2023-06-02 (Fri)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、インテグラル・ナショナリスト、ウォロディミル・ゼレンスキー、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
The war in Ukraine to maintain the European Union under tutelage
欧州連合 (EU) を隷属的に存続させるためのウクライナでの戦争 ①
It is difficult to admit, but the Anglo-Saxons do not hide from it. To paraphrase a famous quote from the first Secretary General of the Alliance, Nato was designed to "keep Russia out, the Americans in and the European Union under trusteeship". There is no other possible interpretation of the continuation of the useless "sanctions" against Moscow and the vain and deadly fighting in Ukraine.
それを受け入れるのはなかなか難しいが、アングロサクソンはそれを隠すことはない。連合の初代事務総長の有名な言葉を引用すれば、NATO は「ロシアを締め出し、米国を入れ、欧州連合 (EU) を信託統治下に置く」 ために作られたのだ。モスクワに対する役に立たない 「制裁」 の継続と、ウクライナでの無益で悲惨な戦闘を考えると、それ以外の解釈のしようがないのである。

But why have Josep Borrell, Charles Michel and Ursula von der Leyen, who have been convicted of corruption and proven incompetent, become the leaders of the European Union? To do what Jens Stoltenberg tells them.
しかし、汚職で有罪判決を受け、無能であることが証明されたジョゼップ・ボレル、シャルル・ミシェル、ウルズラ・フォン・デア・ライエンが、なぜ EU の指導者になったのだろうか? イェンス・ストルテンベルグの言いなりになるためだ。

ジョセップ・ボレル

シャルル・ミシェル

ウルズラ・フォン・デア・ライエン

イェンス・ストルテンベルグ
It has been almost a year since the Russian army entered Ukraine to implement Security Council Resolution 2202. NATO, rejecting this reason, considers that Russia invaded Ukraine to annex it. In four oblasts, the referendums on joining the Russian Federation seem to confirm Nato’s interpretation, except that the history of Novorossia confirms Russia’s explanation. The two narratives continue in parallel, without ever overlapping.
安保理決議 2202 を履行するためにロシア軍がウクライナに進駐してから約 1 年が経過している。NATO はこの理由を否定し、ロシアがウクライナを併合するために侵攻したと考えている。4 つの州では、ロシア連邦への加盟を問う住民投票が行われ、ノヴォロシアの歴史がロシアの説明を裏付けることを除けば、NATO の解釈を裏付けるように見える。2 つのシナリオは、重なり合うことなく、並行して進行している。
For my part, having edited a daily newsletter during the Kosovo war, I remember that the Nato narrative at the time was contested by all the Balkan news agencies, without my having the means to know who was right. Two days after the end of the conflict, journalists from the Atlantic Alliance countries were able to go to the scene and see that they had been fooled. The regional news agencies were right. Nato had been lying all along. Later, when I was a member of the Libyan government, NATO, which had a Security Council mandate to protect the population, misused it to overthrow the Libyan Arab Jamahiriya, killing 120,000 of the people it was supposed to protect.
コソボ紛争時に日刊紙を編集していた私としては、当時の NATO のシナリオが、バルカン諸国のあらゆる通信社によって論争され、私には誰が正しいのか知る術がなかったことを記憶している。紛争終結の 2 日後、大西洋同盟諸国のジャーナリストは現場に行き、自分たちが騙されていたことを知ることができた。現地の通信社が正しかったのだ。NATO はずっと嘘をついていたのです。その後、私がリビア政府の一員だったとき、住民を保護するという安保理の委任を受けた NATO は、それを悪用して大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国を転覆させ、本来保護すべき 12 万人の国民を殺害したのである。
These experiences show us that the West lies shamelessly to cover its actions.
これらの経験は、欧米諸国が自らの行動を隠蔽するために恥知らずな嘘をつくことを私たちに教えてくれる。
Today, NATO assures us that it is not at war since it has not deployed any troops in Ukraine. However, we are witnessing, on the one hand, gigantic arms transfers to Ukraine so that the Ukrainian integral nationalists, trained by NATO, resist Moscow and, on the other hand, an economic war, also without precedent, to destroy the Russian economy. Given the scale of this war by Ukrainians, a confrontation between NATO and Russia seems possible at any moment.
今日、NATO はウクライナに軍隊を派遣していないため、戦争状態にはないと主張している。しかし、一方では、NATO の訓練を受けたウクライナのインテグラル・ナショナリスト (integral nationalists / 統合主義者 / 統合民族主義者) にモスクワに抵抗させるために、ウクライナへの巨大な武器供与が行われており、他方では、ロシア経済を破壊するための、これも前例のない経済戦争を目の当たりにしている。ウクライナ人によるこの戦争の規模を考えると、NATO とロシアの対立はいつ起きてもおかしくないように思える。
A new World War is however highly unlikely, at least in the short term: indeed, the actions already contradict the NATO narrative.
しかし、少なくとも短期的には、新たな世界大戦の可能性は極めて低い。実際、この行動はすでに NATO のシナリオに反しているのである。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆Imperialist Justice is crumbling
本日の書物 : 『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』 クリス・ミラー ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 電磁周波数帯をめぐる戦いは、半導体によって行われる見えない争いになるだろう。レーダー、電波妨害、通信はすべて、複雑な無線周波数チップや D - A コンバータ 〔アナログ信号をデジタル信号に変換する機器〕 によって管理される。これらは空いている周波数帯を利用するよう信号を変調したり、特定の方向に信号を送信したり、敵のセンサーを妨害しようとしたりする。
と同時に、強力なデジタル・チップは、レーダーや妨害装置の内部で、受信した信号を評価し、送信する信号をものの数ミリ秒のうちに判断する複雑なアルゴリズムを実行する。軍の検知能力、通信能力を左右するのはその部分だ。実際、自律型の無人機は、自分の現在地や進んでいる方向が判断できなければ、たいして使い物にならないだろう。
未来の戦争は、これまで以上に半導体に依存するようになる。たとえば、AI アルゴリズムを実行する強力なプロセッサ、データを処理する巨大なメモリ・チップ、電波の検知や生成を担う精密なアナログ・チップなどである。
2017 年、DARPA (アメリカ国防高等研究計画局) は軍事的に重要な次世代の半導体技術の開発を促すため、エレクトロニクス復興イニシアチブ (Electronics Resurgence Initiative) と呼ばれる新規プロジェクトを立ち上げる。ある意味、半導体に対する DARPA の新たな関心は、その歴史から自然と再燃したと言っていい。
事実、カリフォルニア工科大学のカーバー・ミードのような先駆的な学者に資金を提供し、半導体設計ソフトウェア、新しいリソグラフィ技術、ロランジスタ構造の研究を媒介したのが DARPA だった。
それでも、DARPA とアメリカ政府は、半導体産業の未来を形づくるのが、いまだかつてなく難しくなっていることに気づいている。』

