2015-12-14 (Mon)
『民衆を導く自由の女神』(1830年、ウジェーヌ・ドラクロワ画)
自由主義(じゆうしゅぎ、英: liberalism、リベラリズム)とは、政治や経済などにおける思想や運動や体制の類型のひとつ。
啓蒙思想から生まれた近代思想の一つであり、人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つとの立場から、政治的には「政府からの自由」である自由権や個人主義、「政府への自由」である国民主権などの民主主義、経済的には私的所有権と自由市場による資本主義などの思想や体制の基礎となり、またそれらの総称ともなった。自由主義は政治や経済における多元主義でもある。自由主義の対比語は、政治学的には権威主義や全体主義、経済的には社会主義の計画経済などの集産主義である。必ずしも保守主義との対立概念とはいえない。日本では革新主義が「リベラル」と呼称されることが多い。
アメリカ合衆国では「リベラリズム」という用語は、このソーシャルリベラリズム(社会自由主義)の意味で使われる場合が多く、穏健な革新を目指す立場(中道左派)だとされる。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 現在、中国の激変とその行方が、日本の安全保障や国民生活に多大な影響を及ぼそうとしている。
第一に、上海株の暴落、成長率の急落、実体経済の沈没という中国経済の問題がある。一方で中国は、AIIB(アジアインフラ投資銀行)という“国策銀行”を設立する。日米が主導するADB(アジア開発銀行)に対抗するためである。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆バランスシート不況の入口に立つ中国経済 関辰一/RIM 環太平洋ビジネス情報 Vol.15,No.59
第二に、南シナ海・東シナ海で中国が一方的な現状変更を行い、アジアを不安定化させている安全保障問題がある。我が国が安全保障関連法を成立させたのは、そのためだ。今でも【尖閣諸島周辺には、毎日のように中国の船がやってきている】。
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆平成27年版防衛白書
☆中国による東シナ海での一方的資源開発の現状
第三に、歴史問題がある。習近平政権は新たに抗日記念日を制定し、「反日」を国策とすることに決めた。恒常的に中国は「歴史戦」を仕掛けてくるだろう。
日本は今後、中国からやってくるこれらの脅威からと逃げられない。
このような中国からの脅威が迫っているにもかかわらず、【「リベラル(日本におけるリベラル)」による「中国認識」が、日本に広がっていることは実に由々しき事態】である。
それは、この国の政策と外交を誤らせて、災いをもたらす可能性がある。あるいは、まさに【誤った「中国認識」から発した戦前の「大アジア主義」が、結果的に日本を戦争と破滅への道へと導いた】ように、認識の誤りが国を滅ぼすこともあり得るだろう。
このような危機意識から、日本の「リベラル」の「中国認識」に分析のメスを入れて、その病巣を突き止め、徹底的な批判を加えようというのが本書の趣旨である。
【「リベラル」と称される人々、あるいは自称する人々の「中国認識」「中国観」には、普段は温厚な(?)私たちでも、「幼稚」「無知」「噴飯もの」「本末転倒」「偏執」などのやや過激な言葉を使いたくなる】のが実情である。…
しかし【問題は、その程度の「中国認識」しか持っていない多くの「リベラル」が、日本社会の中で一定の影響力を持っている点にある】。彼らの多くは有名大学の教授や、知名度の高い文化人、あるいはテレビで活躍する有識者などの立場にいるから、その発言や著作が、多くの国民に影響を与えていることは事実である。
彼らの【浅薄(せんぱく)にして間違いだらけの「中国認識」】が、政治家や財界人など、日本を動かすエリートたちの「中国観」を大いに歪めてしまうおそれも十分にある。あるいは実際、彼らによって歪められた「中国観」をもっている人々は、すでに多く存在しているのかもしれないのだ。』
いかがでしょうか?
日本流リベラルの撒き散らす数多くの法螺話に、すでに大多数の人々が気付きはじめていますね♥
ところで、そんな役に立たない日本流リベラルと、世界のリベラルは、何が違うんでしょう?
