2021-07-08 (Thu)

本日のキーワード : 代償、長寿、老化
代償(だいしょう) : ① 本人に代わってつぐなうこと。代弁。 ② 他人に与えた損害に対して、金品や労力でつぐないをすること。「かけた迷惑の代償を支払う」 ③ 目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの。
本日の書物 : 『LIFESPAN (ライフスパン) : 老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア 東洋経済新報社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 アダムとイブがそうであるように、【マグナ・スペルステスが実在したかどうかはわからない】。だが、過去 25 年に及ぶ私の研究を踏まえるなら、今日私たちの周りにいる【すべての生物がこの 「偉大なる生き残り」 から、または少なくともそれとよく似た原始生物から生まれた】と考えてよさそうだ。生物の遺伝子には、いわば化石記録のようなものが残っている。それを調べると、【地球を共有しているどんな生命も、この原初のサバイバル回路の基本形を (多少の差異はあるにせよ) 今なお抱えもっている】ことがわかる。どの植物も、どの真菌も、どの動物も。
【もちろん人間も、だ】。
なぜこの遺伝子回路は進化の過程で消えなかったのか。それは、ときに残酷でときに恵み深い世界を確実に生き延びるうえで、この回路が簡潔で気の利いた解決策を与えてくれるからである。いわば【原初のサバイバルキット】だ。様々なストレスが寄ってたかってゲノムを痛めつけているときには損傷の修復に専念し、もっと好ましい時期が訪れたときにだけ生殖を許す。そうやって、最も必要とされる場所にのみエネルギーを振り向けるわけだ。
この回路はじつに単純にして、じつに堅牢な仕組みである。おかげで、生命が地球上に存在し続けられるようになっただけでなく、回路を親から子へと伝えることができた。その過程で変異を繰り返し、着実に改善されながら、宇宙から何がもたらされようと生命を助けて何十億年も存続させてきた。その一方で、ともすると【個々の生物が必要をはるかに超えて長く生きることにもつながった】。
人体は完璧とは程遠く、今も進化の途上にある。しかし、高度なサバイバル回路が備わっているために、【生殖年齢を過ぎてからも何十年と生きられる】。なぜヒトが長い寿命を獲得したのかは、なんとも興味深い謎だ (祖父母として部族の教育を担う必要があったからというのが 1 つの心惹かれる仮説である)。だが、【分子レベルの化学反応がじつに無秩序であるのを思えば、命を落とさずに 30 秒間いられるだけでも不思議というほかない】。ましてや生殖年齢まで生き長らえるのも、80歳に達する人が大勢いるというのも、信じがたいことである。
【なのに私たちは現にそうしている】。驚くべきことに。まるで奇跡のように。それは、果てしなく長い【 「偉大なる生き残り」 の系譜に私たちも連なっているから】だ。だから私たちは生き残ることが大得意なのである。
だが【それには代償が伴う】。というのは、一番遠い祖先に生じた一連の遺伝子変異を、つまり【原初のサバイバル回路を受け継いでいること “こそ” が、私たちが年をとる原因でもある】からだ。
そう、敢えて「こそ」といったのにはわけがある。【それが “唯一の” 原因だから】である。』

プーチン政権 V.S. オリガルヒ
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、『老化』 に対して私たちが思い描くイメージあるいは先入観を、その根底から覆す可能性があるということを主張する著者によって書かれた書物で、ひょっとすると、現代を生きる私たちが近い将来に目の当たりにするかもしれない 「コペルニクス的転回」 が、果たしてどういった科学的な考え方に立脚して現在進行形で進んでいるのかについて、分かりやすい表現で解説がなされている良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 603,649(603,500)÷33,608,102(33,600,537)=0.0179・・・(0.0179) 「1.79%(1.79%)」

イタリア : 127,458(127,418)÷4,257,289(4,256,451)=0.0299・・・(0.0299) 「2.99%(2.99%)」

日本 : 14,611(14,582)÷794,794(793,161)=0.0183・・・(0.0183) 「1.83%(1.83%)」


☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、ドイツで生まれた「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想を経て、ソ連崩壊とともに死滅したかに思われたものの、現在に至るまで一貫して受け継がれていく “信仰” が存在していて、その根底にある、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の意識により、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物として “罪” を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になっている、そんな 「極左おパヨク」 に繋がる一連の系譜について確認して参りました。
ここで御理解頂きたいのは、そんなおバカな 「極左おパヨク」 は、飽くまでも、ある連中が果たそうとしている、ある目的の達成のための道具でしかないということです。
その目的とは、さまざまな “アイデンティティ” を意図的に粗製濫造することで、社会分断を行い、到底達成不可能な目標である “平等 (equality)” を強要(←全人類の均一化・同質化などは不可能であることは自明です!)し、多くの人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し(←これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて権威主義的な統制社会の再構築を目指す、というものです。
では、なぜ、それを目指そうとするのでしょうか?
それは、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」のもとで、ある連中にとって非常にコントロールしやすい社会が構築できるからです。

その「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」については、これまたドイツ出身の社会学者・歴史学者であり、マルクス主義者で、エリート理論の信奉者で、ファシズム(全体主義者)でもあったロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy)について確認をしてきましたが、そこにもやはり「キリスト教神智学(Christian theosophy)」・「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」の影響を見ることができました。

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
この「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」と同根の言葉に 「オリガルヒ(oligarch)」 というものがあります。現代のロシアに見られるもの(ロシアに限ったものではありませんがw)ですが、いまから数十年前に、マルクス主義が生み出した “社会主義・共産主義の幻想” が瓦解・崩壊する過程で作り出されたもので、その理解を一層深めるために、本日からは次の論文を参照し考えてみたいと思います。

☆『ロシア経済戦略の行方 ― プーチン政権の経済戦略のルーツに関する一考察 ―』 竹村 豊
それでは早速、見て参りましょう。
『 要旨
第二次世界大戦終結 70 周年の年にウクライナ問題の先鋭化は欧州における戦後処理 (ヤルタ体制)、東西冷戦、ベルリンの壁撤去、ソ連邦の崩壊、EU/NATO の拡大と続く個々の出来事に内包された諸問題に因って引き起こされたものである。ウクライナ・ポロシェンコ政権を支持する米国、EU と対立するプーチン政権は欧米のみならずオーストラリア、日本からも経済制裁を受け、日増しにロシアが世界経済から孤立しているにも関わらず、プーチン大統領の支持率は 80 %を超えている。元々、ソ連時代からロシアは政経一体型の経済運営であるが、クリミア・ウクライナ問題に絡む一連の高い代償を払いながら強引に自らの政策を進めようとするのは、プーチン大統領の経済政策のルーツがオリガルヒ (新興財閥) との戦いであり、この戦いを通じて今日 「国家資本主義」 と言われる経済運営が形成されたのである。今後のロシアの資源・エネルギーを中心とする対東アジア経済政策をみる上で経済原則に依らない政治的、戦略的な意図を見ておかなければならない。
キーワード : プーチン大統領、オリガルヒ、民営化、治安機関 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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