2018-06-29 (Fri)

青が現在の英連邦王国。赤がかつて英連邦王国であった国。
立憲君主制(りっけんくんしゅせい、英: Constitutional monarchy)または制限君主制とは、君主の権力が憲法により規制されている君主制。君主制とは、ある政治共同体において世襲の君主が主権を持つ政治形態。
英連邦王国の諸国は同一の国王・女王を君主とする。イギリス以外の国では各国政府の助言に基づいて国王により形式的に任命された総督が大権を執行する。 また、性質上は単なる象徴元首の扱いであるため、各国の国政運営は政府の長たる首相率いる内閣(行政府)にて継続して行われている。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【マスコミ】の人たちは、【言葉の定義をせず】、【イメージで言葉を使っている】ことが多い。その一例が【「デフレ不況」という言葉】だ。私は、その文字を見た瞬間に、【読む価値がない】と判断する。
【「不況」と「デフレ」】は【まったく別の経済現象】だ。【マスコミ】の人は、「デフレ」とは何か、「不況」とは何か、という【定義ができていない】から、曖昧な使い方をしているのだろう。

デフレというのは、物価が下がっていくこと。それに対して、不況というのは、GDP(国内総生産)がマイナスになること。【デフレは「価格」】の話、【不況は「量」】の話である。【「価格」と「量」】は【まったく別のもの】だ。…

記事を書くなら、「価格」が下がっていることと、「量」が減っていることを区別して、論を組み立てなければいけない。

経済を専門と称する【日経新聞】にも「デフレ不況」という曖昧な言葉がよく出てくる。…記事の中身を見ても、「価格」の話だけをしているか、「量」の話だけをしているか、 どちらかの場合が多い。…
「価格」と「量」は【別の性質のもの】である。そこを分けて考えないと、経済状況をきちんと理解することはできない。…
2017年に、神戸製鋼所、東レなど日本を代表する大手企業グループ内で、製品データの不正が発覚した。
一連の不祥事では、「【定められた基準】が守られていなかった」ことが問題だと【マスコミ】で【報道】されたが、報道内容を見ると、【「安全基準」と「契約基準」】の二種類が【ごちゃ混ぜ】になっていた。

【「安全基準」】を満たすのは当たり前である。これが破られると大問題につながってしまう。企業間取引の場合、アロワンス(追加手当)で、【もう少し高い基準】を設定していることが多い。これが取引における【「契約基準」】だ。
問題となった神戸製鋼は、【安全基準はちゃんとクリア】したが、企業間取引における【契約基準を破ってしまった】。このような場合、取引先に「安全基準は満たしているけど、契約基準は満たしていない」旨をつたえて【了解を取れば済む話】だった。もともと、【安全基準より少し高く設定されているのが契約基準】だから、安全基準を満たしていれば、【製品の安全性は問題ない】はずである。…
ともあれ、【マスコミ】は「最近になって不祥事が増えた。日本のものづくりの危機だ」と報道したが、契約基準が破られたことが問題だったというだけである。【安全基準が守られてきた日本のものづくりの実態とは関係がない】。…
「日本のものづくりの危機だ!」と【騒いでいるマスコミ】は、【ピントがずれている】。契約基準と安全基準がごちゃごちゃになっていて、【何を問題視しているのか、当のマスコミ自身もわかっていなかった】のだろう。』

いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、意識だけが高いせいか、何故か、その自身の能力を超える範疇にまで、色々と口を挟み、意見してしまう、いわゆる「文系バカ」、これは特に「パヨク」に非常に多く見られるのですが、そういった連中が、如何に「非論理的」なのか、「非数学的」なのかを明らかにして下さっている良書になります。

さて、昨日の続きになりますが、「通貨発行権」をその国の政府が独占している、という、「おカネ」を巡る本来の在り方が実現しているイギリスですが、その通貨「ポンド」の発給を担っている中央銀行であるイングランド銀行が国有化されたのは、第二次世界大戦終結直後の1946年のことになります。

そして、そのイングランド銀行に対して、『女王陛下の大蔵省』(HM Treasury; Her Majesty's Treasury)が資本を注入するというのが、この(↓)ニュースでした。

☆英政府、中銀に1750億円注入へ-危機対応能力拡大が必要とカーニー総裁
で、『女王陛下の大蔵省』(HM Treasury; Her Majesty's Treasury)の起源は、今から約950年ほど前まで遡(さかのぼ)ることができます。
1066年、「ノルマン・コンクエスト」で、当時のイギリスは、フランス人によって征服されてしまいます。

イギリスから見て、南の対岸にあるフランスに、ノルマンディーという地方が存在していますが、ここに居た「ノルマン人」によって征服されたんです。
もっとも、その歴史的な事実を、イギリスは次のように主張していますが(笑)

『《 通説 》
イギリスは1066年以降、一度も外国に征服されたことはない。
一度も国の歴史が途絶えたことのない、万世一系の国である(クロムウェル以外は)。』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆「ドイツ語」と「フランス語」が混じってできたのが「英語」なんです

