2023-03-04 (Sat)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
↓
☆NATO Chief Admits: "War Didn't Start In February Last Year, The War Started In 2014"
ロシアのウクライナ侵攻 ( 2022 年 2 月 24 日) の一周年記念日を目前に控え、NATO のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は今週、この紛争の経緯と発端に関して驚くべき言葉を口にした。要するに、彼はついに重要な真実を認めたのである。もちろん、最近の西側諸国のトップとしては極めて稀なことである。

イェンス・ストルテンベルグ
ストルテンベルグのこの斬新な発言以前に、主要メディアをはじめとする米国と NATO の高官たちは、侵攻はもっぱら 「拡張主義的なロシア」 を拡大しようとする一人の人物 (プーチン) の 「いわれなき」 赤裸々な侵略だと決めつけていたが、ストルテンベルグはここにきて、 「戦争は昨年 2 月に始まったのではない、戦争は 2014 年に始まったのです」 と遅まきながらも認めているのである。
🇺🇸🇪🇺🇺🇦🇷🇺"NATO has been training the Ukrainian military since 2014, NATO partners have been supplying the Ukrainian armed forces with the necessary weapons and training since 2014" — Jens Stoltenbergs admits again
— AZ 🛰🌏🌍🌎 (@AZgeopolitics) February 14, 2023
"Unprovoked invasion"... pic.twitter.com/Qa8shKSWXx
「 NATO は 2014 年からウクライナ軍を訓練してきた、NATO 加盟国は 2014 年からウクライナ軍に必要な武器と訓練を供給してきた」 - イェンス・ストルテンベルグが再び認めた。
「いわれなき侵略」…
以下は、NATO 事務総長が記者団へのブリーフィング中に、カメラの前で語ったもので、NATO の公式サイトにも掲載されている内容である…
「もう一点申し上げたいのは、戦争は昨年 2 月に始まったわけではないということです。戦争は 2014 年に始まったのです。2014 年以降、NATO 加盟国はウクライナに訓練を施したり、武器を提供したりと支援をしてきました。ですから、2022 年のウクライナ軍は 2020 年や 2014 年よりもずっと強くなっています。そしてもちろん、プーチン大統領がウクライナを攻撃することを決めたとき、それは大きな意味を持ちました。」 とストルテンベルグ事務総長は述べた。
そして、言うまでもなく、プーチン大統領が侵攻に至るまで、そして侵攻後も、この戦争の核心的な理由は一貫して、欧米諸国が自国の目の前で反ロシアの代理戦争、すなわち戦禍のドンバスを遂行しているということであった。
さらに、昨年中、特にロシアの大規模な侵攻が始まった数ヶ月間、この紛争が実際には 2014 年に始まったこと、そして現在の戦闘は 「長期戦争」 の延長とエスカレーションであることをあえて指摘するような第三者的発言が、主流の言説においては 「親クレムリン」 あるいは 「プーチン傀儡」 として非難されたことを思い起こす必要がある。

