2023-04-03 (Mon)

本日のキーワード : ウクライナ、ステパーン・バンデーラ、バンデリスト、ネオナチ、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
Israeli-Lebanese agreement for the exploitation of Mediterranean gas
地中海ガス開発に関するイスラエルとレバノンとの合意について ①
The agreement signed by Israel and Lebanon, without ever meeting, finally allows to settle the problem of the maritime borders in the interest of both parties. This does not solve the basic problem of the sudden appearance of the Hebrew state in this region, but it allows to start exploiting new offshore gas deposits in both countries.
イスラエルとレバノンが一度も会談することなく署名した協定によって、ようやく両当事者の利益のために海洋国境の問題を解決することができるようになった。これは、この地域に突然現れたヘブライ人国家という基本的な問題を解決するものではないが、両国の新しい海洋ガス鉱床の開発を開始することを可能にするものである。

On this map, the disputed area between Israel and Lebanon is the small dark blue band.
この地図では、イスラエルとレバノンの間の紛争地域(the disputed area)は、小さな紺色の帯の部分である。
Three quarters of a century after the creation of the State of Israel, its borders are still not defined. So the agreement signed through the United Nations to fix the borders between its maritime domain and that of Lebanon is historic.
イスラエル建国から 4 分の 3 世紀が経過した現在も、その国境は確定していない。そのため、国連を通じてレバノンとの国境を確定する協定が結ばれたことは、歴史的な出来事である。
The discovery of gas deposits in the eastern Mediterranean in 2011 aroused such appetites that all the states involved had a sudden desire to resolve the differences between them, at least on the subject of their maritime domain. In 2018, Cyprus, Greece, Italy and Israel reached an agreement on the joint construction of a gas pipeline to Europe. Egypt, Palestine, Lebanon, Syria and Turkey were not officially part of this agreement.
2011 年に地中海東部でガス鉱床が発見されたことで、関係するすべての国家が、少なくとも海洋領域のテーマで、国家間の対立を解決したいと突如望むようになった。2018 年、キプロス、ギリシャ、イタリア、イスラエルは、ヨーロッパへの天然ガスパイプラインの共同建設で合意に達した。エジプト、パレスチナ、レバノン、シリア、トルコはこの協定に正式に参加していない。
Egypt, however, signed a parallel agreement with Israel under which its gas field is exploited by Israel, which exports some of the gas extracted to it via the East Gas company, in which the Egyptian secret service is the majority shareholder.
しかし、エジプトはイスラエルと並行して、そのガス田をイスラエルが開発し、エジプト秘密機関が大株主であるイーストガス社を通じて、採掘したガスの一部をイスラエルに輸出する協定を結んでいる。
As Palestine is de facto divided in two, the gas field is offshore and Hamas is responsible for it. A secret agreement was then concluded with Hamas via Qatar. The Israelis exploit the gas, give part of it to Qatar, which pays the Palestinian officials in the Gaza Strip.
パレスチナは事実上二分されているため、ガス田は沖合にあり、ハマスがその管理を行っている。そこで、カタール経由でハマスと密約が結ばれた。イスラエルは天然ガスを採取し、その一部をカタールに提供し、カタールはガザ地区のパレスチナ人関係者に報酬を支払う。
In Lebanon, it was the army that was responsible for this file since President Emile Lahoud had kicked out a French military ship that was conducting, without authorization, the exploration of the Lebanese funds. But the intransigence of the army blocked any progress. In 2020, President Michel Aoun resumed the file with more flexibility, imagining a complex but possible agreement.
レバノンでは、エミール・ラフード大統領が、レバノンの資源の探査を無許可で行っていたフランス軍艦を追い出したため、この問題の担当は軍であった。しかし、軍の強権的な態度は、一切の進展を阻んだ。2020 年、ミシェル・アウン大統領は、より柔軟な姿勢でこの問題を取り上げ、複雑だが可能性のある協定を想像している。
Syria, at war with Western-backed jihadists, was kept out by all.
欧米の支援を受けたジハーディスト (聖戦主義者、イスラム過激派) と交戦中のシリアは、あらゆる面で締め出された。
The maritime borders of Greece and Turkey have still not been defined. At first glance, Turkey is not concerned by the discovered gas field, but it occupies Northern Cyprus, which is. The Europeans and Israelis have therefore decided to dispense with its agreement.
ギリシャとトルコの海洋境界線は、いまだに明確にされていない。一見、トルコは発見されたガス田に関心がないように見えるが、北キプロスを占領しており、そのガス田には関心がある。そのため、ヨーロッパ諸国とイスラエルは、その協定を破棄することにした。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆Israeli-Lebanese agreement for the exploitation of Mediterranean gas
本日の書物 : 『謀略と捏造の二〇〇年戦争 釈明史観からは見えないウクライナ戦争と米国衰退の根源』 馬渕睦夫、渡辺惣樹 徳間書店
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 馬渕 : そして、英米がプーチン潰しをもくろんで仕掛けたのが、東欧諸国で吹き荒れたいわゆる東欧カラー革命です。二〇〇三年一一月、グルジア (現ジョージア) のバラ革命に始まり、翌〇四年一二月、ウクライナのオレンジ革命、そして〇五年四月、キルギスのチューリップ革命と、ロシア周辺の旧ソ連諸国に次々と 「民主化」 革命が起こりますが、その真の敵はプーチンロシアだったのです。
カラー革命を主導したのはアメリカ政府の資金援助を受けた NGO (National Endowment for democracy、Open Society Institute、Freedom House 等) であることは、私もいろいろな本で言及しており、今では人口に膾炙 (かいしゃ) するところとなりました。オープン・ソサエティがジョージ・ソロスの主催する団体であることも周知の事実です。そして、アメリカの国務省が民主化支援予算として資金を提供している NGO の全米民主主義基金 (NED) があるわけです。これらの NGO が中心になって民主化運動を煽り政権打倒を謀っている。

