2014-11-05 (Wed)

〈教科書を比べる〉
日本―人物コラムで掘り下げる
辛亥革命は、日本の教科書では、日露戦争後に中国や朝鮮で起きた重大な変化の一つという位置づけだ。東京書籍の「新しい社会 歴史」は、その説明に約1ページを割く。
《中国では、帝国主義列強の圧迫に対抗する動きが強まり、清をたおして民族の独立と近代国家の建設をめざす運動が始まりました。その中心となったのが、三民主義を唱えた孫文です》
こう書き出した後、「アジア最初の共和国」である中華民国が建国されたものの、袁世凱の独裁的な政治を経て、軍閥が割拠するようになったことを概説している。
(省略)
(吉沢龍彦)
↑記事はこちらから♥

長野朗(ながのあきら)
…戦前を代表する秀れた【シナ通、中国通】で…
GHQに焚書された本は18冊もあり…
没収された本の多い著者としては3番目にランクされる人物です。
…1975年までご存命でしたから、戦後も中国共産党に関する本を出しておられます。
…洞察力も鋭いし、シナという国に愛情を持ちつつも
知的に冷徹に【この民族の本性を見抜いて】います。
しかも、扱う事象の幅が広い。

中央政府の遣り口が気に入らないと、すぐに督軍(軍閥)会議を開く、
数人の督軍が集まって会議をして決めると中央はそれで参ってしもう。
そこで督軍会議が始まると新聞記者等も一生懸命それを探らうとするが、
督軍会議は何んのことはない督軍連中の賭博開帳である(会議とは名ばかりで、賭博をやっていた)。
督軍は自分の省で部下の連中と賭博をやると、部下は必ず負ける。
これは一つの賄賂である。
…しかし督軍会議の賭場は相対の真剣勝負で、数年に一度しか開帳しないのだから、督軍連中も大童(おおわらわ)で、
張作霖は賭博も巧かったらしいが、裸になって奮闘していたといふことで、
賭博のことは詳しくは知らないが、一晩に数回しか勝負がつかないらしい。
それで五十万元、百万元の勝負がつく。
翌日は負けた督軍は、五十万元送れといふやうな電報を省に打っている。
支那人は賭博の払ひは実に綺麗なものである。
かうして督軍連中が賭博ばかりしている間に、
部下の策士連中の間ではすっかり(話し合いが)まとめられ、
いよいよ正式に会議を開いた時には、既に話は付いているので、
あっさりお茶ぐらい飲んで別れるといふことになる。
支那の時局は舞台裏を見ていなければ分からない。
軍閥といふのは武力を資本にした一つの利害団体だから、
その組織も全く私的な親分子分関係になっている。
軍隊は国の軍隊ではなく親分の軍隊だから、
親分の命令なら聞くが、中央政府の命令は聞かないし、
軍隊の費用も全部親分が賄っている。

今の中国の軍隊も、親分は共産党で、国の軍隊ではないですね♥

↑記事はこちらから♥
(解説)
まず軍閥とは、軍事力を背景とした私兵集団のことで、簡潔に言うと武装した暴力団。清朝滅亡後(1912年)、中国では各地で武装暴力団である軍閥が割拠していた。その様な中、蒋介石の軍閥(国民党)が「北伐」(1926~28年)と称して、南から北へ侵軍する事になる。そのきっかけは、北方の軍閥における内争であって、内争により南北軍閥間のバランスが崩れたのが基本的な流れ。

1910年代末の軍閥勢力図/『中国革命とソ連 抗日戦までの舞台裏【1917-37年】』
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