以下は、私たちや他の第三者的機関が何年も前から言ってきたこと、そしてストルテンベルグが今になって非常に遅まきながら渋々認めたことを理解するために、2022 年 2 月までの経緯に関するいくつかの重要な事実と大いに役立つ記憶を辿るものである。
● 現在のウクライナ政府は、選挙で選ばれたヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領に対するアメリカの支援を受けた暴力的なクーデターの後、2014 年に誕生した。いわゆる 「マイダン革命」 は、自らを親EUでリベラルな存在として描いていたが、右派セクター (Right Sector) のような超国家主義的なテロ民兵に、その力を借りていたのである。
・プロフィール : ウクライナの超国家主義者「右翼セクター」 - BBC ニュース
● ウクライナの新政府は、ドンバス地域の住民のほとんどが第一言語としてロシア語を話しているにもかかわらず、学校や企業でのロシア語を禁止している (他の地域でも同様) :
・新法はウクライナでの言語にまつわる緊張を高める - France 24
● 2022 年 2 月以前、ウクライナは民族的にロシア系のルガンスク州とドネツク州の永久分離独立を阻止するための戦闘で、すでに約 1 万 4,000 人の命を奪っていた ( 1 万 4,000 人という数字は、ウクライナ東部の内戦における双方の死者を含んでいる)。この不評な争いは、2014 年から続いている。
・ロシア・ウクライナ紛争 : 2014 年以降の戦闘による人的被害を振り返る - ワシントン・ポスト紙
● この紛争がドンバスの住民にもたらした悲劇や 、住民に加えられた戦争犯罪を公にしようとする欧米のジャーナリストはほとんどいない。パトリック・ランカスター氏 (Patrick Lancaster) は、その数少ない報告者の一人だ。
・パトリック・ランカスター氏 - YouTube
● ウクライナ政府は、クリミアを含む係争地の主権を主張する一方で、頻繁に断水を行っている。
・ウクライナ東部の 345,000 人への給水が危険に ドネツク濾過所の操業停止で|OCHA (unocha.org)
・ロシア対ウクライナ : クリミアの給水危機はプーチンにとって解決不可能な問題 - ブルームバーグ
・紛争によりウクライナ東部の数千人への給水が遮断される|OCHA (unocha.org)
● フェイスブックでナチスを賞賛するのは OK になった -- 彼らが 「我らがナチス」 である限りは :
・フェイスブック、ウクライナのネオナチ・アゾフ大隊への賛辞を許可 (theintercept.com)
● ウクライナ大統領ゼレンスキーは昨年、同国が NATO に加盟できない場合、核兵器の再武装を目指すことを示唆した。
・UAWire - ゼレンスキー : ウクライナは核武装を再考する可能性がある
・ニューヨーク・タイムズ紙はこれを 「プーチンの陰謀論」 と呼んでいるが、まるでこの言葉がウクライナ大統領の口から幾度となく発せられたものでなかったかのようである。
ロシアの考えでは、米国は自分の意に沿わない政府を一方的に崩壊させたり、転覆させたりする能力と意志を持っているのだという。セルビア ( 1999 年)、イラク ( 2003 年)、シリア ( 2011 年)、リビア ( 2011 年)、そして最近ではウクライナ ( 2014 年)、ベラルーシ ( 2021 年)での試みが、彼らの見方を裏付けるかのような事例である。
「共産主義の独裁者ウラジーミル・プーチン」 の下でのロシアの 「帝国的野心」 について言い立てている人々は、こうしたことについてほとんど知識がなく、また、なぜロシア人が、アメリカが支援し NATO と連携した政権を隣国に持つことに正当な脅威を感ずるのかも分かっていないのである。
以下は、その例 : 真のジャーナリズムがどのようなものかを示す過去の貴重な例であるが、政府の記者会見場では往々にしてそれが完全に姿を消している…
Pentagon bullshitter John Kirby confronted with persistent journalist..... pic.twitter.com/Q69lglv43y
— Richard (@ricwe123) February 16, 2023
ペンタゴンの大ボラ吹きジョン・カービー、執拗なジャーナリストと対決…
考えてみよう : 200 年以上にわたって、アメリカの 「モンロー主義」 は、いかなる外国勢力も西半球全体のどの国とも軍事同盟を結ぶことを許さないことを表明してきた。これはアメリカの外交政策の根幹をなす原則だ。
これをヨーロッパと比較してみよう。キエフとモスクワは、わずか 470 マイルの平地によって隔てられる。まともなロシアの指導者が、自国の裏庭に 「反ロシア」 が作られ、武装することを許すだろうか?
このようなことは、今に始まったことでは決してない。ロシアは30年前から、12月の最後の訴えに至るまで、この懸念に率直に向き合ってきたのである。我々の外交官を務めるイデオロギー的狂信者たちは、ウクライナに武器を満載した大量の輸送船を送り込み、それを運ぶ貨物機の写真をツイートすることでそれに応じたことを思い出そう。
そう、ウクライナでの恐ろしい死と破壊の昨年が示すように、ネオコンと左翼リベラルはついに自分たちの戦争を手に入れたのだ。今、彼らはそれがウクライナ人の最後の一人に至るまで戦争が遂行されることを確信している。その結果、以下のような非常に哀れで悲劇的な光景が生み出されているのである…
I find this video particularly morbid. An American asking a Ukrainian teenager what it will be like, going to the front to fight in an American proxy war… pic.twitter.com/mmG05UriwQ
— Johnny miller (@johnnyjmils) February 16, 2023
私はこの映像が特に病的だと思う。あるアメリカ人がウクライナの若者に、アメリカの代理戦争で戦うために前線に行くのはどんな感じか、と尋ねている…

レオ・シュトラウス
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