2015-01-30 (Fri)


戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この本を見ていきましょう!
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『 「タリバン」にしろ「イスラム国」にしろ、外部の軍事介入がもたらした勢力である。タリバンはソ連軍が1979年にアフガニスタンに侵攻し、同国が混乱したことを背景に生まれた。ソ連軍やソ連軍に抵抗したムジャヒディンがアフガニスタンに戦争文化をつくり、そのなかから若い世代のタリバンが1990年代に登場した。ソ連軍の侵攻は現在のシリアのような状態をつくりだした。1600万人のアフガニスタン人のうち、300万人はパキスタンに、200万人はイランに、200万人は国内難民になった。また100万人が殺され、300万人が負傷した。それゆえ、1600万人のアフガニスタン人のうち1100万人に劇的なことが起こったことになる。多くの寡婦や孤児が生まれ、また家族的結びつきが損なわれるなかで、孤児のなかからタリバンのメンバーとなる青年たちが育っていった。

「イスラム国」が台頭するイラクやシリアの混迷も、アフガニスタンと同様のプロセスをたどっているように思われる。イラン、シリアのアサド政権、ロシア、クルド、米国もまた、「イスラム国」の活動の継続を望んでいない。「イスラム国」は地域、国際社会の「嫌われ者」といった存在だが、その活動が拡大するのは、支持する潮流がイラク戦争を経て、イラク国内で根づいたからだ。 』


「イスラム国」の最高指導者アブー・バクル・バグダーディー

いかがでしょうか?
アメリカはイラク占領後に、スンニ派とシーア派が対立するように、占領政策を進めていきました。
そして、そのことがきっかけとなって、「イスラム国」を支持する人々が増えていったのです。
アメリカが、「イスラム国」の種を蒔いたのです。
ここまでの流れをまとめてみます。
著者は言います。
●同じイスラム内で、大きく二つの宗派(シーア派とスンニ派)の対立が激しくなってきている。
しかし、宗教上の教義で双方に大差はない。
●イラク戦争までは、双方の住民は仲良く暮らしていた。
●多国籍軍がイラクのサダム・フセイン政権を弱体化するために、双方に亀裂を生じさせた。
●つまり、アメリカが、双方の亀裂を深め、イスラム世界の【分断】にまんまと成功した。それが負の連鎖を引き起こしている。
と、こんな感じでしょうか?
この辺りは非常に理解し易いですね♥
ただし、冒頭で著者は、こうも言っています。
『 オバマ大統領は「イスラム国」を根絶すると決意を述べたが、軍事的行動で過激派や武装集団の活動を「根絶」することは不可能 』だと。そして、『 米国はなぜ「イスラム国」に勝てない 』と。
全編を通じてイスラム全体の流れが良く理解できる書籍ですが、この冒頭にある著者の見立てが「誤り」であるのではないかと思っています。
つまり、こうです。
『 オバマ大統領は「イスラム国」を根絶すると(表向きには)決意を述べたが、軍事的行動で過激派や武装集団の活動を「根絶」
もちろん、著者はそのようには、書いてはいません。
しかし、読み進めていくと、そのように解釈する方が腑に落ちる部分が多いんです。
例えば、そもそも、この「イスラム国」。
100年前の「支那の軍閥」とそっくりなんです。
※支那の軍閥は、こちらから♥
六国を滅ぼすのは六国。中国を滅ぼすのは、もちろん・・・♥
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支那の軍閥は、武装した暴力団のような存在です。国家の軍隊ではありません。
現在の中共も、台湾の国民党も、もともと「軍閥」です。
「イスラム国」と「支那」は、とても良く似ています♥
暴力、強奪、強姦、虐殺など、いずれも共通点です。
そして、イギリスやアメリカは、それらの軍閥を利用し、支那民衆を扇動していました。
※英米による支那民衆扇動についてはこちらから♥
英米キリスト教宣教師の活動♥
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そして「イスラム国」は、イラク戦争を契機として生まれています。
※イラク戦争については、こちらから♥
イラク戦争のミステリー♥
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それでは、さらに読みすすめていきましょう♥
続きは次回に♥
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