2023-05-17 (Wed)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆Debunking Kiev & Blinken's Latest Lie
執筆者 : アンドリュー・コリブコ氏、The Automatic Earth blog より
ロシアは、火曜日の夜、2 機のドローンがクレムリンを攻撃したが、誰にも危害が加えられる前に警備隊によって無効化された後、プーチン大統領の暗殺未遂事件でウクライナを非難した。

キエフはこの非難を退け、ゼレンスキーのスポークスマンであるニキフォロフと上級顧問のポドリャクが吹聴した通りに、この事件は偽旗作戦であったと嘘を吐いた。米国のブリンケン国務長官は、「クレムリンから発信されるものは、非常に疑わしいものとして受け止めるように」 と忠告して、彼らの主張に呼応した。

アントニー・ブリンケン (ウクライナ系ユダヤ人の父、ハンガリー系ユダヤ人の母、シュトラウス派)
クレムリンの「いつでもどこでも必要と判断すれば」報復する権利があると宣言したこと自体予想できたので、この両者は今回の攻撃に関するいかなる情報も認めなかったが、まさか両者が共謀して偽旗陰謀説をでっち上げるとは予想だにしなかった。昨年、ロシアが彼らの予測通り破綻しなかったことで、彼らの信用はすでに失墜していた。その実績があるにもかかわらず、この攻撃についてまだ嘘を吐くとは、よほどの気概がなければできない。
このフェイクニュースに引っかかる人はほぼ皆無だと思われるので、彼らのターゲットとなる人々が誰なのかは定かではないが、もちろん、当局者の口車に乗せられて、この偽の情報を流すことに自分の役割を果たさなければならないと考える者もいることであろう。ニキフォロフは、「モスクワで起きたことは、明らかに5月9日前夜のムードをエスカレートさせるためのものだ。それは、敵対勢力から予想される手口だ」と述べているが、考えてみれば、それはあまり意味のないことである。

米報道官「ロシアには偽旗作戦を行ってきた歴史がある」#日テレNEWShttps://t.co/zewDuhDM0N
— 日テレNEWS (@news24ntv) May 3, 2023

ナチス・ドイツに勝利した国民の事実上神聖な記念日を前に、ロシア人はすでに非常に愛国的であり、政府がそのためにプーチン大統領に対する偽旗作戦を仕掛ける理由はない。また、「ロシアがウクライナの都市、市民、インフラ施設に対する大規模な攻撃を正当化することができる」 というポドリャクの主張に至っては、やはり客観的にみて現実に即していないのである。
彼の関連発言の最後に付け加えられた 「大規模なテロ攻撃」 という表現はさておき、モスクワはすでに何ヶ月も前から軍事関連のインフラを攻撃しており、それを正当化するために国の指導者の暗殺未遂を偽装する必要はないのである。その上、こうした精密な攻撃は国民から喝采を浴びているが、その多くが、自分たちの感覚ではまだスケールが小さすぎると考えているのである。
正直なところ、特別軍事作戦の範囲に不満があり、特にクリミア橋爆破事件の後、もっと前から拡大すべきだったと心から思っているという意味で、(ロシア) 国民のかなりの割合が 「愛国的な野党」 のメンバーであると言える。ハリコフ州やヘルソン州からの撤退はもちろんのこと、昨年末のキエフによるロシア国内での無人機攻撃にも、もっと猛烈に反応するべきだったと彼らは考えているのだ。
彼らの考えでは、キエフが二度とそのようなことをしないようにするための適切な教訓を教えられることなく、ロシアのいわゆる 「レッドライン」 は越え続けられている、ということだ。そのたびに何か悪いことが起きているように見えるが、クレムリンの威勢のいい発言、それに誘発されたロシアの愛国者たちの高揚感、そして避けがたい失望というサイクルがいつまでも続き、それを断ち切ることは不可能に見える。そのため、今回の事件で冷ややかな目で見たり、適切な対応ができないのではないかと心配したりする人がいるのも無理はない。
このようなロシアの社会・政治情勢に関するセンシティブな見解は、武力による威嚇のためではなく、キエフやブリンケンがほのめかしたような偽旗作戦を当局が演出する理由がないことを指摘するために共有されているのである。多くの国民は、すでにここしばらくの間、特別軍事作戦の範囲を拡大することを望んでおり、社会のあらゆる方面に総動員するために、自国が正式に戦争状態に入るようロビー活動までしている人もいるほどである。
これらの人々は、当局が軍事的な目標よりも政治的な目標を優先していることが、ロシアがレッドラインを越える際に圧倒的な対応を取らない原因だと考えており、キエフがさらに踏み込むことを必然的に後押ししていると、数ヶ月前から警告していたのだった。愛国者は誰も今回の事態を喜んでいないが、今回の事態に至るまでの相手の挑発行為にクレムリンがもっと強硬に反応していれば、今回の事態は避けられたかもしれないと確信している人がかなりいるのである。
キエフとブリンケンが流布している偽旗陰謀説に話を戻すと、この見え透いた嘘を信じるに足る根拠はない。このフェイクニュースに引っかかる人はほとんどいないと思われることを考えると、まともな人はこんなことを信じるわけがないため、嘲笑の意味でクレムリンを挑発したと解釈することができる。両者とも、ロシアがこの暗殺計画に対して圧倒的に、あるいは少なくとも応酬することはないと確信しているようだが、愛国者たちは、最後に彼らを驚かせてくれることを期待しているのである。
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