2014-10-28 (Tue)

長野朗(ながのあきら)
…戦前を代表する秀れた【シナ通、中国通】で…
GHQに焚書された本は18冊もあり…
没収された本の多い著者としては3番目にランクされる人物です。
…1975年までご存命でしたから、戦後も中国共産党に関する本を出しておられます。
…洞察力も鋭いし、シナという国に愛情を持ちつつも
知的に冷徹に【この民族の本性を見抜いて】います。
しかも、扱う事象の幅が広い。

支那軍閥の近代的の最良搾取手段は貨幣を利用することである。
これは労すること最も少なく、効を収むること最も多いのである。
…軍閥は各々自分の銀行を設けた。
中央軍閥は中央銀行を、地方軍閥は地方銀行を設けた。
…各省軍閥の紙幣発行には人民は相当に悩まされた。
一つの軍閥が来て
数百万元の不換紙幣(金や銀の裏打ちのない紙幣)を発行する。

初め人民は中々受取らない。
そこで兵隊の給料を渡す。
すると兵隊は十銭くらいの買物に十圓札を出す。
商人の方では品物をただで取られるくらいは構わないが、
九圓九十銭のお釣りは本当の金(軍閥発行ではない)で払わねばならぬ。
品物を取られた上に金を取られる。
こうしてようやく省内にこの不換紙幣が流通した頃には、
その軍閥は戦争に負けて没落し、
その紙幣は零(=紙くず)になり、
新しい軍閥が来て叉同様に不換紙幣を発行する。
…これでは人民はいくら稼いでも堪らない。
革命軍が江西に入った頃、人民の多年の鬱憤(うっぷん)で、
江西省銀行の頭取のたった一粒種の愛息子が人民に殺された。
これが支那式の深酷な敵討ちである。
親爺を殺さずに息子を殺ったのは、…その方がより効果的だからである。
同じような例は、黄河の治水は古来支那の最も大きな国家的事業である。
それだけにこの工事の監督者は儲かるのである。
すると次に何十年か経って黄河に洪水があった時には、
必ず工事監督で儲けた男の村の堤防が決壊するといわれる。
即ちそこの堤防を弱くして置くので何十年後に敵を討つのである。

(解説)
まず軍閥とは、軍事力を背景とした私兵集団のことで、簡潔に言うと武装した暴力団。清朝滅亡後(1912年)、中国では各地で武装暴力団である軍閥が割拠していた。その様な中、蒋介石の軍閥(国民党)が「北伐」(1926~28年)と称して、南から北へ侵軍する事になる。そのきっかけは、北方の軍閥における内争であって、内争により南北軍閥間のバランスが崩れたのが基本的な流れ。

1910年代末の軍閥勢力図/『中国革命とソ連 抗日戦までの舞台裏【1917-37年】』
軍閥も酷ければ、人民も酷いんですね♥
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