2014-10-27 (Mon)

長野朗(ながのあきら)
…戦前を代表する秀れた【シナ通、中国通】で…
GHQに焚書された本は18冊もあり…
没収された本の多い著者としては3番目にランクされる人物です。
…1975年までご存命でしたから、戦後も中国共産党に関する本を出しておられます。
…洞察力も鋭いし、シナという国に愛情を持ちつつも
知的に冷徹に【この民族の本性を見抜いて】います。
しかも、扱う事象の幅が広い。

支那は【農業國】であるから、農民の生活が窮乏して来ると乱れ、安定すると治まる。
そこで支那では昔から、農民が村に安定すると治まり、離村すると乱れるといった。
農民の生活の安全を乱す種子は二つあった。
一つは【土地の兼併(けんぺい、独占)】である。
支那には普通の地主には大きいのは無いが、【軍閥官僚地主】には大きいのがある。
殊に南方の方が甚だしい。
支那には以前には土地の外(ほか)、殆ど投資物がなかったから、
在官中に稼ぎ貯めたのは主として土地に投資した。
広西派の首領陸栄廷も、隠退してからは上海付近に良田を買って納まってゐる。
湖南で共産党が土地革命をやって大地主の土地を没収した所が、
多くは湖南軍閥に関係があり、本人か親戚のものであったから、
当時北伐中の軍閥の連中が怒って兵を返し、共産党討伐を始め、
武漢政府から共産党が追ひ出される因をなした。
殊に軍閥官僚地主は多く不在地主(その地に住んでいないし畑も耕さない)で、
管理者を置いてあるが、これが叉悪いことをして中間搾取をやり、
規定の小作料の外にいろいろと取り立てる。
それも官憲軍隊と結んでゐるので、
小作料も官憲の力を借りて取り立てるし、
払わないと白紙の拘留状(白紙の逮捕状)を持ってゐて、
それに名を書き入れて拘留所に送るのがあるし、
権力で隣接の土地を取り上げたりするので、
人民は非常に苦しんだ。

(解説)
まず軍閥とは、軍事力を背景とした私兵集団のことで、簡潔に言うと武装した暴力団。清朝滅亡後(1912年)、中国では各地で武装暴力団である軍閥が割拠していた。その様な中、蒋介石の軍閥(国民党)が「北伐」(1926~28年)と称して、南から北へ侵軍する事になる。そのきっかけは、北方の軍閥における内争であって、内争により南北軍閥間のバランスが崩れたのが基本的な流れ。

1910年代末の軍閥勢力図/『中国革命とソ連 抗日戦までの舞台裏【1917-37年】』
中国の「軍閥」って、まさに武装暴力団だったんですね♥
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