2014-11-06 (Thu)

〈教科書を比べる〉
日本―人物コラムで掘り下げる
辛亥革命は、日本の教科書では、日露戦争後に中国や朝鮮で起きた重大な変化の一つという位置づけだ。東京書籍の「新しい社会 歴史」は、その説明に約1ページを割く。
《中国では、帝国主義列強の圧迫に対抗する動きが強まり、清をたおして民族の独立と近代国家の建設をめざす運動が始まりました。その中心となったのが、三民主義を唱えた孫文です》
こう書き出した後、「アジア最初の共和国」である中華民国が建国されたものの、袁世凱の独裁的な政治を経て、軍閥が割拠するようになったことを概説している。
(省略)
(吉沢龍彦)
↑記事はこちらから♥

長野朗(ながのあきら)
…戦前を代表する秀れた【シナ通、中国通】で…
GHQに焚書された本は18冊もあり…
没収された本の多い著者としては3番目にランクされる人物です。
…1975年までご存命でしたから、戦後も中国共産党に関する本を出しておられます。
…洞察力も鋭いし、シナという国に愛情を持ちつつも
知的に冷徹に【この民族の本性を見抜いて】います。
しかも、扱う事象の幅が広い。

軍閥は利害で集まっているから、利害によって集合離散する。
丁度細胞見たやうなもので大きくなっては分裂作用を営む。
自分が出世するまでは親分についているが(軍閥のなかでの序列が上になればなるほど)…
親分から離れなくては大きくなれないので、ここに分裂作用が起こるのである。
かうした部下の出世熱が、自然に軍閥同士の戦を生んで来る。
中隊長は自分の(上司の)大隊長が(その上の)連隊長にならなければ出世できないし、
大隊長は連隊長が旅団長にならねば連隊長には昇れない。
さうなると督軍か更に大きな軍閥は、
相手の軍閥を倒してその地盤を奪わなければ部下を満足させられないので、
少なくとも何年毎にか戦争が自然に盛り上がってくる。
戦争が元来商売事だから、苦戦して部下を損するのは馬鹿で、
成るべく部下を損しないのが戦後出世する。
戦争の終わった時に、如何に殊勲をたてていても、
一ヶ師(団)の兵が一旅(団)くらいになっていれば(→兵が減ってしまっていれば)、
お前はそれだけの兵しかないから旅長だということになる(→降格になる)。
ところがずるいのは戦争の時にどこかにかがんでいて、
敵が負けたとなると一散に飛び出し敵の兵器の分捕りに夢中になり、
追撃などはやらない。
武器があれば人間などは訳なく集まるから、師長がたちまち二、三師の軍隊を造り、
…軍長になったり督軍になったりする。
商売はどんな時でも損をしてはならない。
そこで軍閥の連中は、どちらが勝ってもよいやうに款(かん、「誼(よしみ)」の意。)を
敵に通じている。
敵将が款をみな我に通じて来るので、戦争は己(お)れに有利だと見ていると、
自分の方の部隊長もみな敵に好(よしみ)を通じているので、敵の方でもさう考へている。
…(総大将以外は、敵味方双方よしみを通じているので)大勢がいずれかに
傾いてくると(勝敗の流れが見えてくると)、
訳もなく旗色の悪い方は負ける。
支那の内争は国と国との戦ひと違って戦っていても何時手を握るか分からないので、
外国が本気になってかかり合ふと馬鹿を見る。
夫婦喧嘩の仲裁見たやうなものである。
一方に言ったことは喧嘩相手に筒抜けになっているし、
一方に供給した武器がちゃんと相手の方にも流れている。
…昨日の味方今日の敵で、どうなるか分からないので、ちゃんと準備は出来ている。

中国の軍隊にとって、戦争はすべて損得勘定の商売なんですね♥

↑記事はこちらから♥
(解説)
まず軍閥とは、軍事力を背景とした私兵集団のことで、簡潔に言うと武装した暴力団。清朝滅亡後(1912年)、中国では各地で武装暴力団である軍閥が割拠していた。その様な中、蒋介石の軍閥(国民党)が「北伐」(1926~28年)と称して、南から北へ侵軍する事になる。そのきっかけは、北方の軍閥における内争であって、内争により南北軍閥間のバランスが崩れたのが基本的な流れ。

1910年代末の軍閥勢力図/『中国革命とソ連 抗日戦までの舞台裏【1917-37年】』
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