2021-06-29 (Tue)

本日のキーワード : 縁故資本主義、盗賊資本主義、暴力団資本主義
縁故資本主義(えんこしほんしゅぎ、英: crony capitalism)とは政府官僚や企業役員との密接な関係がビジネスの継続に決定的な要因となっている「資本主義経済」を指す批判的な用語である。法的許認可、政府認可、優遇税制措置、公共事業発注先の選定に不公平さが見られるときにこう呼ばれる。
縁故資本主義は資本主義の根幹となる市場による効率的な資源配分、競争力の向上、技術革新を阻害する一方、特定の階層による経済支配を固定することで経済的格差を助長する。政府官僚と大企業の癒着による経済支配といえる。
本日の書物 : 『すごいインドビジネス』 サンジーヴ・スィンハ 日本経済新聞出版
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 また、【インド】は【生産拠点としての魅力】だけでなく、【「輸出拠点」としても大きな魅力】を持っています。意外に知られていないことですが、【爆発的な人口増や経済成長を続ける中東やアフリカの国々に対して、インドは太いパイプを持っている】からです。インドで生産して、これらの地域に輸出することで、【特に日本の製造業は大きな利益を得ることができる】はずです。
【中東諸国の企業の経営層】は、【実は、ほとんどがインド人】です。インドと中東は地理的・歴史的な結びつきが強かったため、年月を重ねるうちに、ビジネスに長けたインド人が企業の経営層を占めるようになりました。
なぜかと言えば、中東諸国は産油国であり、石油を輸出するだけで大金を稼ぐことができるため、起業してビジネスをしたいと考える人材があまりいなかったからです。
中東には日本企業の現地法人もたくさんありますが、代表を務めているのはインド人ばかりです。これは、インド人が現地の事情に精通していて、なおかつ強力な人脈を持っているためです。
また、インドはアフリカにも強力なコネクションを持っています。それは、インドがイギリスの植民地だった時代に、少なくない数のインド人がアフリカへ強制移住させられた経緯があるからです。今もアフリカ在住のインド人は多く、彼らがアフリカの政財界を牛耳っているという側面もあります。』

社会主義国から生まれた “縁故資本主義” ・ “盗賊資本主義” ・ “暴力団資本主義”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、日本人があまり知らないインドビジネスの潜在力 ・可能性を分かりやすく解説して下さっている書物で、日本経済新聞などによくある中国のプロパガンダ記事に騙されてばかりの日本のサラリーマン経営者には特におすすめで、我が国を上回るスピードで高齢化が進み、且つ、国民一人あたりGDPが 1 万ドルの壁を破れずにピークアウトし、ここから衰退の一途である中国経済とは正反対に、まだまだエネルギッシュな若年層が人口の多くを占め、且つ、国民一人あたりGDPも 2,000 ドル程度と十分な伸びしろがあるインド経済の凄さとその可能性を理解することができる良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 601,228(600,763)÷33,516,437(33,503,305)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,225(127,190)÷4,250,902(4,249,755)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,325(14,277)÷782,864(781,241)=0.0182・・・(0.0182) 「1.82%(1.82%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その過程を理解するために、次の論文を参照しながら理解を深めようとしているところになります。

☆『ロシアにおけるオリガルヒヤについて ― その形成期における権力との癒着を中心に ―』 中澤 孝之
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1. オリガルヒヤ出現の前触れ
オリガルヒヤはロシア型市場経済 (資本主義) 形成、言い換えれば、「crony capitalism [※縁故資本主義]」 (bandit capitalism [※盗賊資本主義]、 gang capitalism [※暴力団(ギャング)資本主義] とも) 形成の過程で現れた現象であり、エリツィン時代を象徴する現象でもある。Я ・Ш ・パッペ著の 「オリガルヒ」 (国立大学ВШЭ、モスクワ 2000 年 6 月) はロシアで唯一のオリガルヒヤに関するまとまった専門書であるが、そのはしがきに寄稿したЛ ・Г ・イオニン教授は 「ロシアにおける 『オリガルヒヤ』 現象は、過渡期、つまり、利益代表システムおよび、それに応じた権力システムの形成段階における現象であり、わが国の最もふさわしい伝統と特殊性の現象である」 と定義している。

ボリス・ニコラエヴィチ・エリツィン
明確にオリガルヒヤの形で意識されることはなかったが、その起源は 92 年 12 月初めごろにさかのぼることができよう。エリツィンが左派主導の議会 (人民代議員大会) との対立の中で、有力企業家を抱え込み始めたのであった。そのきっかけとなったのは、「企業家政治イニシアチブ 92 」 と名乗り、大統領と議会の調停を図るグループの出現で、その中には、ウラジーミル・グシンスキー、ミハイル・ホドルコフスキー、ウラジーミル・ヴィノグラードフといった企業家の名前があった。その後、93 年 10 月の一部国営テレビ民営化による民間テレビNTV (独立テレビ) の誕生で、モスト・グループおよびグシンスキーらの台頭が顕著になる。グシンスキーがニコライ・ルシコフ (モスクワ市長) とのつながりが出来たのもこのころだ。
95 年 3 月 「Ъольшая восьмерка (大立者 8 人組)」 という言葉がマスコミに登場する。コンツエルン ОЛЪИとナツィオナリヌイ・クレジット銀行のオーナーであったオレグ・ボイコが新聞 「コメルサント・デーリー」 とのインタビューで、自分はЪольшая восьмерка の代表だと語 ったのである。この 8 グループとは、アリファバンク、インペリアル、メナテップ、ナツィオナリヌイ・クレジット、СЪС、АО (株式会社) ミクロジン、АО ロゴヴァス、РАО (ロシア株式会社) ガスプロムを指した。
オリガルヒヤと紛らわしい表現にФПГ (フィナンソヴォ・プラムイシュレンナヤ・グルッパまたはフィナンソヴォ・プラムイシュレンノ・ポリチチェスキエ・グルッピロフキ/金融産業グループ) がある。この二つを同一視する論文を読んだことがあるが、これは区別されねばならない。93 年 12 月 5 日付けの大統領令第 2096 号 「ロシアにおけるФHrの創設について」 および 95 年 11 月 30 日付連邦法 「ФПГ について」 に基づいて企業は登録し、登録企業は特別減税や投資誘致の国家保証などの特典を与えられる代わりに、活動内容は法律によって厳しく規制されている。97 年 8 月現在で 90 以上の企業が登録されている。ФПГを束ねるФПГ協議会が 96 年 1 月に創設されたが、会長には元副首相のオレグ・ソスコヴェッツが就任した。
オリガルヒヤは確かにФПГに比べると、資本金など財力の面で非常に規模が大きいが、登録の義務がないため、その地位は法的な根拠がない。いわゆるオリガルヒヤのうち、ФПГに登録しているのはインチェルロスのみである。なお、ФПГについては、ИГЪ (統合ビジネス・グループ) との関連で後述する。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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