まずは、基本的なおさらいです。
偏差値が低く、お勉強が苦手なバカモノも、多少いるようですが、多くの常識ある人々は歴史をご存知ですね♥
リベラルの原点は、フランス革命にあります♥
「 ところで護憲派のところで「いわゆるリベラル派」と記したのは、日本社会で言うリベラルが、国際社会のそれと違いすぎるからです。
たとえばアメリカ政治でリベラルと言えば民主党ですが、あのベトナム戦争に踏み込んでいったのはケネディ大統領。民主党をまさしく代表するリベラル派です。そのベトナム戦争をようやく終わらせたのが、共和党のニクソン大統領でした。
リベラルとは何か。…
その原点はフランス革命にあります。フランスで個人が自由を獲得したのは、1789年に庶民がバスティーユ監獄を襲撃して始まったフランス革命からです。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆日本のリベラル派は、カネや太鼓を鳴らして祈っているだけなんです
そうです、ヨーロッパにおいて、個人が自由を獲得したのは、18世紀の終わり頃、つまり、今からたったの230年程前なんです♥
フランス革命の約30年前に、1762年にフランスで公刊されたルソーによる政治哲学の著作、『社会契約論』(しゃかいけいやくろん、仏: Du Contrat Social ou Principes du droit politique, 英: Of The Social Contract, Or Principles of Political Right, 社会契約について、もしくは政治的権利の原理)。ここから、リベラルな思想がスタートします。
ジャン=ジャック・ルソー
で、この書物に、何が書かれていたのかといいますと、
○「人間」は「自由意思」を持つ
○各個人は「独立した存在」で「自己の欲求を充足させるために行動する」
○万が一、生存の障害が発生すれば各個人同士で「協力関係を求める」
○こうして生じる「個々人の約束」は「社会契約の概念として把握される」
○国家が正当化されるためには「人間の自由な意思」が社会契約の中で「保障されていなければならない」
このように、「個人」のための「国家の在り方」が論じられているんです。
これが、今から300年も経たない、ちょっと前の時代に、ヨーロッパにおいて物議を醸した主張なんです。
つまり、至極当たり前のこととして、誰もが理解できる主張が、西欧社会では認められていなかったということなんです♥
おまけに、この主張をしたルソーに対し、フランス王国やカトリック教会が激しく反発、出版禁止や逮捕令などでルソーは弾圧を受けました。
では、何故認められていなかったのでしょうか?
答えは、ヨーロッパ社会には、厳然たる『身分制度』が存在していたからなんです♥
実際に、14世紀~18世紀にかけて、全三身分会議(三部会)という名の議会が招集されていました♥
全三身分、すなわち三つの身分はそれぞれ、第一身分である聖職者、第二身分である貴族、そして第三身分である平民で構成されていました。議会での主たる議題は、課税に関するものです。
ちなみに、私たちの日本では、そのような身分制度は存在していません♥
「 25歳の彼女(清水秘書)に、ふと聞いてみました。「士農工商という言葉を知ってる?」
ぼくの世代、あるいは敗戦後の多くの世代は
「江戸時代には士農工商という階級制があり、武士の下に農民、その下に職人、さらにその下に商人がいて、差別の温床にもなっていた」
と学校で教わりました。
ところがこの話が真っ赤な嘘だと次第に分かってきて、現在の学校教育ではもう教えていないはずだし、マスメディアでは差別を助長する用語として使われなくなっているから、若い清水秘書は「士農工商」という言葉をもう知らないかなと思ったのです。
ちなみに、その士農工商をしきりに教えていた頃は、百姓という言葉は農民に対してだけ使う言葉であり、しかも見下すニュアンスのある言葉だと教わりましたね。これも嘘です。」
詳しくは、こちらをご参照♥
↓
☆日本人が被った敗戦後の重大被害
「 少し前まで「百姓」は差別用語だという理由で、かなりの長期間、放送禁止用語になり、代替用語として「農民」が使われた。
とんでもない間違いで、歴史的に無知な人権擁護論者が、知ったかぶりをしてしゃしゃり出ると、こういう情けないことが起きる。
『百姓』は全く差別用語ではなく、むしろ『農民』のほうが当時の農業従事者を見下して呼ぶ差別用語なのだ。現代でも、田舎に行って「農民」と言うと、激怒する方が多い。
「俺は百姓だ!農民なんかじゃないぞ!」と。」
詳しくは、こちらをご参照♥
↓
☆江戸時代に「身分制度」は無かったんです
その中世の西ヨーロッパで特徴的にみられた独自の社会のことを、封建社会と呼びます。
また、中世の西ヨーロッパを特徴づけるこの制度のことを、中世封建制度、すなわちフューダリズム(Feudalism)と呼びます。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
「 封建領主は、封建社会における支配層を形成し、国王や教会から、諸侯、騎士などからなる。封建領主相互に階層性があり、より上級の領主(とくに国王)から与えられた土地(封土、feudum)とその住民に対する支配権を領主権(不輸不入権)という。封建領主のあいだでは、相互に契約にもとづいた主従関係が結ばれ、主君は臣下に土地を与え、保護するかわりに、臣下は主君に忠誠を誓い、軍役の義務を果たさなければならなかった。この契約は双務的性格をもつもので、一方が義務を履行しない場合は契約が解消されることもあった。
これらの封土は荘園として経営され、荘園内の農民を支配し、封建領主の館を中心として自給自足を原則とする荘園制がかたちづくられた。領主権には裁判権、警察権や農民からの貢納を徴収する権利などがあり、支配下の農民を保護する義務も有していた。
農民は領主直営地での労働をはじめ、賦役、貢納、結婚税、死亡税、人頭税など多くの義務と重い負担を負い、また、教会にも生産物の10分の1(十分の一税)を納めなければならなかった。家族・農具・住居の所有権は認められたが、職業選択の自由と移転の自由は認められず、また、農民保有地を自由に処分することも認められなかったので農奴とよばれる。
中世ヨーロッパにおいては、
1.祈る人(聖職者)
2.戦う人(戦士)
3.耕す人(農民)
に身分を分ける考え方が浸透した。戦士身分は騎士とよばれたが、国王をはじめとする高位の貴族も広義においては戦う人、すなわち騎士に含まれる。祈る人もまた封建領主であり、人びとを3身分に分ける考え方はフランス革命前の身分別議会である三部会にまで引き継がれた。」
つまり、国王や王族、騎士、さらには教会に至るまでが、土地所有が認められない農奴を支配していたわけです♥
この中世ヨーロッパ独特のフューダリズム(Feudalism)を、私たちの日本の歴史に、無理やり当てはめようとする無知な人が見受けられますね♥
では、私たちの日本では、どうだったのでしょうか?
