2014-10-26 (Sun)

なぜ、日本の国旗が「太陽」になったのか?
…日本の国旗が太陽であることは、日本語を話すと同様に自明であり、議論する余地などなかった。
その太陽を意識したのは、
世界の多くの国が「星」と「月」の図柄の国旗であることに気づいたときからだ。
調べると、世界の多くの国旗で太陽派は圧倒的に少数派である。
世界の人々は「太陽」より夜の「月」や「星」に親しみを感じている。
この事実を最初は信じられなかった。
日本人にとって、太陽は「おてんとう様」で生命の源である。
古代の神話も「天照(アマテラス)大御神」からだ。
日本人の太陽への尊敬と親しみの気持は紛れもない。
なぜ、他の国々の人々は太陽ではないのか?

初めてフィリピンへ行った。12月だというのにマニラは30度の気温であった。
…このフィリピンに滞在して気付いたことがあった。
フィリピンの国旗は「太陽」と「星」で構成されていた。
・・・外務省のホームページで万国旗を検索・・・
191カ国のうち、月と星の国旗は53カ国で28%も占めていた。
それに対し太陽の国旗は13カ国で7%にすぎない。
なお、太陽と星の両方を使っていたのはフィリピン一国だけであった。
・・・月と星の国旗を見ていて気がつくことがある。
それは、その国々が熱帯か亜熱帯に位置していることである。
・・・熱帯の太陽の下での激しい動作や長時間労働は極めて危険で、倒れたりすれば死に至る。
昼間の労働は健康を損なう行為なのだ。昼間は注意深く必要最小限の動作だけをしなければならない。
太陽が隠れ、月と星の世界になってはじめて活動を開始すればよい。
月の砂漠をはるばると進んでいくラクダのキャラバン隊がそれだ。

・・・熱帯の伝統文化は夜の闇を背景にしたものが多い。
ニューオーリンズのジャズ、インドネシアの影絵、舞踏劇ケチャ、
アラブの千夜一夜物語などみな夜の中で生まれた。

バリ舞踏とケチャの大合唱
昼は死んだように静まり返り、夜になると生気が溢れてくる。
「太陽は苦しみと死の象徴」で「月と星は安らぎと生気の象徴」なのだ。
・・・月や星を国旗とする熱帯の人々にとって、日本人の「おてんとう様」を拝む行為など信じられないことだ。

日本は・・・3~4カ月の長い冬がある。
冬の太陽は低く輝く力も弱い。冬の間、人々は首を長くして春を待つ。
春がくれば雪解け水を利用し、田植えを始めなければならない。
太陽がさんさんと輝く夏に稲を成長させ、
秋の台風が襲ってくる前に収穫しなければならない。
半年間という限られた中で一年分の食糧を蓄積する必要があった。
食糧を蓄積しなければ飢餓が待ち受けている。日本人は勤勉にならざるを得なかった。
・・・昼の太陽の下で働き、夜の闇の中で眠って疲れを癒す。
・・・日本人は一年の節目ごとに日の出に向かって手を合わせる。

なるほど!納得ですね~♥
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