2018-03-14 (Wed)

『シェヘラザード』 ソフィー・アンダーソン
『千夜一夜物語』(せんやいちやものがたり)は、イスラム世界における説話集。ペルシャの王に妻が毎夜物語を語る形式を採る。枠物語の手法で描かれた代表的な物語の一つとしても知られる。英語版の題名より「アラビアンナイト」の名称でも広く知られている。
昔々、サーサーン朝(ササン朝ペルシャ)にシャフリヤールという王がいた(物語上の架空人物)。王はインドと中国も治めていた。ある時、王は、妻の不貞を知り、妻と相手の奴隷たちの首をはねて殺した。
女性不信となった王は、街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝にはその首をはねた。こうして街から次々と若い女性がいなくなっていった。王の側近の大臣は困り果てたが、その大臣の娘シェヘラザード(シャハラザード、شهرزاد)が名乗り出て、これを止めるため、王の元に嫁ぎ妻となった。
明日をも知れぬ中、シェヘラザードは命がけで、毎夜、王に興味深い物語を語る。話が佳境に入った所で「続きは、また明日」そして「明日はもっと面白い」と話を打ち切る。王は、話の続きが聞きたくてシェヘラザードを殺さずに生かし続けて、ついにシェヘラザードは王の悪習を止めさせる。
以上が、物語の大枠であるが、この結末、すなわちこの王の悪習を止めさせたとする筋書きは、後世のヨーロッパ人が追加したものである。

『シェヘラザード』アルベルト・バルガス
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【念力主義】についても検討してみよう。念力主義とは、つまり【「望むことはかなえらるることなり」】という、【アラビアンナイトのできそこないのような考え方】である。
こんな考え方を自然現象やその他の社会現象の説明に用いたならば、正気を疑われかねない。

このような【奇怪な論理】が【平和に関してのみ通用している】ということは、思えば不思議千万である。

「ガンは人類の敵である」と言って、みんなでガンを忌み嫌ったならば、それでガンはなくなってしまうものなのであろうか。

台風は惨禍をもたらすものだからといって、日本に上陸することを法律で禁止すれば、それで台風禍から救われるというのなら、話は簡単であるが、【誰も信じない】だろう。

社会現象でも話はまったく同様である。そのいい例が【日本の受験地獄】だ。これは、まことに奇妙至極としか言いようのないものである。日本はは、教育の重要な一環として受験競争を設定しているわけでもなく、社会生活に対する一つの通過儀礼としてこれを要求しているというものでもない。どの日本人に聞いてみても、【大学入試こそ現代日本の教育にひずみを生ませている諸悪の根源】であると言う。ジャーナリズムもこのように論じ、政治家も、選挙のたびごとに、入試を改善しますと公約する。政府が努力を怠っているのでもなく、数年前、日本政府は大変な努力をして、共通一次などという新制度を導入し、少しでも入試を改善しようと試みた、ところが、いまでは多くの人々が認め、日教組なども事あるごとに強調しているように、この試みはまったくの失敗であった。入試はいっそう激烈となって、受験生を苦しめ抜き、教育のひずみはさらに大きくなって、儲けるのは受験産業だけ、といった有り様である。
【「受験戦争よなくなれ」】というすべての人の希望を蹴散らしつつ、受験はさらに猛威をふるって、日本の教育そのものを絞め殺そうとしている。これが社会現象というものである。
【社会法則を解明せずに、いかなる努力を払っても、これを制御することはできない】。【科学的な分析と方法のない念力主義】は、【手痛いしっぺ返しを受けるだけ】だ。

いわゆる【平和主義者の平和論】なんて、【要するにこんなもんだ】。

【すべての人】が単に【「戦争はイヤだ。心から平和を欲する」なんて言ってみたところで】、その舌の根もかわかぬうちに、【足元から大戦争が勃発してこないと誰が言えよう】。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「戦争」そして「平和」という2つの概念について、多くの方々が誤解されている理由を、非常に論理的に分かりやすく解説がなされた良書で、「戦争」と「平和」の2つの概念の、より上位に位置する「文明」と「自然」という2つの概念を巡って、日本人的な考え方の陥りやすい「勘違い」、そして西洋人的な考え方の陥りやすい「勘違い」の対比もなされ、それらを理解することで、私たち日本に見られる、世界に類を見ない、一種独特の、変質した異様な「平和主義者」の姿が浮き彫りになり、また、「平和主義者」こそが「破壊的な戦争をもたらしてきた」という歴史の真実を知ることができます。

さて、昨日までの本書のご紹介によって、学問的に間違った考え方である「共産主義」に由来する「左翼リベラル」が唱える「平和主義者の平和論」というものが、如何に、論理的に誤った考え方なのか、ということがご理解頂けたのではないかと思いますが、著者が、「戦争はイヤだ。心から平和を欲するなんて言ってみたところで、…足元から大戦争が勃発してこないと誰が言えよう」、と述べられているように、いよいよ現実のものとして、私たち日本の身近なところで、目に見える形の「戦争」が起ころうとしています。
例えば、先日のこのニュース(↓)。


☆北朝鮮との首脳会談、トランプ氏自身の決断=米国務長官
このニュースの捉え方は、さまざまに解説がなされているようですが、まず、基本的なこととして、「敵同士を戦わせ」、それによって「疲弊させ」、自分たちが「相対的に強い立場に立つ」ことで国益を確保する、それが戦争(=武力行使)も含めた「外交」の本質です。
以前にも書かせて頂いていることですが、どの国にとっても、「敵性国家同士が争ってくれている状況」を生み出すことが非常に重要になります。
北朝鮮にとって、敵性国家とは、中華人民共和国、ロシア、アメリカ、日本、韓国となります。