私たちの日本では、奈良時代中期(8世紀中頃)には、土地の私有が認められています♥
聖武天皇
「 神亀元(724)年から天平勝宝元(749)年にわたる聖武天皇の治世こそ、奈良が絶頂を極めた時代というべきでしょう。
ところが、戦後の歴史家たちはこの時代を評価していません。
朝廷は開墾を奨励し、それまで国家の統制が及ばなかった未墾地が開かれていきます。中でも大きかったのが、天平十五(743)年に出された墾田永年私財法です。これは新しく開墾した土地の私有を認めるものです。これによって、人々の開墾への意欲は大いにかき立てられ、水田が広がっていきました。有力な貴族や寺院、地方豪族も盛んに私有地を広げていきました。
歴史を語るなら、こういう新しい動きに注目すべきでしょう。」
詳しくは、こちらをご参照♥
↓
☆日本の大仏 VS 中国の大仏 ~ 偉人・国中連公麻呂
私たちの日本では、百姓は農奴ではありませんでした。あくまでも、フューダリズム(Feudalism)は、中世ヨーロッパ独特の制度です。
ですから、その後の時代、豊臣秀吉の刀狩り・太閤検地が必要になったんです♥ ここをキチンと理解しておかなければいけませんね♥
「 秀吉が実行した農業政策で最も有名なものは刀狩りと太閤検地だが、刀狩りは百姓武士という曖昧な存在をなくし、百姓を武士業以外の業種に専念させるために行ったものである。
これ以前の百姓は武闘集団であり、刀狩り以降の百姓とは様相を大きく異にするのだが、信長時代の時代劇で、百姓集団を、ろくな武器もなく、武芸や戦闘法の心得もない人間像に描いている作品が多々あるのは情けない。
さて、武闘集団から武器を取り上げるのだから、取り上げられる側にも何らかのメリットがなければ、刀狩りが周知徹底されるわけがない。
実は、そのための“バーター取引”として秀吉が行ったのが太閤検地なのだ。
これによって百姓は、「土地所有者たる身分」を保証されたことになり、抗争の原因の大半が取り除かれたので、武器を供出する刀狩りに応じた(最低限の武器は手元に残した)。…
これらの政策は全て百姓にとって有利だったからで、決して上からの締め付けが厳格化したわけではない。」
詳しくは、こちらをご参照♥
↓
☆実は、百姓は、武闘集団でした
私たちの日本とは、まったく違う中世ヨーロッパの社会制度、フューダリズム(Feudalism)。これが行き詰まり、被支配民、いわゆる「市民」が不満を爆発させ、暴動を起こし、略奪や殺戮を行い、国王を惨殺する、そして国王が持っていた財産をめぐり、今度は仲間内で殺し合った、それが市民革命、「フランス革命」でした。このフランス革命が、リベラルの原点なのです♥今から、たったの230年ほど前のお話でした♥
そして、ここから次の動きが生じてきます。
長くなりましたので、今回はここまで♥
続きは次回に♥
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Re: 似非リベラリスト * by みっちゃん
三浦さん、こんにちは^^
コメント有難うございます♥
まったく同感です!モノマネをやってみたものの、何ら中身を伴わない「勘違い」した似非リベラリストですね♥
まともにリベラリストやっている方々は、かなり少数派だと思っています。
これからも宜しくお願い致しま~す^^
コメント有難うございます♥
まったく同感です!モノマネをやってみたものの、何ら中身を伴わない「勘違い」した似非リベラリストですね♥
まともにリベラリストやっている方々は、かなり少数派だと思っています。
これからも宜しくお願い致しま~す^^
「似非リベラリスト」ではなかろうか。