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     >  ZeroHedge >  「早ければ早いほど良い」- NATO の解散を求めるロン・ポール氏の 2004 年下院演説再考

    「早ければ早いほど良い」- NATO の解散を求めるロン・ポール氏の 2004 年下院演説再考

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    こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。

    "The Sooner The Better" - Revisiting Ron Paul's 2004 House-Floor Speech Calling For Disbanding NATO


    執筆者 : アダム・ディック氏、ロン・ポール平和と繁栄研究所より

    2004 年 3 月 30 日 (今から 19 年ほど前)、当時のロン・ポール下院議員 (テキサス州選出) は、米国下院における演説の最後に、北大西洋条約機構 (NATO) とそれに対する米国の関与について強い警告を発している。

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    ポール氏は次のように述べた :

    「結論的には、NATO を拡大するために米国の税金を浪費すること、そしてさらなる軍事的義務を負うことはあってはならない。この同盟は冷戦の遺物であり、別の時代の残滓であり、時代錯誤である。NATO は解散すべきであり、早ければ早いほどいい。」

    ポール氏の発言は、同日下院で審議されていた、NATO に新たに 7 ヶ国が加わることを 「熱狂的に」 歓迎し、さらに多くの国を NATO に加えることを検討するよう促す決議案 (H.Res.558) に反対してのものである。

    ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、スロベニアといったロシア国境に近い国々が新たに加わったことで、2004 年は NATO 拡大の飛躍的な年となった。

    2004 年の NATO への 7 つの新加盟国追加について、ポール氏は特にこんな警告を発している :

    「この 7 ヶ国への NATO の拡大は、旧ソビエト連邦との国境まで米軍基地を拡大することになると聞いています。このようにロシアを挑発し続けることが、将来的にマイナスに働くことを誰も心配しないのだろうか? それは必要なことなのだろうか? 」

    この発言は、このような NATO と米軍基地の拡張が、昨年ロシアがウクライナに軍を派遣することを決定した一因であり、この展開に対して米国といくつかの NATO 諸国が宣戦布告的行動で熱狂的に反応していることを考えると、先見の明がある。

    2004 年以降、ロシアに近い国々の NATO への加盟は続いている。2009 年にアルバニアとクロアチアが追加され、2017 年にモンテネグロが、2020 年に北マケドニアが追加された。

    今週フィンランドが加わったことで、2004 年以降 12 ヶ国が NATO に加盟した - これは 1949 年の NATO 創設時と同じ国数であり、NATO 加盟国は現在 31 ヶ国になった。

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    Statista では、さらに多くのインフォグラフィックスをご覧いただけます。

    さらに、スウェーデンを含め、かなり早い時期にさらに追加しようという機運が高まっている。

    ポール氏の演説はこちら :

    議長、私は本決議案に反対します。時代遅れの同盟である NATO をこれ以上拡大することは、我が国の国益に反するとともに、将来的には我が国の安全保障に対する脅威となる可能性があるからであります。

    50 年以上前、北大西洋条約機構は、東欧の共産主義諸国からの攻撃から西ヨーロッパと米国を守るために結成されました。それは、主権国家が共通の目的を持って結束した同盟でありました - 相互防衛のために。NATO の抑止力という付加価値は、冷戦時代の平和を維持するのに貢献しました。つまり、NATO はその本来の使命を達成したのです。1989 年から 1991 年にかけてソビエト連邦の体制が崩壊し、それに伴って攻撃の脅威が消滅したことで、NATO の存在意義は失われたのです。残念ながら、ほとんどの官僚組織がそうであるように、NATO の任務終了は NATO の解散を意味するものではありませんでした。それどころか、1999 年に NATO 加盟国の首脳が集まり、時代遅れで迷走する同盟に新たな使命を与えるべく、躍起になって話し合いが行われました。NATO は加盟国の主権を尊重する防衛的な同盟から、攻撃的で干渉的な組織へと変貌を遂げ、1999 年のワシントンサミットの言葉を借りるならば 「経済的、社会的、政治的諸問題、民族的、宗教的対立、領土紛争、改革に対する取り組みの不備または頓挫、人権の侵害、国家の分裂」 に対して懸念を表明するようになったのです。

    旧ユーゴスラビアでは、米国は NATO を介して、米国にとっても近隣諸国にとっても脅威とはならない主権国家を攻撃したのです。ユーゴスラビアでは、NATO はかつて有していた高い道徳的立場に基づく主張を捨て去りました。バルカン半島への非合法かつ非道徳的な NATO の干渉は、その結果を如実に物語っています : NATO軍は近い将来、バルカン半島を占領することになる。平和は達成されず、単に敵対行為の停止と、米国の対外援助への永久的な依存だけがもたらされることになるのです。

    NATO のさらなる拡大は、現実には、ヨーロッパとそれ以外へのアメリカの干渉主義を強化するための隠れ蓑でしかありません。NATO は、憲法違反の対外援助と、加盟国、特に旧東側諸国の新加盟国の内政への米国の干渉をさらに促進させることになるでしょう。

    また、国内での企業助成も強化されることになるでしょう。ご承知のように、NATO の加盟国は必要最低限の軍事支出を要求されます。NATO の新加盟国にとって、外部からの脅威がなくなったときに軍事費を大幅に増やすという負担は大変なものです。残念ながら、そこでアメリカ政府が干渉し、これらの加盟国に援助と補助金付き融資を提供することで、不要不急の軍備をさらに購入できるようにしているわけであります。要するに、これはアメリカの軍産複合体のための企業助成政策にほかならないのです。

    この 7 ヶ国への NATOの 拡大は、旧ソビエト連邦との国境まで米軍基地を拡大することを可能にすると聞いています。このようにロシアを挑発し続けることが、将来的にマイナスに働くことを誰も心配しないのだろうか? それは必要なことなのだろうか?

    さらに、この法案は、アルバニア、マケドニア、クロアチアという、少し前まで内戦や地域紛争に明け暮れていた国々の加盟を奨励しています。これらの国が攻撃された場合、米国の軍事援助を約束するというのは、明らかに無謀であります。バルカン半島の NATO 加盟国同士が (再び) 敵対行為を始めたら、我々が結んでいる相互防衛義務はどのような意味を持つのでしょうか?

    「結論的には、NATO を拡大するために米国の税金を浪費すること、そしてさらなる軍事的義務を負うことはあってはならない。この同盟は冷戦の遺物であり、別の時代の残滓であり、時代錯誤である。NATO は解散すべきであり、早ければ早いほどいい。」

    2013 年に下院を去った後、ポール氏は 「ロン・ポール平和と繁栄研究所」 を設立した。ポール氏は、平和的な外交政策とアメリカの市民的自由の保護を提唱することを任務とするこの研究所の会長である。


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