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     >  ZeroHedge >  欧米の指導者たちは、ウクライナは戦争に勝てないと内心では認めている

    欧米の指導者たちは、ウクライナは戦争に勝てないと内心では認めている

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    こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。

    Western Leaders Privately Admit Ukraine Can't Win The War


    執筆者 : Joe Lauria 氏、ConsortiumNews.com より

    欧米の指導者たちは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナはロシアとの戦争に勝つことは不可能であり、NATO との関係強化と引き換えに今年中にモスクワと和平交渉を開始すべきだと内々に伝えた。

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    マクロン大統領とショルツ首相がゼレンスキーに和平を模索するよう伝えたエリゼ宮 (米国務省)

    この非公開のやりとりは、ウクライナが戦場で勝利を収めるまで、必要な限り支援を続けると日常的に表明している欧米の指導者たちの公的な発言とは相容れないものである。

    ゼレンスキーへの非公開の発言を報じたウォール・ストリート・ジャーナル紙は、こう伝えている :

    「公的なレトリックは、英国、フランス、ドイツの政治家の間で、ウクライナが 2014 年以来ロシアが支配している東ウクライナとクリミアからロシア人を追い出すことができるのかということに対する内心での疑念が深くなっていることを隠すとともに、特に紛争が膠着状態に陥った場合、欧米諸国は戦力をそう長くは維持できないと考えている。」 と、3 ヶ国の関係者は語っている。

    「我々はロシアが勝ってはならないと繰り返し言ってきたが、それは何を意味するのだろうか。この調子で戦争が長引けば、ウクライナの損失は耐えられないほど深刻になるだろう。」 とフランス政府高官は述べた。

    「そして、クリミアを奪還できるとは誰も思っていない。」

    フランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのオラフ・ショルツ首相は今月初め、エリゼ宮の晩餐会でゼレンスキーに、モスクワとの和平交渉を視野に入れなければならないと話したと、同紙は報じている。

    情報筋によると、同紙はマクロン大統領がゼレンスキーに、「フランスとドイツのような宿命的な敵でさえ、第二次世界大戦後に和平を結ぶ必要があった。」 と話したことを引用している。

    マクロン大統領はゼレンスキーに 「彼は偉大な戦争指導者だったが、最終的には政治家の立場へとシフトし、困難な決断を下さなければならなくなるだろう。」 と語ったと、同紙は報じている。

    現実主義への回帰
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    先週のミュンヘン安全保障会議でのマクロン大統領 (Kuhlmann / MSC)

    先週のミュンヘン安全保障会議で、チェコの次期大統領で元 NATO 司令官のペトル・パベル元大統領は、次のように述べた。

    「ウクライナ領土の一部を解放することで、社会が許容できる範囲以上の人命が失われる事態に陥るかもしれない…ウクライナ人が他の選択肢を考え始める時期が到来するだろう。」

    ペトル・パベル
    ペトル・パベル

    NATO 司令官時代も、パベル氏はロシアに対して現実主義者であった。2016 年にロシアの国境で 31,000 人の部隊と行われた物議を醸した NATO の戦争ゲーム (ドイツ軍が 75 年ぶりにナチスのソ連侵攻の足跡を辿った) の際、パベル氏は NATO に対するロシアの脅威についての誇張報道を否定している。

    当時 NATO の軍事委員会の委員長だったパベル氏は、ブリュッセルの記者会見で、「ロシアの大規模な侵略に対する軍事的なバリアを作ることは、NATO の目的ではない、なぜならそうした侵略は議題に上らないし、そんなことを示唆するインテリジェンス的評価もない。」 と述べている

    当時のドイツ外相フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー氏も、ロシアに対して現実主義を貫き、こう語っている : 「今やるべきでないことは、破壊工作や戦争挑発によって事態をさらに悪化させることだ。NATO の東側の国境での象徴的な戦車パレードが安全保障をもたらすと考える人がいれば、それは大間違いだ。」 と述べた

    フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー
    フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー

