2015-06-18 (Thu)

戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
今回の書物は、著者の主観が強くでていますので、ある程度割り引いて読んでいく必要があります。
主観的判断の部分は、飛ばし読みでも良いと思います♥
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ジョセフ・ナイは、
「日本が一流国でいたければ、アメリカへの留学を増やせ」
と日本の新聞に言っている。…

日本のことを心配してだろうか。いや、そうではないだろう。彼が心配しているのは、
「日本からの留学生が来なくなると、オレたちの収入にも影響が出てくるではないか」…
ということなのだ。
そのために「何とかしろ」と日本に来るたびに、…自分も留学生増加キャンペーンのためにメディアに登場しているのだ。…

日本からの留学生が多い大学を見てみる。…
第一位はカリフォルニア州サンタモニカにあるサンタモニカ・カレッジ、第二位がホノルルにあるカピオラニ・コミュニティ・カレッジ、第三位がサンフランシスコ州立大学、第四位がホノルルにあるハワイ大学マノア校、第五位がカリフォルニア州ノースリッジ市にあるカリフォルニア州立大学ノースリッジ校である。上位二校は2年制の短期大学である。日本人留学生の言い回しでいうと、「コミカレ(コミュニティ・カレッジの略)」となる。…
皆、夢は大きく、
「最先端の心理学を勉強してカウンセラーになりたい」
「映画の本場で勉強して映画監督になりたい」
などと言う。しかし、多くの場合、夢破れるのである。

日本の学校生活や受験勉強が嫌で、
「アメリカで学歴をリセットだ」
「アメリカは自由だ。詰め込みではない」
と思ってやって来る。高校を卒業したばかりの若い日本人留学生たちは多い。私もそういう人たちを多く見てきた。彼らはまず、言葉も通じない異国の地で勉強をする習慣付けから始めねばならない。彼らの前にまず立ちはだかるのは英語の壁だ。…英語の勉強だけで1年くらい経ってしまう学生だっている。

その後、…入学してみたら、朝から晩まで授業の予習、復習、宿題に追われ続ける。もちろん全て英語だ。基礎的な科目の授業であれば、日本並みの詰め込み教育だってある。土日は休みであるが、勉強を続けねばならない。そうでもしなければ全ての授業でAの評価を獲得することはできない。サンタモニカ、そしてロサンゼルスという土地柄、華やかな場所、美しい場所はいくらでもある。日本人街もある。そうした中で、脱落していく学生たちが多く出るのも当然だ。

それでも英語だけでもできるようになればまだいいが、こうした場所にある日本人街がある意味で厄介な存在だ。日本人街では日本語が使える。同年代の日本人の友人がたくさんできる。居心地のよさに負けて、日本人街にでも入り浸るようになれば、それこそ
「アメリカまで行ったのに、英語ではなく、大阪弁(やその他の方言)がうまくなって帰ってきた」
などということになってしまうのである。

このところ、やたらにアメリカ留学を勧める本が出ている。こうした本は、アメリカ留学が人生を変えてくれる、輝かしい魔法の扉のような印象を与えるがそういう本の著者たちは現実の厳しさと苦しさをもっとはっきりと紹介しなければ、留学を使って若者を騙しているだけではないか…
日本人のアメリカの大学への留学で大変なのは、英語の試験だ。TOEFLと呼ばれる試験で、自分が行きたい学校が定める点数を超える、もしくはそれに近い点数を取らなければならない。…
このTOEFLテストを日本の英語教育の現場に導入しよう、大学入試に導入しようという動きがあり、その中心にいるのが、自分の会社の公用語を英語にした、三木谷浩史である…三木谷は「国際化に対応するため」として英語教育を強化することを求めている。

TOEFL対策として英語の勉強をするのは良いことではある。しかし、高校や大学の卒業要件に加えるというのは問題である。留学を希望しない学生たちにまでTOEFLを義務とするのはおかしい。彼らの中には英語だけてなく、もっとはっきり言って、英語はそこそこでいいから、新興著しい中国、ロシア、インドなどの言語を習得して勇躍したいと思っている人たちも多いはずだ。そういう人たちに要らぬ苦労を強いる。ことになる…

日本の国家戦略を考えた場合、英語にだけ特化した外国語教育は人材の偏りを生む。例えば、現在の国会議員や高級官僚たちの中で英語を話す人たちは数多くいる。それでは、中国語やロシア語、ヒンドゥー語を話す人たちはどれほどいるだろうか。ほとんどいないのが現状である。
「そうした国々のエリートたちは英語を話すから、英語ができればいいのだ」
と主張する人たちもいるだろう。しかし、実際に現場に行って培った若い時からの人脈や語学力があってこそ、その国々に溶け込み、また食い込むことができる。「あいつとは若い時からの付き合いだから」というのが人脈の基本である。…
若い人たちには「世界とはアメリカ以外にも広がっているものだ」ということをどうか分かって雄飛してもらいたい。

アメリカの一流大学に入学することにこそお金、人脈、頭の良さが必要だ。そして、アメリカの一流大学に入学できるくらいの人であれば、日本の一流と言われる大学に入学することもできる。…まずその日本の一流大学に入り、その後、アメリカの一流大学の大学院に入学するという方法もある…アメリカには新興諸国からの留学生たちもたくさん来ている。アジア各国からの留学生たちの増加は目覚ましい。彼らは、…日本を今でも尊敬のまなざしで見てくれる。そして、日本のこと、日本の大学のこともよく知っている。
彼らは、
「この人は日本の一流大学を卒業している。ということは、今はまだ若いが将来がある人たちと既に人脈を日本で形成しているということだ。将来、自分にとって役立ってくれるかもしれない」
と考える。そこが私たちの武器となる。何か提供できるものがあれば(それがたとえ向こうの勘違いであっても)、向こうからぜひ友人になってくれということになる。…
だから、国際的な人脈作りや経験をしたいなら、日本の大学をパスするのではなく、そちらに行ってから、アメリカの大学に行くのもいいのではないか…アジアからの留学生たちからすれば、
「噂で聞いたアジア最高の大学である東大や有名な慶應、早稲田といった日本の大学を出た人にアメリカで会って友人になった」
ということが、彼らにとっての「国際化」であり、「国際経験」だ。だから、何も慌ててアメリカに行こうなどと思わなくてもいいのだ。…
ここまで読んで、それでも決心が変わらずに、準備を始められる人こそ、アメリカ留学に行く資格があるし、多くを得て帰国する人だと思う。そういう人にはぜひ、挑戦し楽しんできてもらいたい。…』

いかがでしょうか?
まさに、
「The grass is always greener on the other side of the fence.」
ですね♥

続きは次回に♥
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