現在の状況で、北朝鮮が対処すべき課題は、以下の関係で対立を煽ることになります。
①中華人民共和国とロシアの対立
②中華人民共和国とアメリカの対立
③ロシアとアメリカの対立
④アメリカと日本の対立
⑤ロシアと日本の対立
韓国が出てこないのは、事実上の支配下に置いているから、という理由です。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆左翼のヒトラー 文在寅の本質は、完全な従北派

で、北朝鮮が、その後ろ盾として、ロシアとの関係を維持していますので、
②中華人民共和国とアメリカの対立
④アメリカと日本の対立
が重要な課題として浮かび上がってきます。

他方で、中華人民共和国にとっての敵性国家が、アメリカ、ロシア、北朝鮮、日本、韓国となります(ここではインド、台湾、ベトナム、モンゴル、チベットを省かせて頂きます)。

現在の状況で、中華人民共和国が対処すべき課題は、以下の関係で対立を煽ることになります。
①アメリカとロシアの対立
②アメリカと北朝鮮の対立
③ロシアと北朝鮮の対立
④アメリカと日本の対立
⑤ロシアと日本の対立
中華人民共和国も、その後ろ盾として、ロシアとの関係を維持していますので、
②アメリカと北朝鮮の対立
④アメリカと日本の対立
が重要な課題として浮かび上がってきます。

以上、北朝鮮にとっての課題である、
②中華人民共和国とアメリカの対立
④アメリカと日本の対立
の対立を煽ること、と中華人民共和国の課題である、
②アメリカと北朝鮮の対立
④アメリカと日本の対立
の対立を煽ることを並べて見てみますと、どちらもアメリカがキーになっていることが理解できます。アメリカの目線を、自分の敵の方に向けさせる必要があるわけです。こうして見てみますと、トランプ大統領が交渉上、すでに非常に有利な立ち位置にいることが明確となってきます。

で、色々とニュースを確認してみますと、トランプ大統領の発した「最高の皮肉」を、何故か、「称賛」と報じる、嘘の新聞である「朝日新聞」のこんな記事(↓)や、


☆「終身国家主席だ」トランプ氏、習氏を冗談交じりに称賛
あるいは、中国に非常に甘いとして世界で知られる「Newsweek」が、なんと産経新聞みたいな記事を書いていたり、現時点で起こっていることを正確に分析しているものが、非常に少ないと思われます。


☆北朝鮮との非核化対話、トランプも「失敗の歴史」繰り返すか?
アメリカの有利な展開に物事が進んでいるからこそ、ロシアが、このような反応(↓)を示しているんです。

☆ロシア、関与の枠組み求める 北朝鮮問題
こうして、戦争(=武力行使)も含めた「外交」の本質を踏まえた上で、各国ごとの敵性国家を想定し、敵性国家同士の関係を分析することで、どこに外交の肝があるのかを知り、それに対して各国がどう対処しているのかを確認することができ、結果として現状の情勢が正しく理解できるようになります。
翻って、私たちの日本の場合は、敵性国家が、ロシア、中華人民共和国、北朝鮮、韓国、アメリカとなり、。

現在の状況で、日本が対処すべき課題は、以下の関係で対立を煽ることになります。
①ロシアとアメリカの対立
②ロシアと中華人民共和国の対立
③ロシアと北朝鮮の対立
④中華人民共和国と北朝鮮の対立
⑤中華人民共和国とアメリカの対立
⑥アメリカと北朝鮮の対立
日米同盟の関係から、
①ロシアとアメリカの対立
⑤中華人民共和国とアメリカの対立
⑥アメリカと北朝鮮の対立
の対立は「ほどほど」にさせておくのがベストで、直接対決となれば、必ず、日本も戦争(武力行使)をしなければならないからです。できる限り、温存しておくべきです。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆【米中首脳会談】 習近平が、トランプ大統領に服従?屈服?

ですので、
②ロシアと中華人民共和国の対立
③ロシアと北朝鮮の対立
④中華人民共和国と北朝鮮の対立
が重要な課題として浮かび上がってきます。

それらに対処するために、私たちの日本が、安倍総理を代表者としてアメリカに派遣するわけです。

☆【速報】安倍首相 4月にも訪米 北朝鮮問題めぐり首脳会談
さきほどの3つの課題、
②ロシアと中華人民共和国の対立
③ロシアと北朝鮮の対立
④中華人民共和国と北朝鮮の対立
の中で、1つを突けば、他の2つに影響が及ぶものがありますね?
そうです。
④中華人民共和国と北朝鮮の対立
を突けば、良いということになります。
つまり、安倍総理がトランプ大統領との会談で、作るべき流れが、これ(↓)ということになります。

「北朝鮮がミサイルを撃ち込む場所は、北京」

詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆金正恩が「最も憎む」のは、誰でしょう?


☆森友学園の国有地売却問題を巡り、ついに自殺者がでてしまう…近畿財務局の担当者が自宅で死亡

☆同じ質問を繰り返す朝日新聞記者に 麻生太郎財務大臣「その質問を5~6回してない?あなた。」

☆【森友文書】八代英輝「野党も朝日新聞が確認したと言ってるなら朝日と共闘すればいい。それが出来ないなら国政調査権を使えばいい」
続きは次回に♥
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