    NATO のロシアに対する攻撃的な姿勢が逆効果になる可能性があることから、シュタインマイヤー氏はモスクワとの対話を呼びかけた。「軍事的な解決策や抑止政策だけを追求するのは致命的だ。」 と述べた。 米国の指導の下、NATO は明らかにその助言に従わなかった。東欧にさらに軍を展開し、(ミンスク合意を支持するふりをしながら) ウクライナの武装と訓練を続けたからである。

    ウクライナに侵攻する前、ロシアは NATO の東方拡大、ルーマニアとポーランドへのミサイル配備、国境付近での戦争ゲーム、ウクライナの武装化などを、欧米諸国が踏み越えたレッドラインとして挙げていた。

    1 年にわたる戦争の後、欧米諸国の指導者たちは今、現実主義的なアプローチに転換しているように見える。例えば、マクロン大統領はミュンヘン安全保障会議で、モスクワの政権交代を否定している。

    アメリカは反応せず
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    左から右へ : ミュンヘン安全保障会議でのウクライナのドミトロ・クレレーバ外相、米国のアントニー・ブリンケン国務長官、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相 (Schulmann / MSC)

    ワシントンは、武器のための和平交渉の提案に関する同紙記事についてコメントを出していない。

    アントニー・ブリンケン米国務長官は先月、戦後のウクライナの武装についてワシントン・ポスト紙に語ったが、ウクライナが和平交渉を求めるべきだとは言っていない。

    ブリンケン氏は、ミュンヘンでの会議で、「ウクライナ人の安全と安定、ヨーロッパの安全と安定を確保するために、戦後の未来がどのようなものかを考えなければならない、そして考えている。」 と語った。

    ウクライナを今以上に NATO と結びつけ、戦後の武器へのアクセスを高めるという提案は、7 月の NATO 年次総会で議題となるべきだと、リシ・スナク英首相はミュンヘン会議で述べている。

    「 NATO サミットでは、ウクライナに明確なオファーを出さなければならない。また、ゼレンスキーに政治的勝利を与え、交渉のインセンティブとして国内で披露できるようにするためだ」。 と、英国のある当局者は本紙に語っている。

    NATO との交渉には、第5条の保護を前提とした加盟は含まれないと、同紙は報じている。 ゼレンスキーは金曜日の記者会見で、 「NATO への道程において安全保障を得たい。」 と述べた。

    一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、マクロンは、モスクワを和平のテーブルに着かせるために、ウクライナは領土奪還のための軍事攻勢を強行すべきであると述べたという。

    この提案について、モスクワからは何の反応もない。政治アナリストの Alexander Mercouris 氏は、土曜日のビデオレポートで、ロシアは、戦後ウクライナが NATO によって重武装されることを知れば、和平交渉に入るよりも戦闘を続けるようなインセンティブを持つ可能性が高いと述べている。

    「ロシアはこのようなことには決して同意しないだろう。」 と Mercouris 氏は語った。

    「彼らは、この計画に同意するよりも、この戦争を続ける方が実は理にかなっていると言うに違いない…なぜなら (ロシアの) 目的の 1 つは、ウクライナの完全な非武装化だからだ。」

    西側諸国が提案しているのは、その正反対である、と彼は言う。ロシアが勝利していると考える中、「欧米諸国政府の間では、ウクライナはこの戦争に勝てないという認識が一般的であるようだ…一体どこにロシアがこの計画を検討する動機があるのだろうか?」

    モスクワにとって、ウクライナの非武装化は 「絶対に、死活的な問題」 だと Mercouris 氏は言う。

    もしウクライナが、「戦争が進行している間」 に手にするのとは比べ物にならないほど、戦争後に NATO からさらに高度な武器を手にすることになるなら、ロシアにとって 「戦争を止め、この計画に同意する」 意味はさらに失われるだろう。

    ロシアは 「弱体化しつつある敵」 と対峙しており、モスクワは 「後に強化される敵」 と対峙するよりも明らかにその方を望んでいる、と Mercouris 氏は述べた。


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