2016-06-10 (Fri)
実存主義(じつぞんしゅぎ、フランス語: existentialisme、英語: existentialism)とは、人間の実存を哲学の中心におく思想的立場。あるいは本質存在(essentia)に対する現実存在(existentia)の優位を説く思想。
実存主義は、普遍的・必然的な本質存在に相対する、個別的・偶然的な現実存在の優越を主張、もしくは優越となっている現実の世界を肯定してそれとのかかわりについて考察する思想である、とされる(「実存は本質に先立つ」)。本質をないがしろにするような思想的なものから、本質はこうだが現実はこうであり、本質優位を積極的に肯定せずに、現在の現実をもってそれをどう解決していくべきなのかを思索的に考えたもの。本質を積極的に認めない傾向があるため、唯物的、もしくは即物的になり、本質がみえなくなってしまう極端な思想も生まれる土壌にもなる。また悲観的な発想にもなりがちとなっている。
分かりやすい例えとして スプーンは食べ物をすくう為の物という目的(本質)が先にあり、そこから人の手によって作られる(実存)することによって存在する。 しかし人間は実存が先にあり、本質は自分の手で選びとっていかなければならないとした思想である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 もっとも効果的に相手をダマす方法は、自分もそのウソを信じることだ。
カルト宗教の教祖が信者を惹きつけるのは、自らが真っ先に「洗脳」されているからだ。
社会的な動物であるヒトは上手にウソをつくために知性を極端に発達させ、ついには高度な自己欺瞞の能力を身につけた。
これが「現代の進化論」の標準的な説明だが、もしこれが正しいとしたら、暴力や戦争をなくすために理性や啓蒙に頼ったところでなんの意味もない。
自己欺瞞は無意識のはたらきだから意識によって矯正することはできず、他人が欺瞞を指摘すればするほど、かたくなになっていく。
これが教育によってIS(イスラム国)のテロリストを更正させられない理由だろう。
自己欺瞞がやっかいなのは、知性の高いひとほどこの罠から逃れられなくなることだ。なぜなら、その恵まれた能力を駆使して、現実を否定し自分をダマすより巧妙なウソを(無意識のうちに)つくりあげるから。
ヒトラーやスターリン、レーニンや毛沢東など、現代史にとてつもない災厄をもたらしたのはみなきわめて「賢い」ひとたちだった。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させて頂きますこの書物は、必ずしも共感できる内容ではありません♥ 著者のお考えに関しましても、全てに同調できるものではありません♥
でも、ご紹介をさせて頂きますのは、著者はご自身のお考えを主張するにあたって、その根拠を明確に提示されていて、そこから導かれる答え、そこに至る過程で、私どもと考え方が異なってくるのが、よく理解できるからです♥つまり、視野が広がるからです♥
しかも、その提示されている根拠が、非常に興味深いものばかりなんです♥
根拠もなく、あるいは「嘘」に基づいて「妄想」する、そこらの「パヨク」とは、まったく異なります♥ ぜひ、お読みになって見てください♥
さて、今回引用させて頂いた文章から、少しお話を続けていきたいと思います♥
まず、人間は嘘をつくために知性を発達させた、とありますが、皆さんはいかがでしょうか?
