2018-03-11 (Sun)

『正義と平和の寓意』コッラード・ジアキント
平和(へいわ)は、戦争や内戦で社会が乱れていない状態。

『平和の寓意』 ヴァレリアーノ・サルバティエラ
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【平和とデモクラシーと、どちらを選ぶか】--もし、どちらかしか取れないという岐路に立たされた時、どうするか。

【この、デモクラシーにとって、もっとも根源的な問題】が、【日本人に問いかけられたことは、一度もなかった】。

もうどんなことがあっても【戦争は嫌だ】。【この感覚から戦後日本はスタート】した。
あんな悲惨な【戦争をなくして平和をもたらしたもの】こそ【デモクラシー】だ。だから大事にしなければならない。【かくのごとき幼児体験】によって、【日本のデモクラシー】は、【とんでもない奇形的なもの】となった。

【「われに自由を与えよ、然らずんば死を与えよ」】とは有名な【パトリック・ヘンリー】の言であり、【すべてのデモクラシーはここを出発点とする】のであったが、【戦後の日本に限って、そうではなかった】。

パトリック・ヘンリー
平和もデモクラシーも、それだけではない、未曾有(みぞう)の豊かさも、みんなセットにならないと受け付けないというのだ。

イザヤ・ベンダサンは、【日本人は、安全と水はタダであると思っている】ことを強調したが、【戦後の日本】においては【平和もデモクラシーもタダ】なのだ。

【欧米諸国】においては、【平和とデモクラシーとはきわめて貴重なもの】であり、【莫大な対価を支払っても入手する価値がある】、というのは【常識以前のこと】だ。ところが、【このことが、どうしても日本人には理解できない】。

それゆえ、【戦後日本を支配】してきたのは、依然として、戦前の神州不滅の思想にも似た【念力主義】だ。と言えば、あまりにも奇異に聞こえようが、【戦後日本に支配的であった「平和主義」】も、【その本質】を突きつめてみると、【実は、平和主義などとは言えない代物】ではないだろうか。

日本人はすべて、戦争について考えることすら拒否するのだ。

【戦争は高度な“文明”の所産である】--それゆえ、【“野蛮な戦争はもうごめんだ”という主張は、自己矛盾をはらんでいる】。【戦争は野蛮な行為ではない】からである。

第一次大戦と第二次大戦の戦間期に、【パシフィズムといわれる運動】が、ヨーロッパを席巻したことがあった。

【パシフィズムとは「平和主義」という意味】だ。【学生】も【労働者】も野蛮な戦争はもう嫌だ、絶対に銃はとらないと叫んだ。どの国の【政治家】も、【この運動に賛意】を表した。そうしないと、次の選挙での当選が望めなかったからだ。失言して本心を言ってしまい、大臣の座を追われる政治家の多い日本の現在と、似ている。

1940年4月、カリフォルニア大学バークレー校 の平和ストライキ集会
それでも【平和はもたらされたか】。歴史は【皮肉なことになった】。【パシフィズム】は、【世界史上、もっとも悲惨な、もっとも大きな戦争をもたらした】。彼らの【平和運動は、ヒトラーの揺籃(ようらん/ゆりかご)となった】のだ。【なぜ、そんな馬鹿なことになったのか】。

全権委任法成立後に演説を行うヒトラー(1933年3月)
それは、一(いつ)にかかって、【全員が、戦争を野蛮な行為と誤解した点にある】。

【本質を誤った運動】は、【大変な副作用】をもたらす。

平和を唱え、願えば、平和が来るという、心情的な【「念力主義」は役に立たない】だけでなく、【危険】だ。

☆韓国人「イラク戦争から見る6つの戦争の兆候→『5.開戦数ヵ月前に病院船を出港させる』→現在、病院船『マーシー』がサンディエゴを出航して韓国に向かっている…」~韓国人の反応「マジで戦争が目と鼻の先にまで迫っている」

☆<#朝鮮半島情勢>平昌五輪後のトランプの対北朝鮮2段階シナリオの全貌が明らかに「米海軍の57%、東アジアに集結」~韓国人の反応「トランプが米国大統領ですごく感謝している」 日本人の反応「とりあえず難民対策をしっかりして欲しい」
【戦争】を、【人類が生み出した最高の文明として、とらえ直し、論理をそこから再出発させる必要がある】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「戦争」そして「平和」という2つの概念について、多くの方々が誤解されている理由を、非常に論理的に分かりやすく解説がなされた良書で、「戦争」と「平和」の2つの概念の、より上位に位置する「文明」と「自然」という2つの概念を巡って、日本人的な考え方の陥りやすい「勘違い」、そして西洋人的な考え方の陥りやすい「勘違い」の対比もなされ、それらを理解することで、私たち日本に見られる、世界に類を見ない、一種独特の、変質した異様な「平和主義者」の姿が浮き彫りになり、また、「平和主義者」こそが「破壊的な戦争をもたらしてきた」という歴史の真実を知ることができます。

それでは、まず、基本的なところを確認しておきましょう。
そもそも、「平和」というのは、どういうことを意味しているのでしょうか?

