2023-05-29 (Mon)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、インテグラル・ナショナリスト、ウォロディミル・ゼレンスキー、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
Imperialist Justice is crumbling
帝国主義の正義は崩壊しつつある ①
In times of peace as well as in times of war, the Western domination over the rest of the world, as much as that of the United States over its allies, passes through the instrumentation of Law. Thus, the international tribunals do not seek to render justice, but to confirm the world order and to punish those who challenge it. U.S. law and European law also serve to force the rest of the world to comply with the policies of Washington and Brussels. This system is beginning to fade out.
平時においても戦時においても、欧米の世界に対する支配は、米国の同盟国に対する支配と同様に、法律という道具を通じて行われている。したがって、国際裁判は正義を実現するためではなく、むしろ世界秩序を安定させ、それに挑戦する者を罰するためにあるのである。米国の法律と欧州の法律は、世界の他の国々をワシントンとブリュッセルの政策に従わせる役割も果たしている。このシステムは今、崩壊しつつある。

Since the dissolution of the Soviet Union, the West has used international courts and the U.S. justice system to impose its law. They convict those they fight and never try their own criminals. This conception of justice has become the absolute example of their double standards. Yet the weakening of Western domination since Russia’s victory in Syria and even more so since the war in Ukraine is beginning to have an impact on this system.
ソビエト連邦が崩壊して以来、欧米諸国は国際裁判所と米国の司法制度を使って、自分たちの法律を押し付けてきた。自分たちが戦う相手を有罪にし、自分たちの国の犯罪者を裁くことはない。この正義の概念は、彼らのダブルスタンダードの象徴となっている。しかし、シリアでのロシアの勝利、さらにはウクライナでの紛争以降、欧米の支配力が弱まり、このシステムに影響を及ぼし始めているのである。
THE END OF WESTERN DOMINANCE BEGAN IN 2016
欧米支配の終焉は 2016 年に始まった
On May 5, 2016, President Vladimir Putin proclaimed the victory of civilization over barbarism, i.e., of Syria and Russia over the jihadists armed and supported by the West. He organized a televised symphony concert in the ruins of Palmyra, the ancient city where Queen Zenobia had made all religions live together in harmony. Symbolically, this concert of the Mariinsky orchestra of St. Petersburg was titled: "Prayer for peace". Mr. Putin spoke via video conference.
2016 年 5 月 5 日、ウラジーミル・プーチン大統領は、蛮行に対する文明の勝利、すなわち欧米が武装・支援するジハーディスト (聖戦主義者、イスラム過激派) に対するシリアとロシアの勝利を宣言した。彼は、女王ゼノビアがすべての宗教を調和して共存させた古代都市パルミラの遺跡で、テレビ放映された交響曲コンサートを企画した。サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場管弦楽団によるこのコンサートは、まさにその象徴とも言える 「平和への祈り」 と題された。プーチン大統領はテレビ会議システムを利用して演説した。

『パルミラ市街を見納めるゼノビア女王』 シュマルツ・ヘルベルト
Westerners did not understand what was happening because they were not aware that the jihadists were only puppets of their secret services. In their eyes, and especially since the September 11 attacks, they were their enemies. They did not understand that the damage done by jihadis at home and in the rest of the world was not at all the same. For example, the 9/11 attacks -attributed against all logic to jihadis- killed 2,977 people, while Daesh killed hundreds of thousands of Arabs and Africans.
欧米人は何が起こっているのか理解できなかった。なぜなら、ジハーディストが彼らの諜報機関の操り人形でしかないことに気づいていなかったからである。彼らの目には、特に 9 月 11 日のテロ以来、彼らは敵として映っていた。彼らは、自国と世界の他の地域で起こったジハーディストによる被害が、同じではまったくないことを理解していなかった。例えば、9.11 テロは、いかなる論理的根拠もなくそれがジハーディストであるとされ、2,977 人の犠牲者を出したが、一方でダーイシュ (ISIS、ISIL) は数十万人のアラブ人とアフリカ人を殺したのである。






