2023-03-27 (Mon)

本日のキーワード : ウクライナ、ステパーン・バンデーラ、バンデリスト、ネオナチ、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、ネオコン、ロシア、中国
War, propaganda, and blindness
戦争、プロパガンダ、そして盲目 ①
Propaganda makes you stupid. We know that the Ukrainian integral nationalists have committed abominable massacres, especially during the Second World War. But we don’t know what they have been doing on our doorstep for the last thirty years, including the civil war they have been waging for the last eight years. Our own stupidity allows us to endure the war cries of our political leaders on the side of these criminals.
プロパガンダはあなたを愚かにする。私たちは、ウクライナの統合主義者が、特に第二次世界大戦中に忌まわしい大虐殺を行ったことを知っている。しかし、この 8 年間の内戦を含め、この 30 年間、彼らが私たちの目の前で何をしてきたのかについては、私たちは知らないのです。私たち自身の愚かさが、犯罪者の味方である政治指導者たちの戦争への雄叫びに耳を貸すことを許しているのだ。

Slava Stetsko, the widow of Nazi Prime Minister Yaroslav Stetsko, opened the 1998 and 2002 sessions of the Verkhovna Rada.
ナチスの首相ヤロスラフ・ステツコの未亡人であるスラヴァ・ステツコは、1998 年と 2002 年のヴェルホーヴナ・ラーダ (ウクライナ最高議会) の開会宣言を行った。

ヤロスラフ・ステツコ
When war comes, governments always believe that they must boost the morale of their people by showering them with propaganda. The stakes are so high, life and death, that debates get tougher and extremist positions become popular. This is exactly what we are witnessing, or rather how we are being transformed. In this game, the ideas defended by some and others have nothing to do with their ideological presuppositions, but with their proximity to power
戦争が始まると、政府は常にプロパガンダを大量に流すことによって国民の士気を高めなければならないと考える。生死がかかっているため、議論は白熱し、過激な主張が人気を集める。これこそ、私たちが目の当たりにしている光景であり、いや、むしろ私たちがどのように変容しつつあるのかを示しているのだ。このゲームでは、ある者とある者が擁護する思想は、その思想的前提とは何の関係もなく、権力にどれだけ近いかが重要なのだ。
In the etymological sense, propaganda is just the art of convincing, of propagating ideas. But in modern times, it is an art that aims at reconstructing reality in order to denigrate the adversary and magnify one’s own troops.
プロパガンダとは、語源的には 「説得の技術」 「思想の伝播の技術」 に過ぎない。しかし、現代では、敵対者を否定し、自軍を拡大するために、現実を再構築することを目的とした技術である。
Contrary to a widespread idea in the West, it was not the Nazis or the Soviets who invented it, but the British and the Americans during the First World War.
欧米で広まっているイメージとは異なり、これを生み出したのはナチスでもソビエトでもなく、第一次世界大戦中のイギリスとアメリカなのである。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆War, propaganda, and blindness
本日の書物 : 『謀略と捏造の二〇〇年戦争 釈明史観からは見えないウクライナ戦争と米国衰退の根源』 馬渕睦夫、渡辺惣樹 徳間書店
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 渡辺 : カークパトリックの主張を見ると、ネオコンの特徴がよくわかります。

ジーン・カークパトリック
第一に 「徹底的に反ソ」 の姿勢を示し、実際にソ連を潰しています。第二に小国の政権を強引にレジーム・チェンジさせて親米化し、政権を傀儡化させる。これは東欧の 「カラー革命」 や 「アラブの春」 を想起すればいいでしょう。

ロナルド・レーガンとジーン・カークパトリック
第三に先制攻撃は許される。第四に経済リベラリズム、つまり自由貿易推進です。第五にリベラル的社会政策の推進。「アファーマティブ・アクション」 など 「アイデンティティ・リベラリズム (IL : Identity Liberalism) 」 や 「ポリティカル・コレクトネス (政治的正しさ) 」 は相当に進んでしまった。第六に徹底的な親イスラエルです。トランプ政権登場前のアメリカ外交は忠実にこれを実行しています。』

リベラル・デモクラシーを基礎づけ流布し擁護するための理論
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、何事も自分自身の頭で考えることができない “無自覚なイワシ” に分類される方々にお薦めの良書で、必ずしも意見が一致しているわけではない二人の著者による分かり易い対談を通じて、世間一般に流布されている “無自覚なイワシ” 向けの 「潮流 (プロパガンダ) 」 とは全く異なる世界観のその一部を垣間見ることができ、自分自身の頭で考えることの大切さがご理解頂けるようになると思われます。