ちなみに、そのノルマン人というのは、北方系ゲルマン人であるヴァイキングで、バルト海沿岸だけではなく、遠く地中海にまで侵出していました。

12世紀にノルマン人が征服した地を赤で示す
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆イギリスにもある「万里の長城」 ~ イギリス王室とヴァイキング

それから、第二次世界大戦の「ノルマンディー上陸作戦」でも有名なのがノルマンディーで、上陸したアメリカ兵たちによって、地元のフランス女性が万単位で強姦されてもいます。
『「ドイツ兵がいた頃は、男は身を隠さねばならなかったが、アメリカ兵が来てからと言うもの、我々は女を隠さねばならなくなった」という皮肉がはやった。
この問題があまりに大きくなったため、アメリカ軍では凶悪な強姦殺人などを犯した将兵ら153人を起訴して「カンガルー(吊るし上げ)裁判」を行ったが、万単位あった事件のうち、起訴者がそれだけなのだから、アメリカ軍の規律がどの程度であったのかが、よく判る。これらの裁判では、最終的に29人が絞首刑に処されたが、処刑された者のうち実に77パーセントが黒人兵士であったことも、この時代を象徴している。
アメリカ軍は、沖縄戦の最中にも1万件以上の強姦事件を犯しているし、戦後には、東京・大森の病院に200名以上のアメリカ兵が押し入り、看護婦や妊婦を集団で強姦したという事件をはじめ、数千人からおそらくは数万人の日本女性が暴行を受けている。しかも、昭和30年には、沖縄で6歳の女児が強姦されて殺害されるという事件まで起きている(由美子ちゃん事件)。なにが「最も性犯罪が少なかった」だと言いたい。』
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆ノルマンディに上陸したアメリカ兵たちがやったこと

さて、お話を元に戻しますと、フランス王の臣下であったノルマンディー公のウィリアム1世によって、当時のイギリスが征服され(=ノルマン・コンクエスト)、ノルマン人の王朝であるノルマン朝が開かれます。

ウィリアム1世
この時、征服地における徴税のため、世界初とされる土地台帳が作成されます。それが「ドゥームズデイ・ブック(Domesday Book)」です。
以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 ドゥームズデイ・ブック(Domesday Book)は、イングランド王国を征服したウィリアム1世が行った検地の結果を記録した世界初の土地台帳の通称である。1085年に最初の台帳が作られた。
本来、ドゥームズデイ(Doomsday)とは、キリスト教における「最後の審判」のことで、全ての人々の行いを明らかにし罪を決定することから、12世紀ごろからこの台帳をドゥームズデイ・ブックと呼ぶようになった。つづりが変わっているのは、dome が「家」を意味するからであろう。 内容は単に土地の台帳だけでなく、家畜や財産など細かく調査し、課税の基本としたもので当時としては画期的だった。
現在でも現存でイギリス政府の元管理されており、当時を知る上で貴重な資料となっている。」

ドゥームズデイ・ブック
この「ドゥームズデイ・ブック」に基づき、徴税や王の財産の管理を行った家来たちが、『女王陛下の大蔵省』(HM Treasury; Her Majesty's Treasury)の起源となります。

以下は、Wikipediaからの抜粋です。
↓
「 ウィリアム1世は旧支配勢力のサクソン貴族を駆逐して土地を奪うとノルマン人の家臣に与え、同時に戦時への参戦を約束させ、イングランドに封建制度を確立した。王領もイングランド全域の5分の1に達し、御料林の拡大と直轄軍所有で王権も拡大した。」
こうして、ノルマン人による支配を受けた旧来の支配勢力が、下級地主層として「ジェントリ(gentry)」と呼ばれるようになり(⇒貴族に含まれない上流階級)、その「ジェントリ」のもとで働かされていた農奴が「ヨーマン(Yeoman)」と呼ばれる人たちで、遥か後の時代に清教徒としてアメリカへと渡って行ったりするわけです。「ジェントリ」の、ちょっと気取った呼び方が「ジェントルマン (Gentleman) 」です。
詳しくはこちらをご参照❤
↓
☆反対だガー!!! ~ アメリカの「リベラル」 VS ヨーロッパの「リベラル」

ちなみに、ウィリアム1世の四男のヘンリー1世がノルマン朝の第3代イングランド王となり、王政庁から財政部門を分離して開設されたのが「財務省(Exchequer)」で、16世紀のエリザベス1世の時代に、国王の財産を管理するために宮廷内の収支・財産管理を行う組織として「財務省(Exchequer)」から分離、設置されたのが『女王陛下の大蔵省』(HM Treasury; Her Majesty's Treasury)になります。18世紀初めに、大蔵卿委員会(Lords Commissioners of Her Majesty Treasury)が設置され、委員会の長である第一大蔵卿 (First Lord of the Treasury) が大蔵省の責任者となるのですが、イギリスの首相というのは、一部例外がありますが、この第一大蔵卿 (First Lord of the Treasury) のことになります。また、有名無実化した「財務省(Exchequer)」は、1834年に廃止されています。
ということで、本日はここまでとさせて頂きますが、イギリスという国家の形態が、これまで思っていたのとは違っていて、少し新しくイメージできたのではないでしょうか?

続きは次回に♥
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