2014-11-05 (Wed)

・・・西欧文明とイスラム文明の根底を支えているのは、
キリスト教とユダヤ教とイスラム教である。
この三つ宗教は共に「一神教」である。
この一神教の原点のユダヤ教は砂漠の中から生まれてきた。
見渡す限り不毛の砂漠が広がり、夜、見えるのは月と星だけ。何もなく誰もいない。
そこで感じるのは「永遠で、無限で、絶対の神」であった。
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・・・気象と自然が刻々と変化し続ける忙しい日本で、
時間の永遠という感覚は生まれようがない。
・・・日本人は常に変化し続けるものを、
「常ではないもの」つまり、「無常」として認識した。

太陽が沈み闇の砂漠を星を頼りに旅をする。
旅人が目にするのは満天の無数の星だけだ。限りない満天の星空の下で生涯を送る人々は、
宇宙の広大さを身近にリアルに感じている。
その彼らが限りのない広大な「無限」という概念を生んだ。
それに対して、日本人の生きた列島は細長く、その列島は海峡と山脈に分断されていた。
集落と集落との間には海と山と川と湿地が横たわり、土地は猫の額のように狭い。
・・・この日本列島で「限り」は実感するが、
限りのない広大な「無限」の概念は生まれようがなかった。
メッカ巡礼者数の「30倍」の人が毎年お参りする国♥
・・・「モノがないから、絶対なのだ」・・・
つまり、あるモノがここに存在する。それは大変美しく貴重な茶碗だとする。
しかし、この茶碗の形がどれほど整い、色がどれほど鮮やかであっても完璧ではない。
必ず欠点があり、より優れたものが考えられる。
だから、どれほどすばらしい茶碗であってもそれは絶対ではない。
【仰天】本当のイエスの姿。。。「人種差別」と「暴力」と♥
しかし、砂漠には何もない。
何もないので文句をつけようがない。文句をつけることができない完璧さ。
その何もないゆえの完璧さは誤ることがない。
だから「絶対」である。砂漠の中では何もない。
何もないから「絶対」を感じた・・・

日本列島には何でも存在する。
しかし、存在するものは、必ず変質し朽ち果てていく。
存在するものは完全ではない。存在するということは不完全性を宿命としている。
日本人はこの朽ち果てていく不完全なものに意識を凝らし、
もののあわれや、わびさびの独特の世界を作り上げていった。
日本人は完璧で誤りのない「絶対」という概念へ想いをはせなかった。

なるほど!だから、キリストって言われても、ピンとこないんですね~♥
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