2018-02-06 (Tue)

エドガー・ドガ『踊りの花形(エトワール、あるいは舞台の踊り子とも呼ばれる)』(1878年頃) オルセー美術館
エドガー(エドガール)・ドガ(フランス語: Edgar Degas 発音例 、1834年7月19日 - 1917年9月27日)は、フランスの印象派の画家、彫刻家。フルネームはイレール・ジェルマン・エドガー(エドガール)・ド・ガ(Hilaire Germain Edgar de Gas)。
ドガは通常印象派の画家の一員とみなされている。確かにドガは1874年以来、印象派展にたびたび出品し(全8回の印象派展のうち、第7回展以外のすべてに参加)、1862年にマネと知り合ってからは「カフェ・ゲルボワ」の画家グループにも参加していた。しかし、光と影の変化をキャンバスに写し取ろうとしたモネのような典型的な印象派の画家たちと異なり、ドガの制作の基盤はあくまでもルネサンスの巨匠や、熱烈に信奉したアングルの画風にあった。古典的手法で現代の都会生活を描き出すことから、ドガは「現代生活の古典画家」と自らを位置付けた。ただし、ドガも他の印象派の画家たちと同様、浮世絵、特に葛飾北斎の影響を強く受けていることが小林太市郎によって指摘され、日本におけるジャポニスム研究の発端となった。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 20世紀が終わろうとしていた1999年に、アメリカの『ライフ』誌は「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」という特集を組んだ。

その100人の中に【日本人がたった1人だけ選ばれている】。

【葛飾北斎(かつしかほくさい)】である。…

葛飾北斎 自画像 天保10年(1839年)頃
100人の中に【芸術家】として選ばれているのは【北斎を含めて7人】いる。

トリノ王宮図書館が所蔵するレオナルドの自画像。1513年 - 1515年頃
最高順位を付けられたのはイタリアの【レオナルド・ダ・ヴィンチ】で、【第5位】。続いて【36位】に同じくイタリアの【ミケランジェロ】が入る。

ダニエレ・ダ・ヴォルテッラが描いたミケランジェロの肖像画
東洋では【54位】に【范寛(はんかん)】という中国・宋の時代の山水画家が入っている。…

アンドレーア・パッラーディオ
そして【76位】に建築家の【パラティオ】が入っている。

パブロ・ピカソ
さらに【78位】に【ピカソ】、【84位】に【ラファエロ】が入る。

ラファエロ・サンティ『自画像』(1506年)、ウフィツィ美術館
【北斎】はそれに続く【86位】にようやく顔を出す。7人の芸術家の中では一番下である。…

葛飾北斎 天保13年(1842年)、82歳(数え年83歳)頃の自画像(一部)
こういう【順位づけ】というのは、【西洋人がよくやること】である。

彼らは人間の価値づけ、あるいは芸術の順位づけということを【平気で行っている】。

【日本人は、『巨匠』とはいうけれど、「誰が何番目」というような順位づけはあまりしない】ことになっている。

それは置くとして、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロを研究した立場から見れば、【葛飾北斎にはレオナルド・ダ・ヴィンチに負けないくらいの価値がある】と私は思っている。【ただし、それには1つの条件がある】。

【肖像画】である。

レオナルド・ダ・ヴィンチには、『モナ・リザ』をはじめとして世界に知られた肖像画がある。デッサンにも習作にもいくつかの肖像画がある。それに対して、【北斎には肖像画の類がない】。その欠如がこの順位に影響していると私は見ている。

『モナ・リザ』 レオナルド・ダ・ヴィンチ
肖像画というのは、【生きた人間の特徴】をつかみ、それをできる限り【理想化】して人々に見せるものだ。言い方を変えれば、【1人の人間をできる限り芸術化する】といってもいいかもしれない。ただし、そうした芸術化とは、対象の人物をいかに画家が見たかをよく表すものでなければならない。

そういう肖像画を描くためには、【高い技量というものが必要】である。大家には皆、その技量が備わっている。ミケランジェロにも大理石の彫刻だが人物像がある。

『サン・ピエトロのピエタ』 ミケランジェロ
ラファエロもたくさんの肖像画を描いている。それぞれ同時代者への【的確な批評眼】、あるいはそれを【理想化する審美眼】を持ち、あわせて、デッサン力を含めた【まとめる力】というものが、これらの大家の描く肖像画には含まれている。

ラファエロ・サンティ 『ラ・フォルナリーナ』(1518年 - 1519年)
范寛の場合は主として掛軸の山水があるだけだが、その巨大な岸壁図には【道教的な風景の意味合い】がある。堂々とした風景そのものに【思想の理想化がある】のである。…