私どもは、とてもそのように思考することはできません♥
そして、その発達させた知性から高度な自己欺瞞の能力を得た、とも述べられています。
これに関しましても、私どもは、とてもそのように思考することはできません♥
だからといって、この著者のお考えを否定するつもりはございません♥ これは、その立脚している根っこの部分が異なっているから、そうなるだけなんです♥ 考え方は、それぞれ違っていてもいいんです♥
私ども、つまり当ブログでは、そもそも「人間は嘘をつく」といった「性悪説」を絶対的なものだとは考えていません♥
むしろ、様々な書物から得られる答えは、私たち日本人は「性善説」に基づいて社会を構築しているのに対して、キリスト教(カトリックやプロテスタント)・白人国家の多く、そして大陸系アジア諸国が「性悪説」に基づいて社会を構築している、ということです♥
「人間は自由の刑に処せられている」というのは、左翼に信奉者が多いサルトルの言葉です。
ジャン=ポール・サルトル
サルトルは、自由が人間を不安にさせる、そして、そこから自らの自由を自分自身に隠す「自己欺瞞」が生じると唱えました。
サルトルが有名なのは「実存主義」によります♥
「実存は本質に先立つ」という言葉が有名です♥
簡単に言うと。。。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
「 「実存は本質に先立つ」(仏« l'existence précède l'essence »)という表現は、哲学において、存在には本質がない、とする考え方、観念、ものごとの捉え方、を現したものである。フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルが自身の講演「実存主義はヒューマニズムであるか」(1945年)において最初にこの概念が提起され、実存主義における基礎的な観念・概念となっている。サルトルの妻シモーヌ・ド・ボーヴォワールはこの考えを基に、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という言葉を残した。
例えば、人間性という例を挙げ、人間性というものは存在するかもしれないが、その存在は初めには何をも意味するものではない、つまり、存在、本質の価値および意味は当初にはなく、後に作られたのだと、この考え方では主張される。
このように、この考えはキリスト教などの、社会における人間には本質(魂)があり生まれてきた意味を持つ、という古来からの宗教的な信念を真っ向から否定するもので、無神論の概念の一つにもなっている。」
シモーヌ・ド・ボーヴォワール
ちなみに、全くの余談ですけど、サルトルの妻シモーヌ・ド・ボーヴォワールは、元祖フェミニストでした。しかも、この夫婦は、「必然ではない偶然の愛」を求め、お互いに浮気を許容していて、男性とも女性とも浮気をしていたのがシモーヌ・ド・ボーヴォワールです♥
クロード・モネ作『ラ・ジャポネーズ』
で、本題に戻りますと、このように「トンデモな思考」を持つ輩が、20世紀のヨーロッパで続出したんですが、そのような現象を引き起こした原因の一つが、それまでにヨーロッパ・キリスト教社会に存在していた価値観・文化を破壊させるほどの衝撃を与えた、私たち日本の「ジャポニズム」でした♥
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆レンブラントの絵を模写したゴッホの凄さ ~ 天才画家ゴッホの思想、日本こそが救いなのです
戦乱や貧困、そういった中から、キリスト教的な「神さま」の存在を否定する動きが生じ、馬鹿げた論理を唱えるマルクスなんかが生まれてきたんです♥
カール・マルクス
サルトルも、その馬鹿げた系譜に繋がる人物です♥
サルトルが、何故、マルクスに連なる系譜なのかは、こちらの写真をご覧ください♥
毛沢東主義(マオイズム)の政治新聞を配り歩くサルトル
1955年に北京でシモーヌ・ド・ボーヴォワールとジャン=ポール・サルトル
キューバを訪問し、ボーヴォワールと共にチェ・ゲバラと会談するサルトル(1960年)
もちろん、当然ながら、あのローゼンバーグ事件にも、その名前が。。。
逮捕されたローゼンバーグ夫妻
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆日本共産党のトンデモなこと ~ 志位和夫の伯父は、ソ連のスパイでした♥
で、1960年代に、このサルトルが唱える「実存主義」の論理の誤りを看破し、徹底的に論破・破壊し、「実存主義」を消滅させたのが、「構造主義」を唱えたレヴィ=ストロースです♥
クロード・レヴィ=ストロース
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
