ウクライナ反撃作戦の期待に冷や水を浴びせるゼレンスキー

2023-07-09 (Sun)

こちらは、以下の『ZeroHedge』さん記事の翻訳となります。
↓
☆Zelensky Pours Cold Water On Ukraine Counteroffensive Hopes

執筆者：カイル・アンザロン氏、The Libertarian Instituteより

ウクライナの待望の反撃作戦が始まって 2 週間以上が経過したが、キエフは作戦に費やされた人命と軍備の損失に対してほとんど何も示していない。月曜日、ウクライナの軍関係者は反撃に対する期待値を引き下げようとした。ワシントンの議員たちは、キエフへの今後の支援は、領土回復次第だと述べている。

チェコのテレビ局 Present Time とのインタビューで、ウクライナのオレクシー・レズニコウ国防相は、キエフが反撃でどれだけの領土を奪還することになるかについて否定的な見解を示した。「ロシア側には準備の機会があった。地雷原は驚くほど高密度だ」と彼は述べた。「我々の将校、司令官たちは作戦を練り、機会をうかがい、慎重に動いている。私は、彼らにプレッシャーを与えないよう、また、彼らの任務を全うさせるよう指示する。彼らは任務を遂行している。」と述べた。

レズニコウは、キエフが兵士の命を守ろうとしていることが作戦を遅らせていると述べたが、統合参謀本部のマーク・ミリー議長は、ウクライナが反撃作戦中に甚大な損害を被るだろうと考えている。「これは非常に困難な戦いだ。非常に暴力的な戦いであり、相当な時間と高いコストがかかるだろう」と語った。

レズニコウはさらに、Radio Free Europe が所有する放送局に対し、現在の作戦を、キエフが広範囲の領土を奪還した秋の反撃作戦と比較しないようにと述べた。「ハリコフの作戦は、敵にとっても、世界全体にとっても、そして多くのウクライナ人にとっても、予想外に素早く、成功裏に終わった」。 「したがって、ハリコフで起こったように、すべてが迅速に行われることを期待するのは、今は不可能である」 と彼は続けた。

ウクライナのハンナ・マリャル国防副大臣は、前線沿いで大規模な戦闘があり、ロシア軍が一部の地域で攻勢に出ていることを認めた。「南部では現在、ウクライナ兵が前進している方面で戦闘が行われており、敵は守勢に回っている」と彼女はテレグラムに投稿した。「同時に、逆に敵が前進し、我々が守勢に回っている方面もあります。例えば、クピャンスクやリマンです」。

ワシントンは冬以来、キエフの反撃計画を支援してきた。アメリカをはじめとする NATO 諸国は、作戦のためにウクライナに武器を投入している。これまでのところ、ウクライナは領土の奪還に失敗している。

5 月、下院外交委員会委員長のマイケル・マコール下院議員（共和党、テキサス州選出）は、キエフへの今後の支援は領土を奪還できるかどうかにかかっていると論じた。「この反撃作戦には多くのことがかかっていると思う」と彼は語った。「ウクライナがアメリカ国民や世界の目から見て成功すれば、継続的な支持を得るための画期的なチャンスになると思う。ウクライナが成功しなければ、それはネガティブな意味での影響となるだろう」。

1) Counteroffensive
Ukraine war: Zelensky admits slow progress but says offensive is not a movie https://t.co/R9eu7586Wd
◾️Putin on Ukraine's counter-offensive: We are observing a lull, the enemy is suffering serious losses, foreign equipment is "burning up in flames."🔥 pic.twitter.com/3QDmtqCdUX
— Joni Job (@jj_talking) June 21, 2023

1) 反撃作戦

ウクライナ戦争：ゼレンスキーは進展の遅れを認めつつも、攻撃は映画のようなものではないと語る

プーチンはウクライナの反撃について次のように述べている：我々は小康状態を保っており、敵は深刻な損害を被っている。

ウクライナは軍隊の武装支援と訓練をアメリカとその同盟国に全面的に依存している。もし欧米の支援が終了すれば、キエフは戦争を終結させるためにモスクワと協定を結ばなければならなくなるだろう。しかし、アントニー・ブリンケン国務長官は、現在の反撃作戦が失敗しても、ワシントンはウクライナの武装支援を約束すると述べている。