民主化は第一段階で、民営化、グローバル化という段階を順に踏むことによって、最終的には国際主義者の支配力を完成させるのが目的です。
しかしアメリカとの決定的対立は、二〇〇七年二月、ドイツのミュンヘンで開催された安全保障会議において危険水域に達したのです。
プーチンはアメリカがあらゆる分野の政策を他国に押し付けているとして、とりわけ、① NATO の東方拡大は米露間の約束に違反する、② ポーランドなどへのミサイル防衛システムの設置は、ロシアを困惑させるものである、③ 中東やアジアからヨーロッパやアメリカの安全を脅かすようなミサイル兵器は存在していない、④ ロシアはアメリカの世界統一政府構想に反対である、とアメリカを厳しく批判しました。
世界はプーチンの演説に驚愕しました。まさに冷戦の復活です。』

ユダヤ人哲学者レオ・シュトラウスとレオコン (Leo-con)
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、何事も自分自身の頭で考えることができない “無自覚なイワシ” に分類される方々にお薦めの良書で、必ずしも意見が一致しているわけではない二人の著者による分かり易い対談を通じて、世間一般に流布されている “無自覚なイワシ” 向けの 「潮流 (プロパガンダ) 」 とは全く異なる世界観のその一部を垣間見ることができ、自分自身の頭で考えることの大切さがご理解頂けるようになると思われます。

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『現代アメリカ政治とレオ・シュトラウス政治哲学』石崎 嘉彦
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 3. ネオコンはレオコンであった?
それとともに、ネオコンとシュトラウシアンとの関わりについての議論が想像力によっていっそう拡大され、疑わしき言説がいっそう謎的性格を強めることになるとともに、レオコン (Leo-con) なる言葉まで語られるようになった。そういった事態が、シュトラウスの政治哲学それ自体が謎的なものであることからの帰結でもあったと言えるかもしれないが、そのような議論の震源が、S・B・ドゥルリー (Shadia. B. Drury) のシュトラウスの思想とアメリカ政治についての諸著作と論文であったことは間違いない。

レオ・シュトラウス
彼女の理解するシュトラウス政治哲学は、シュトラウス思想を、ドイツ思想とりわけニーチェとハイデッガーとの繋がりを強調して理解するものであったが、ニーチェ、ハイデッガーの皮相的理解に、これもまた危険思想のレッテルが張られたC・シュミットが加えられることによって、彼らに対するシュトラウスの側からの批判の方は無視され、危険度を増したドイツ思想の妖怪のごときシュトラウス像が仕立て上げられた。シュトラウス政治哲学がアメリカで注目されるのと反比例する形で語られ始めた、反進歩主義、復古主義、エリート主義、男性支配 (phallocracy) 主義といったレッテル張りは、彼女のシュトラウス批判が基になって流布されるようになったと言ってよい。
そのようなシュトラウス像の一端は、ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックスのシュトラウスの 『プラトン的政治哲学研究』 に対するM・F・バーニエットの書評記事に添えられたシュトラウスのイラストのなかに端的に示されていた3。その像で、レオ・シュトラウスは、両手がともに右手の黒い眼鏡をかけた怪物のごとき相貌をした男として描かれている。こうして、大学の研究室の内にあった思想が、その批判者たちの口を通して著しく曲解されて描き出され、その悪辣な思想がワシントンとペンタゴンにまで浸透し、アメリカ政治を支配するに至っているといったとが、真剣に語られることになった。しかし、これらの言説から伝わってくることは、一介の哲学者が、悪しき意味においてではあるが、社会やそれどころか世界を動かしているということに尽きる。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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