「 1962年の『野生の思考』の最終章「歴史と弁証法」においてレヴィ=ストロースは、サルトルの実存主義を強烈に批判した。
彼の問題意識はサルトルの実存主義という主体偏重を批判し、西洋社会における、西洋中心主義に対する批判的意識から出発している。前者に対しては、主体ではなく、主体間の構造こそが重要だと主張し(主体が使う言語は共同体社会によって生み出された構造主義的なものなので、絶対的な主体ではありえない)、後者に対しては、どのような民族においてもその民族独自の構造を持つもので、西洋側の構造でその他の構造に対して優劣をつけることなど無意味だと主張した。」
解説動画がこちら♥
「 20世紀の共産主義、社会主義、民主主義が次々と死語化していくなかで、日本でも左翼の最後の砦はリベラリズムとなっている。ところが、このリベラリズムもまた左翼ユダヤ人の思想である。
国家や権力に媚びない自由な見解を持つことが、あたかもリベラリズムの主旨のように見えるが、それは逆に、国家や権力を持てないアメリカの少数派ユダヤ人の自己防衛の見解でもあったことを見抜かなければならない。…リベラリズムを支持する日本の知識人は多いが、この思想のからくりを知れば、…恥じ入ることであろう。
あるアメリカ人はいっている。リベラリズムはそれ自身がユダヤ主義を超える実用上の目的と化し、自分たちの権利を守る宗教となった。…
戦後、ユダヤ人たちはイスラエルの建国をはじめた。…彼らはそのまま60年以上パレスチナ地域の占領を続けている。このイスラエル建国を支えているのは、ユダヤ人のナショナリズム以外の何ものでもない。2000年前のイスラエル建国を理由に、この占領を肯定するなどというのは、一方的なナショナリズムではないか。リベラリストのアメリカ・ユダヤ人が、イスラエルを支持するとすれば、イスラエルのナショナリストとなり、矛盾せざるをえない。
現在、世界のユダヤ人たちが分裂しているのはそれゆえである。メディアはその分裂を決して伝えない。メディアを握っている彼らは、自分たちの混乱をわざわざ伝えたがらないからである。しかし、その矛盾は誰の目にも明らかである。
左翼ユダヤ人が導いた「20世紀」は終わった。マルクスからサルトル、そして現在のフランクフルト学派の流れを継ぐユダヤ人たちの思想は、彼らがイスラエルを守ることで、同じようなナショナルな見解に戻らざるをえない時点で終わったのである。これ以上、社会主義だけでなくリベラリズムも成り立たない。それぞれの国、民族の伝統に回帰することによって、相互で自由な対話を行っていく時代になったのだ。それが世界の常識となる時代がきたのである。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆分裂を始めたユダヤ人たち
で、そんな知の巨人、クロード・レヴィ=ストロース が、こよなく愛していたのが、私たちの日本なんです♥
こちらもご参照♥
↓
☆クロード・レヴィ = ストロース 月の裏側 (日本文化への視角)
「 戦後、フランスでサルトルのような西洋中心主義者に論争を挑んだこの学者の、すぐれた日本観察に、私は感心しています。彼がユダヤ人であったからかもしれません。まずは西洋を基準にして見てはいないのです。
この学者だけではありません。すでに17世紀に日本にやって来たケンペルも同じでした。彼の『日本誌』では、日本の歴史を三つの時代に分けています。それは伝説の時代(天神の時代)、不確実の時代(人神の時代)、そして真実の時代(人皇の時代)で、伝説の時代がその後の歴史に流れていくことを実感していたのです。今日のような断絶観を持たなかったからでしょう。しかし、レヴィ=ストロースは、その現代でも、ケンペルと同じ見方をしているのです。
これは日本の中で生きている私たちは、なかなか気づかないことです。」
詳しくはこちらをご参照♥
↓
☆月の裏側に記されていること ~ ユダヤ人のレヴィ=ストロース が気付いたこと
最後に、論理的な欠陥を指摘され、すでに死に体となったサルトルの実存主義について、わかりやすい解説の動画を挙げておきます♥
映像の一部に、おバカSEALDsが出てきますが、恐らく、サルトルとかレヴィ=ストロースとかを、全く理解できないでしょう♥
続きは次回に♥
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Re: カネカネで自己暗示 * by みっちゃん
同調圧力さん、にんにちは^^
ほんとだぁw 今後とも、宜しくお願い致します♥
ほんとだぁw 今後とも、宜しくお願い致します♥
古館
報ステ「政治的圧力」演出「圧力があったかのようなニュアンスを僕がつくった
「画面上圧力があったかの様なニュアンス醸し出す間合いを僕が創った感はある」と