2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆Imperialist Justice is crumbling
本日の書物 : 『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』 クリス・ミラー ダイヤモンド社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 しかし、もっとも物議を醸す技術移転の例といえば、なんといってもインテルの宿敵 AMD によるものだろう。2010 年代中盤、同社は PC とデータ・センターの市場シェアをインテルに奪われ、財務的な苦境に陥っていた。破産寸前というほどではなかったが、そこまで遠い話でもなかった。
そこで、同社は新製品を発売するまでの時間稼ぎとして、金策に走っていた。たとえば、2013 年には、現金を調達するためにテキサス州オースティンの本社を売却した。2016 年には、マレーシアのペナンと中国の蘇州にある半導体の組み立て、テスト、パッケージング工場の株式の 85 %を 3 億 7,100 万ドルで中国企業に売却した。AMD はこれらの工場を 「世界トップクラス」 と評した。
同年、AMD は、中国企業や政府機関からなるコンソーシアムと、中国市場向けに改良された x 86 チップの生産を認めるライセンス契約を結んだ。この契約は、産業界やアメリカ政府内で深い議論を呼んだが、外国企業によるアメリカの資産の買収について評価する政府委員会、対米外国投資委員会 (CFIUS) の承認が不要になるよう、巧妙に構成されていた。
AMD はこの取引を商務省の関係当局に報告したが、ある業界関係者によれば、当局者たちは 「マイクロプロセッサや半導体、さらには中国についてまるで無知」 だった。噂によると、インテルは、この契約がアメリカの国益を傷つけインテルの事業を脅かすと政府に警告までしたという。それでも、簡単に契約を差し止める手立てはなく、最終的に契約は進められ、議会や国防総省の怒りを買った。』

ロシアにおける 「ユダヤ人のプロレタリア化・貧困化」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、ウクライナ紛争と同時進行で実行されている、現代社会で最も重要な戦略物資の一つである 「半導体」 をめぐる 「経済戦争」 の理解を深めるための初歩的・一般的な書物で、「これまでの半導体の歴史」 をざっくりと把握するのにお薦めの良書になります。残念ながら、ほぼ 「前工程」 に関する記述しかされておらず、急激に変化すると考えられている 「これからの半導体の歴史」 を予測するうえで必要な 「後工程」 に関する記述が欲しかったところですが、アメリカ目線で書かれた書物ですので致し方ないというところでしょうか。内容的には中学生レベルでも読めるものとなっていますので、まずは手始めにご覧になってみてはいかがでしょうか?

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『なぜロシア・シオニストは文化的自治を批判したのか : シオニズムの「想像の文脈」とオーストリア・マルクス主義民族理論』鶴見太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 4. ブンドと文化的自治
次節以降でシオニズムの検証を行っていく上での前置きの最後として、分析の際のもう 1 つの準拠点であるブンドについても概観しておきたい。
1870 年代のロシアにおける工業化・資本主義化の影響で、伝統的な仲介業や手工業が没落し、ユダヤ人のプロレタリア化・貧困化が始まった。これがユダヤ人の間で社会主義運動が隆盛した背景となった。だが、社会主義にとって不可欠である大衆教化の際の手段として、ユダヤ大衆の中にはユダヤ人のみが用いるイディッシュ語しか解さない者も多かったという事態にユダヤ人インテリゲンツィアは突き当たった。また、ユダヤ人差別のため、彼らは他の労働者と異なる条件下にあった。こうした特殊な事情を勘案する流れに、(エリート主義ではなく) より民主的 (民衆的) な手続きを重視するメンシェヴィキ的な流れも加わり、1897 年にユダヤ人社会主義運動である、いわゆるブンド (正式には 「リトアニア・ポーランド・ロシア・ユダヤ人労働者総同盟」 ) が結成された。こうした背景から立ち上がったユダヤ人別個の組織は、彼らの中では、それ自体が目的であるよりも、革命一般に至るための過渡的な段階と位置づけられていた。それゆえ、ロシア社会民主労働党に緊張を伴いながらも帰属し、1903 年に一旦離脱したものの、1906 年に復党している。

カール・カウツキー

カール・レンナー

オットー・バウアー
1901 年 5 月に開催され、シオニズムに初めて言及した第 4 回会議参加を明示した点でブンド史における画期的な会議だった。そこでは、ロシアが領土に拘わらずにナショナリティに 「完全な民族自治」 を付与する連邦となるべきとの要求が掲げられた。ブンドの主要理論家の一人V ・メデムは、ロシアの社会民主主義における民族問題を扱った論文の中で、これがユダヤ人の政党が 「民族文化的綱領」 を掲げた最初の例であると指摘している。さらに 1903 年 6 月に開かれた第 5 回会議において、ナショナリズムでも同化主義でもない、社会民主主義的解決としての 「中立主義」 が提起された。それを唱えたメデムによると、それは、民族的同一性の保持それ自体が目的なのではなく、強制的な同化から被抑圧民族を守ることに主眼があった。中立主義は採択されるだけの支持を得られなかったが、それでも、全体として、民族文化の問題に対して好意的な (あるいはそれに譲歩する) 傾向がこの会議においてより強まっていたことは確かである。
ブンドのこうした方向性は、一方でレーニンのみならずメンシェヴィキのマルトフからもそのナショナリスティックな傾向を批判され、他方において、シオニストからその 「同化主義」 的な 「残滓」 を批判された。例えば、社会主義シオニズムの主要理論家N ・スィルキンは、自らの利益に資する同化を模索し、ユダヤ大衆の利益を考えない反動的なブルジョアの遺産の上にそれがあると糾弾した。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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