2014-12-21 (Sun)

日本銀行兌換銀券一円券(旧一円券)、通称大黒壹圓。肖像:大黒天と鼠。明治18年(1885年)発行開始。現在日本国で通用する貨幣(法貨)としては硬貨を含め最古。「兌換銀券」とは事実上銀本位制であった当時、銀貨との引き換え証券であった。兌換文言:「此券引かへ尓銀貨壹圓相渡可申候也 NIPPON GINKO Promises to Pay the Bearer on Demand One Yen in Silver」。昭和33年(1958年)発行停止(それよりずっと以前に事実上発行は停止されていたと推測される)。発行高約4500万枚。法により現在は不兌換券(額面1円の日本銀行券)として通用。
日本銀行券(にほんぎんこうけん、にっぽんぎんこうけん)は、法令に基づき日本の中央銀行である日本銀行が発行する紙幣である。日本の法定通貨(円)である。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
実は「お金」にまつわる嘘の報道も多いのです。
それでは、幕末から明治にかけた「お金」のお話しを、こちらの本で見ていきましょう!
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『 日本銀行による兌換紙幣発行の手続きは着々と進められた。…明治17年5月…に兌換銀行券条例が布告され、7月…に兌換紙幣である日本銀行券の発行が日本銀行に命じられた…
翌年の明治18年(1885年)…最初の日本銀行券である十円札が発行された…
明治18年…維新以来長く続いた太政官制度が廃止されて内閣制度が誕生し、伊藤博文が初代総理大臣に、大蔵卿の松方正義が大蔵大臣に就任した。
日本銀行紙幣の発行は、必然的に氾濫している不換紙幣の整理、とくに国立銀行紙幣の処分へと移る。明治16年に布告した国立銀行条例の改正によって、国立銀行(注)に紙幣発行権を認めないこと、さらに営業期限を開業から20年と定めた。
そして、すぐに国立銀行紙幣を市中から引き揚げるべきだったが、実施には政府も躊躇した。国民の間に不安が起きる恐れがあるからだ…
そこで、政府大蔵省は、営業開始から20年経過後も、国立銀行(注)の「国立」ではなく「私立」銀行としての存続を認めた。さらに紙幣消却の方法として、「国立」としての銀行が閉じられるまで、毎年の発行額の2.5%を日本銀行に納めさせるという漸進策を講じた。その間に、廃業か、あるいは預金と融資業務を主体とする純然たる「私立」銀行への転換を図るかを、それぞれの銀行に決めさせたのである…
松方大蔵卿は明治天皇に兌換制実施の強い決意を述べたが、それは彼自身、インフレの後に国民が味わうデフレ不況の苦難を知っていたからだ。
ここで、当時のインフレの実態を統計資料によって再確認すると、明治11年末の紙幣流通高は政府紙幣(明治通宝札)1億3941万円、国立銀行紙幣1億5880万円となり、2年間で5割以上も増加していた…
そこで、松方が選んだ政策は、極端なまでの政府紙幣の整理であった。国民が手にするのは、いずれ日本銀行が発行する日本銀行券のみになり、さらにその紙幣も、政府保有の銀に見合う発行額に抑えねばならなかった。
その過程の中で進めねばならなかったのは、税収を拡大し、政府の備蓄金を増やすことであった。売薬印紙税や株式取引所仲買人税の新設、酒税と煙草税の税率アップ、醤油・菓子税などの税の増収を図った結果、5年間で4000万円を超える歳入増となり、その分の不換政府紙幣を消却、さらに正貨を買い上げて準備金の増加にあてた…
この結果、国内の政府紙幣の流通高が3500万円ほど減少し、逆に国庫の正貨準備金は5年間で3500万円も増した。つまり、政府紙幣や国立銀行紙幣の発行高に見合う正貨が十分に備蓄されたことになったのである。 』

第一国立銀行
注:明治の国立銀行(こくりつぎんこう)とは、1872年(明治5年)の国立銀行条例に基づいて開設された金融機関である。当時の大蔵少輔・伊藤博文のもとで制度が創られた。
「国立銀行」とはアメリカのnational bank(現在では国法銀行と訳すことが多い)の直訳であり、「国法によって立てられた銀行」という意味である。したがって民間資本が法律に基づいて設立して経営したものであり、国が設立して経営した銀行ではない。金貨との交換義務を持つ兌換紙幣の発行権を持ち、当初は第一から第五の4行が設立された。

明治4年銘の1圓金貨幣
いかがでしょうか?
大量の「紙のお金」が出回ったことで、インフレに襲われた日本。
それを根本的に変えるため、「民間の銀行」が発行した「お金」の償却、そして通貨発行を政府出資の日本銀行のみに集中させた政府は、増税と世の中に出回る「お金」の量を一気に減少させたんですね♥
さあ、その結果、日本はどうなったでしょうか。。。
続きは次回に♥
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