以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 平和(へいわ)は、戦争や内戦で社会が乱れていない状態。」
さて、この説明から、論理的に考えていきたいと思いますが、それは「数学的に考える」ということになりますので、以前に書かせて頂いていることもご参考にして頂き、皆様ご自身でも思考を巡らせて考えてみてください。そういった作業が、とても大切だと当ブログでは考えています。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆「朝日新聞」がフェイクニュースを繰り返す理由を、「数学」を使って考えてみる!!!

さきほどのWikipediaに拠るところの定義によれば、
(平和) は (戦争や内戦で社会が乱れていない状態)である
という「命題」が与えられています。これを「正」として、「対偶」を考えてみますと、次のようになります。
(戦争や内戦で社会が乱れていない状態)でなければ(平和)でない

どことなく違和感を覚えられる方々もいらっしゃると思いますが、ご存じのように、アメリカでは以前から「銃」を巡った事件が多発していて、戦争とは無関係なところで生じています。他方、私たちの日本では、「銃乱射事件」などが日常的なニュースとして流れることもなく、社会の乱れも生じていませんが、至って「平和」です。つまり、さきほどの「対偶」では、「社会が乱れる」原因を「戦争や内戦」に限定しているため、一見正しいように見えるのですが、実は「偽」となります。

☆米ミシガン州の大学で発砲、両親死亡 容疑者の息子は逃走
従いまして、そもそもの「命題」、つまりWikipediaが定義するところの
平和(へいわ)は、戦争や内戦で社会が乱れていない状態
が、間違っているということになります。

まだ、モヤモヤされていると思いますので、本書にも書かれている、次の定義を「命題」として考えてみましょう。
「平和は戦争のない状態である」
これを「正」として、「対偶」を考えてみますと、次のようになります。
(戦争のない状態)でなければ(平和)でない

それでは、これが「真」であるか「偽」であるかを確認するために、私たちの日本も参戦した「第一次世界大戦」が行われた大正時代を見てみましょう。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 1914年(大正3年)には第一次世界大戦が勃発した。元老の井上馨はその機会を「天佑」と言い、日英同盟を理由に参戦した。本土や植民地が被害を被ることこそなかったものの、連合国の要請を受けてヨーロッパにも派兵し多数の戦死者を出した結果、戦勝国の一員となった。」
と、ここで、念のために補足させて頂きますが、私たち日本の戦死者数は415人で、連合国側の犠牲者総数が571万2379人でした。

連合国における犠牲者
「 発生直後こそは世界的規模への拡大に対する混乱から一時恐慌寸前にまで陥ったが、やがて戦火に揺れたヨーロッパの列強各国に代わり日本と米国の両新興国家が物資の生産拠点として貿易を加速させ、日本経済は空前の好景気となり、大きく経済を発展させた。特に世界的に品不足となった影響で繊維(紡績産業・漁網製造産業)などの軽工業や造船業・製鉄業など重工業が飛躍的に発展して、後進的な未発達産業であった化学工業も最大の輸入先であるドイツとの交戦によって自国による生産が必要とされて、一気に近代化が進んだ。こうした中で多数の「成金」が出現する。また、政府財政も日露戦争以来続いた財政難を克服することに成功する。」
で、以上を踏まえた上で、もう一度、さきほどの「対偶」を考えてみますと。。。
(戦争のない状態)でなければ(平和)でない
果たして、これは「真」でしょうか? それとも「偽」でしょうか?

もちろん、答えは「偽」となりますので、「命題」そのものが「間違っている」ということになります。

それでは、一体、「平和」というのは、どういうことを意味しているのでしょうか?

ヒントは、第一次世界大戦に参加した大日本帝国にあります。
大日本帝国は、紛れもなく「戦争」を行っていますが、当時の日本は「平和」だったわけです。
「戦争」をしていても「平和」であった、ということです。

そして、この「平和」というものを理解した上でないと、冒頭に書かれていた次の問題には答えることができないんです。

「平和とデモクラシーと、どちらを選ぶか」

続きは次回に♥
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