ナショナリズムは進歩的にも反動的にもなりうるもの
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、ウクライナ紛争と同時進行で実行されている、現代社会で最も重要な戦略物資の一つである 「半導体」 をめぐる 「経済戦争」 の理解を深めるための初歩的・一般的な書物で、「これまでの半導体の歴史」 をざっくりと把握するのにお薦めの良書になります。残念ながら、ほぼ 「前工程」 に関する記述しかされておらず、急激に変化すると考えられている 「これからの半導体の歴史」 を予測するうえで必要な 「後工程」 に関する記述が欲しかったところですが、アメリカ目線で書かれた書物ですので致し方ないというところでしょうか。内容的には中学生レベルでも読めるものとなっていますので、まずは手始めにご覧になってみてはいかがでしょうか?

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『なぜロシア・シオニストは文化的自治を批判したのか : シオニズムの「想像の文脈」とオーストリア・マルクス主義民族理論』鶴見太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 5. ロシア・シオニズムにおけるオーストリア民族理論と 「文化的自治」 批判
5-1. ロシア・シオニズムにおける 「ネーション」 と多民族的 「公共圏」
また、カウツキー同様に、民主主義の拡大を、それまでの抑圧から諸民族を解放し、自由に民族的なものを発揮することを可能にした契機として重視するものの、彼はカウツキーの 「民族 = 言語共同体」 観には否定的である。彼は、前月号に 「アヴラーミ」 という筆名で 「民族的な性格の基礎と要因」 という論考を寄せているが、そこでもカウツキーがネーション (※民族の意) の指標として言語を取り上げたことに反対しており、ネーションはいかなる指標でもなく、その 「現れの全て」 において理解すべきであると述べている。ナショナリズムとは、一般に 「故郷やネーションへの慕情や愛着」 と呼ばれる集合的な感情であって、外面的特徴や結果からの遡及で議論できるものではないのだという。「歴史的・社会的環境の共有 ―― 集合的な創造 ―― がナショナリズムの本質である」。想定される批判として彼は次の 2 つを挙げる。① 集合的な経験というのはフィクションであり、存在するのは個人的な経験だけである。② 集合的な経験の存在は認めるが民族的なものはフィクションであり、実在するのは階級と階級的な経験である。① については、集団心理学の理論を勉強するべきであると彼は反論する。② は、彼によるとより重要だが、階級意識と民族意識の増強は表裏一体であり、相互に補完し合うという。こうした相互作用という捉え方は、この 3 年後に出されたバウアーの著作における階級と民族の捉え方に通じるものでもある。

カール・カウツキー

カール・レンナー

オットー・バウアー
アブラモヴィッチによると、以上のことから、ナショナリズムは進歩的にも反動的にもなりうるものであって、どちらかの 「本質」 が備わっているわけではない。「インターナショナリズム」 (※国際主義、国際協調主義) というのは、諸ナショナリティの歩み寄りであり、それは民族的な生を否定するものではなく、ユートピアンなコスモポリタニズムと区別されるという。「ナショナリズムの完全なる勝利は、ショーヴィニズム (※盲目的・排他的ナショナリズムの意) の完全なる敗北なのである」。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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