たわ)けた珍説を唱える「おバカ」が実在していたり、今どきマルクス主義を強調するような「おバカ」な国家主席が居ちゃったりします(笑)
で、マルクスと同じく「反ユダヤ主義」で著名なドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーは、ナチスとの関わりが深かった(ハイデッガー自身がナチス党員でしたw)ことで知られますが、

マルティン・ハイデッガー

そのハイデッガーと、その弟子たちの「危険な哲学」について、それが現代にまで脈々と受け継がれている、ある種の病気(伝染病みたいなモノ)である、ということを御理解頂くために、次の論文をご紹介させて頂いているところになります。

『 共同は善である、分離は悪である、と考える。これは多くの哲学者がかかる病気の徴候である。とりわけ左派系の哲学者はこういう病気にかかりやすい。マルクス主義者とはいえないアーレントやハーパーマスにしてもそうした傾向と無縁ではない。そのあたりの心理の一端をのぞいてみよう。』

☆『連帯の甘き幻想 ~ マルクーゼからコミュニタリアンへ』 堀川 哲
それでは昨日の続きを見て参りましょう。
『 ボランティアの人生とギャンブルの人生、どちらが優れているか、それを判定できない、という言い方は問題であるようにみえる。我々の自然的な道徳感覚に反しているようにみえる。だがこの種の問題はたいていは「程度問題」である。酒とギャンブルにあけくれる人生について言えば、その本人自身が満足している人生と思っているかどうか、疑わしい。しかしそう極端なものでなければ、人生の価値評価という問題は極めてリスキーな問題をはらんでいる。
人生について価値的に優劣があるとすれば、この問題を究極までひっぱっていくと、どこかに「最善の人生」といったものが想定される。正しい生活はひとつであるとしよう。その場合には、もしあなたが(意志の弱さゆえに)正しい生活を追求することができないとすれば、あなたにかわって他の人間(あるいは組織)があなたを指導し・教育する、場合によっては強制するという行為は正しい行為だ、ということになる。これが「教育独裁」「自由への強制」論である。自由は抑圧に転嫁する、バーリンが恐れた自由の自己転回である。』

アイザイア・バーリン

内モンゴルのモンゴル語を守る為に立ち上げた署名サイトは以下の通りです。既に皆さんがご好意で貼り付けてくださって、感謝しております。子どもたちが普通に母語で教育を受け続ける為です。宜しくお願いします。https://t.co/QWLzgfYOx0
— 楊海英 (@DcZ2sppUAxLS3nO) September 6, 2020
内モンゴルの犠牲者の続報。中学生は、彼の母親が警察から暴行されていたのを教室から目撃して、飛び降りて母親を助けようとして、命を失った。若い人々が抗争しています。母語の為に。
— 楊海英 (@DcZ2sppUAxLS3nO) September 6, 2020
『 リベラリズムはこの種の全体主義のトリックを避けたい。そこであくまでも人々の人生に優劣はないという観点を堅持する。もし優劣がありうるとしても、それの補正は諸個人とその周辺の人々の問題である。政治や社会がとやかく言うべきものではない(それに第一、他人がどう言っても効果はない)。
こうしてリベラルな社会では、人々は私生活の世界を確保し、その世界ではどういう人間であっても許される。べつに反ユダヤ主義者であってもけっこうだ。しかし他人との世界、公的な世界では寛容な人間として登場し、他人の人生を尊重する。ローティの言葉では、「ミルの仮面をかぶったニーチェであること」、これがリベラルな社会に生きる人間であり、リベラルな社会で生きていくための条件である。リベラリストは他人との「コミュニケーション」にハーパーマス的な期待をおかないのである。連帯に期待するのは危険であると考えるのである。だからリベラリストはハーパーマスもアーレントも嫌いなのである。』

ホルクハイマー(左)とアドルノ(右)。背後にハーバーマス。

ユルゲン・ハーバーマス

ハンナ・アーレント(1933年)

ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
有田芳生議員が特定失踪者問題を潰すため動く模様↓
— 加藤 健 (@JapanLobby) September 3, 2020
特定失踪者は家族等が拉致の可能性を届け出た人だ。ところが曽我ひとみさんのように拉致を疑われていなかった被害者がいる。辛光洙事件で北が身寄りのない人を狙ったことも分かっている。
政府認定被害者は氷山の一角。事実上の拉致問題潰しだ。 https://t.co/fu2iDLVbtX
関係ないことに話をそらす有田芳生さん?あなたが(1)2012年10月になぜ北朝鮮にビザ無し「不法入国して誰に会ったのか?(2)長男秘書があなたと別に平壌入りした目的は何か?、について答えを求めているだけだよ。私がビジネス右翼とか詐欺師とか関係ないだろう? #恩を仇で返すな #有田工作員説 https://t.co/9gsskSLjG6
— 篠原常一郎(古是三春)・ゴスロギ (@polyanochika) September 4, 2020
国民民主の一部が合流し議員150人の大所帯となる立憲新党が、始まる前から支援者300万人以上を失う大ピンチ
— くつざわ亮治 テレビ改革党 豊島区議員 (@mk00350) September 4, 2020
合流するにも関わらず支持率が5%から3%へ減少してしまう
立憲新党は実質「第二共産党」だが、国民新党は実質「第二維新」ではhttps://t.co/nBdzbXjCob
篠原さんと公開で討論したら?なぜ、疑問に答えないの?何か言えない秘密でもあるのですか?私の質問、あなたと畑中の関係は?・・・有田議員。
— 藤田隆司 (@ryokuhuuka) September 4, 2020
2012年10月の「ビザ無し北朝鮮入国」でよど号犯人グループに会ったのですかね、有田芳生参議院議員? https://t.co/Np7K8OBfEC
— 篠原常一郎(古是三春)・ゴスロギ (@polyanochika) September 5, 2020

続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


- 関連記事
-
- 社会の平和度を高めるために必要なものは? (2020/09/21)
- 「本当、本当、無関係」 ~ 確率・統計が理解できないと・・・ (2020/09/20)
- 科学は、ワクチンと自閉症とのあいだに関係がある、とは認めていません! (2020/09/19)
- 陰謀論者が自信過剰になってしまう理由 (2020/09/18)
- その価値判断は個人がすべき? 社会がすべき? (2020/09/17)
- 関連する専門知識がなければ理解できないはずなのに、陰謀論者は・・・ (2020/09/16)
- 啓蒙思想とカルト的環境と陰謀論 (2020/09/15)
- 人が陰謀論を信じる理由、それは単純であること(笑) (2020/09/14)
- リベラルの「自由主義」 V.S. 左翼リベラル(自称リベラル)の「全体主義」 (2020/09/13)
- 「アベガー!!!」というパラノイド・スタイル ~ この社会の片隅で・・・ (2020/09/12)
- “野蛮”なのはどちら? ~ 前近代社会・社会主義社会と、近代社会・資本主義社会との、“財の分配方法”の違い (2020/09/11)
- 「おパヨク」が理解できない、近代世界を制御する2つの原理 ~ その一つは『私有財産権』 (2020/09/10)
- アメリカの学生運動を煽動したマルクーゼの哲学は、要するに、「若者よ、猿のようになりなさい!」と言っているんです(笑) (2020/09/09)
- “陰謀論”は故意に証明されない「答えのない疑問」なんです! (2020/09/08)
- 陰謀論と暴力的な過激主義との関係 (2020/09/07)