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『現代アメリカ政治とレオ・シュトラウス政治哲学』石崎 嘉彦
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 1. アメリカにおける政治哲学復権
アメリカで新たに鋳造し直された 「政治哲学」 は、政治思想の一分野でありながら、アメリカ主導による戦後の復興の主導理論から冷戦対応の理論として鍛え直されていくことになる。それを推し進めた政治学や哲学研究者たちは、ホッブズ、ロック、ルソー、スミスからカント、ヘーゲル、マルクスを経てニーチェ、ハイデッガーに至る大陸の伝統的政治思想の教説を吸収しつつ、それらを、建国の父たちの政治理論や彼らによる国家制度あるいはその基本的精神を基礎づける作業と結び付け、独自の方向へと展開していくことになった。そのような作業をとおして、アメリカの政治哲学は、東西冷戦からベトナム戦争さらには公民権運動等の試練を潜り抜け、特殊アメリカ的 「生き方」 の問題のみならず世界的広がりをもつリベラル・デモクラシーを基礎づけ流布し擁護するための理論としての意義をもつようになっていった。そのようなアメリカの思想的潮流の中で独自の立場を打ち立てたR・ノージック、R・M・ドゥオーキン、J・ロールズ、A・マッキンタイアー、C・テイラー、M・サンデル、M・ウォルツァー、H・アレントらは、必ずしも政治哲学者であることを自任していたわけではないが、一般的意味での 「政治哲学」 的学問分野に大いなる足跡を残した思想家として認知されるようになった。
これらの思想家たちの研究が社会や政治や法の根本にあるものを対象とするものであったがゆえに、近代の人間や社会の基礎についての問題を思考したホッブズ、ロック、ルソーらの政治言説が哲学的であったのと同じ意味で 「政治哲学」 の名でもって総称されることに異論はないが、しかし、今日 「政治哲学」 という語によって言い表されるものには、このような慣習的に用いられてきたものと異なる意味が込められているということも確かである。

レオ・シュトラウス
近代の成立期の政治や社会についての理論を 「政治哲学」 の語で言い表す場合、その語の中に近代的な政治科学の名で言い表されるものが未分化な形で含意されていたが、今日アメリカで用いられるその語には、それを拒絶するか容認するかはともかく、科学的な思考に由来するものと自身とを区別する意味が込められている。つまり、「政治哲学」 は、「政治学 (politics) 」 や 「政治科学 (political science) 」 や 「政治理論」 とは異なるという意識の上に立って、用いられているのである。
そういった意味での哲学的性格を 「政治哲学」 の概念に植え付けたのは、レオ・シュトラウスとその弟子たちであった。根源にまで立ち返るところから知の営みとしての政治哲学を再構成することによって、20 世紀という現代の地平にその精神と原理を再興させようとしたシュトラウスは、近代の革命期の政治思想家たちによって打ち据えられた近代性原理が蒙昧主義に転じざるを得ない事実を確認するなかから、それを批判するとともにそれを克服するための思考の拠点をアメリカの政治哲学のなかに確立すべく弟子たちを育て上げるために尽力した。それには強い反発も確かにあったが、それ以上に、その新たな哲学的探究姿勢に共鳴する多くの政治学から古典研究にいたる幅広い知性の持ち主たちの合流があった。そういった人たちとして、例えば、W・ケンドール、H・ストーリング、W・バーンズ、M・ダイアモンド、H・ジャッファ、W・ダンハウザー、G・アナスタプロ、R・ラーナー、E・フォーティン、S・ベナルデート等の名を挙げることができる。
これらの人物たちによる本来的意味での 「政治哲学」 は、シュトラウス抜きには語りえない。このことは、20 世紀後半のアメリカにあって、「政治哲学」 をテーマに掲げていた書物が、シュトラウスの 『政治哲学とは何であるか?』 と彼の学派による労作 『政治哲学の歴史』 以外にほとんど見当たらない、という事実によって裏付けられている。アメリカの政治哲学には、これまで触れたように、確かにシュトラウス以外から発した伝統もあったが、その意味では、シュトラウスから発する政治哲学によって初めて、いわば政治哲学の原点回帰が達成されたということである。以下の議論では、シュトラウスとその学派こそ、厳密な意味での 「政治哲学」 をアメリカに定着させたとする観点から、アメリカ政治思想に対するシュトラウス政治哲学の意義を見て行くことにしたい。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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