2014-12-13 (Sat)

日本経済新聞 風見鶏 政治部次長 高橋哲史 2014年11月23日
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
メディアが流す嘘は、歴史に関することだけではありません。
実は「お金」にまつわる嘘の報道も多いのです。
まずは、「お金」の基本を知るために、こちらのベストセラー本を見ていきましょう!
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エンデ
『 貨幣はもともと金貨や銀貨のようにそのもの自体に価値がありました。
そしてルネッサンス時代にヴェネチアで始まった近代的な意味での銀行をヘて、紙幣の発明まで歴史は流れ、今日ではお金とは抽象的な大きさに過ぎません。紙幣すらだんだんと姿を消し、今日動かされているのはコンピューターの単位、全く抽象的な数字といえるでしょう。

しかし本格的な経済の問題は紙幣の発明とともに起こったと思います。紙幣には物的価値はなく、価値のシンボルなのです。
紙幣の発明で問題が生じるのは、紙幣が好きなだけつくれるからで、金塊ならば好きなだけ増やすというわけにはいきません。金銀に不足した王様は、軍隊に給金が払えず、弱小化しました。周知のようにローマ帝国の滅亡もこのことが原因です。金はみんなペルシャに払われ、ペルシャ人は金持ちになりましたが、ローマ帝国はついに滅亡しました。しかし、紙幣の発明とともに事情は一変しました。 』

いかがでしょうか?
紙幣が発明されたことによって、大きな変化が起こったと、エンデは言っています。これは重要なポイントなので、良く覚えておいてください♥ 期末テストにでますから(笑)
ところで、「日本国債、格下げ」とか、「国の借金1000兆円」などといった記事を、しばしば目にされるのではないでしょうか?
例えば、冒頭の記事も「国の借金は1000兆を超えた」、「増税を望む人もいる」、なんて目立つように文字の大きさを変えているのが良く分かると思います。で、これを見た人々は、どんな風に感じてしまうか、それを想像してみてください。
将来に不安を感じて、萎縮してしまいませんでしょうか?借金はとんでもない金額なんだから、当面は『支出するのを控えよう』、『節約!節約!』って、思ってしまいませんでしょうか?
それこそが、大きな判断ミスなんですよ♥
まんまと悪意あるメディアに誘導されてしまっているんです。。。
実は「お金」は、グルグル回りまわってこそ、本領を発揮するんです。
今こそ、日本人は、このことを理解しなければいけないんです♥

⇒画像はこちらからお借りいたしました♥
上図は、日本全体で見た場合の、「負債を差し引いた純金融資産」の状況を部門別に表わしています。日本の家計には、金融資産が1588兆円、負債が364兆円ですので、差し引き1225兆円もの純金融資産(2012年度末)があります。金融機関もプラスですね♥
前回、『お金』の本質は、「お金」=「借金」だと言いましたが、上図からも見て取れます。つまり、家計や金融機関が保有している「お金」(⇒純金融資産)は、誰かの「借金」(⇒純債務)になっているのです。
上図で確かめてみますと、「借金」を保有しているのは、一般政府・非金融法人企業・海外となっていますね♥ 家計が保有する「お金」と、政府や企業等が保有する「借金」がピッタリと一致しています。
ちなみに、企業の純債務が約400兆円、政府の純負債は約600兆円、海外が約300兆円です。このことは、日本の家計等はその「お金」(=金融資産)を、企業へ400兆円貸し、政府へ600兆円貸し、海外に300兆円貸しているということを意味しています。

ここで、先程のメディアの報道に戻ります。
「国の借金は1000兆を超えた」
これ、変ですよね?確かに日本「政府の債務」は、1000兆円を超えています。しかし、「政府の純債務」は600兆円です。つまり、資産も400兆円保有しているのです。政府の借金1000兆円から資産の400兆円を引いた残りの負債が600兆円なのです。そして、日本という国全体で見た場合、下図にありますように負債を差し引き300兆円の「お金」(=純金融資産)があり、それを海外に貸しているということになります。
つまり、日本という国は、300兆円のお金が余っていて、それを海外に貸し付けている、世界一のお金持ちの国なんです♥
政府の借金を返してしまっても、300兆円もの大金を貸し出す余裕があるということなんです!

ですから、メディアの報道の「国の借金は1000兆を超えた」に対しての答えは、
「嘘をついてはいけません!
国の借金はゼロで、300兆円を海外に貸しているんですよ!」
となるんです♥

⇒画像はこちらからお借りいたしました♥

最後に、もうひとつ。先程のメディアの報道です。

「増税を望む人もいる」

まったくバカバカしくって、可笑しくて、思わず吹きだしてしまうぐらいですが、
「そんな、ドMな人はいません!」(笑)
『税金を徴収して、国債(借金)を返済すると、
みんなの「お金」も”消えてなくなります” 』
この非常に簡単なことですら、この記者(高橋哲史)は理解できていません。
学生だったら落第です。まして、一流の経済紙なら、本来は解雇ものですよ♥
仮に、高橋哲史が言うように、国の借金が大変だから増税をしたとしましょう。税は、政府がその他から徴収します。それは、「お金」の所有者が変わるだけのことです。仮に今、政府が家計から税金を取ったとします。話を簡単にするため、その他は不変だと思ってみてください。
では、政府の借金600兆円を返すために、家計から600兆円の税を徴収しましょう!一気に政府債務は解消され、安心な国(?)になりました。その様子が、下図になります。

いかがでしょうか? 実際には、預金を通じて銀行が信用創造をしているため、単純に政府債務だけを打ち消すことはできません。預金の減少によって、銀行は融資を圧縮しますから、企業の借金も消えます。その時は、中小企業を中心として経営破たんの嵐になっているでしょう。経済の悪循環が起こります。1997年以降の日本がまさにその状態でした。
つまり、こういう事になります♥
『税のみによって、政府債務を解消するのは、もはや「不可能」』
このような、メディアの間違った報道が繰り返されてきたことが、20年近くも経済の不振に陥った最大の理由です。メディアが、「従軍慰安婦」や「アジア侵略」など「嘘」の報道を流すのと同じように、悪意のある風評を流し続けたことこそ、大問題だったのです。
日本にとって一番大切なのは、経済成長なのです♥
「日本以外は経済成長させている!」

⇒画像はこちらからお借りいたしました♥

繰り返しますが漸く今、安倍総理は、日本にとって本来あるべき政策へと正しく軌道修正をなさっています。日本国民は、いまこそ全力で、安倍総理を応援し、日本国民の力を結集させなければなりません。我が家も、そんな日本人の一員です。
続きは次回に♥
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