渓山行旅図、北宋、范寛
【北斎】も世界の100人に選ばれるだけの日本の代表的芸術家だが、そういう中にあって、さらにランクを上げるためには、【「肖像画家である」という条件が必要】なのだ。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、私たち現代の日本人の多くが、その名前ぐらいは知っている、あるいは、その絵を見たことがある、といった何となく「漠然」とした捉え方をしている、あの巨匠、『葛飾北斎』について書かれた書物になります。しかも、当代随一の「審美眼」の持ち主である著者によって解き明かされる、本当の『葛飾北斎』の姿を知り、本書を読み終えた頃には、改めて『葛飾北斎』の凄さに気付かされること間違いなしです。

インフルエンザで1週間ほど自宅に引き籠っていたせいで、色々とやらないといけないことが山積、てんやわんやの今日この頃なんですが、そんな慌ただしい日々が訪れる前、年が明けてそれほど経ってない頃になりますが、家族みんなでお出かけをしてきました☆ミ 場所は東京・上野です。

上野といっても、「パンダ」がお目当てではありませんでしたが(笑)
また、「西郷隆盛」像でも、ありませんでした。
「youは何しに“上野”へ」といったところなのかもしれませんが、家族みんなで行ったのが国立西洋美術館でした。

そこでは、「葛飾北斎」の展覧会が催されていました。

で、家族みんなで意気揚々と行ってみたのですが、この展覧会の主催は、国立西洋美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ、そして、特別協賛としてCanon、協賛として、花王、損保ジャパン日本興亜、大日本印刷、トヨタ自動車、みずほ銀行、三菱商事・・・と、御覧のように「ダメダメなサラリーマン企業」が名前を連ねていて、自社の文化事業のアピール(=コマーシャル)だけという、誠に残念な展覧会でした。

大切なところですので、もう一度繰り返させて頂きますが、この展覧会のホームページには、次のような記載がなされていました。
『 日本発、世界初。
西洋と北斎の名作、夢の共演。
19世紀後半、西洋の人々を魅了した浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)。
その出会いからジャポニスムを読み解く、世界初の展覧会です。
モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをはじめ、西洋美術の※名作約220点と、北斎の錦絵約40点、版本約70冊の計約110点が一堂に会する、"東西・夢の共演"。
西洋の芸術家たちは北斎をどう受けとめ、新たな造形表現を生み出したのか―
北斎が西洋に与えた衝撃を、あなたも実感してみませんか。』

☆北斎とジャポニスム
「北斎が西洋に与えた衝撃」と、そこにはハッキリと書かれていますが、ところが、実際に行ってみると、「北斎が西洋に与えた衝撃」についての「本質的な部分」がまったく、ただの1つも解説されていなかったんです。

そんな展覧会に、仕事をしているふりをしたいだけの「サラリーマン」が、会社のお金を無駄遣いして、台無しにしている、そういった社員が多い企業が、読売新聞社であり、日本テレビ放送網であり、BS日テレであり、Canonであり、花王であり、損保ジャパン日本興亜であり、大日本印刷であり、トヨタ自動車であり、みずほ銀行であり、三菱商事ということなんです。

「ズブのド素人」かつ単なる「サラリーマン」という実態を、見事に現している事例だったと言えます。

☆北斎とジャポニスム
上の画像は、ホームページに堂々と掲げられているのですが、右の絵が、葛飾北斎の『北斎漫画』に描かれている絵の一部になります。

葛飾北斎『北斎漫画』十一編(部分)
対して、左側の絵は、フランス革命後の「良いとこのお坊ちゃま」のエドガー・ドガが描いた絵になりますが、

エドガー・ドガ 『自画像』(1855年)オルセー美術館蔵
その「ゴツゴツ感」は、皆さんはどうのように感じられますでしょう?

エドガー・ドガ『踊り子たち、ピンクと緑』(部分) 1894年
念のためですが、エドガー・ドガの名誉のために、以下のような描き方もできる人物だったことは、ここに挙げさせて頂きます。

エドガー・ドガ『ダンス教室(バレエ教室)』 (1873-1875) オルセー美術館

エドガー・ドガ『三人の踊り子』(1873)
でも、こういった絵画に対する感じ方は、皆さんそれぞれあって良いと思いますので、ここでの批評は差し控えさせて頂きます。
当ブログと致しましては、こういった「ゴツゴツ」あるいは「ガツガツ」した、例えばある種、非常に直線的に造型された「顔面」などに対して、お世辞にも美しいと「嘘」は言うことができません(笑)


☆蓮舫氏『2位じゃダメ』発言について「あの残像はいつになったら消えるんでしょうね。何度も放送されたら本当に嫌なやつだと思うもん!」

☆蓮舫議員「二位じゃダメ発言のイメージっていつ消えるんですかね?」 ~ネットの反応「一生ついて回るに決まってんだろ!」「死んでも残ると思うわ、そんくらいやらかした迷言」
ということで、本日のところはここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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