戦争とは何か？　ポーランドはロシアと 47 億ユーロの取引をしており、ヨーロッパで 3 番目に大きな対ロシア輸出国である

2023-03-25 (Sat)

こちらは、以下の『ZeroHedge』さん記事の翻訳となります。
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☆What War? Poland Still Doing €4.7 Billion In Business With Russia And Is Third-Biggest Exporter To Russia In Europe

執筆者：ジョン・コーディ氏、Remix News より

ポーランドはタカ派的な戦争スタンスで、ハンガリーの戦争に対する姿勢を批判しているが、ポーランドからは数十億ドル相当の輸出品がロシアに流れ続けている…

ポーランドは、ウクライナ戦争におけるハンガリーの中立性や、ロシアへの制裁を打ち切るよう求める態度を以前から批判しているが、ポーランド政府の強硬な言動にもかかわらず、ポーランドからロシアへ数十億ドル規模の輸出が行われ続けている。

Eurostat のデータによると、ポーランドの対ロシア輸出は 2022 年上半期に急減し、下半期に再び上昇に転じたという。2022 年第 4 四半期、ポーランドは 12 億ユーロ相当の商品をロシアに輸出した。これは 2021 年対比で 44 ％の減少を示したものの、ポーランドのニュースメディア Forsal によれば、同年第 2 四半期と第 3 四半期に比べれば顕著な改善を見せているとのことだ。

当初は 3 月に 3 億ユーロ、4 月に 2 億ユーロまで落ち込んだロシアへの輸出は回復傾向にあり、現在は毎月コンスタントに 3 億ユーロを上回っている。

2022 年のポーランドの対ロシア輸出総額は 47 億ユーロだった。つまり、ポーランドは 3 番目に大きな EU の対露輸出国だったということだ。ドイツとイタリアだけがこれより多く輸出している。

ポーランドのロシアへの輸出は工業製品が多く、8 億 3,000 万ユーロ近くを占めた。第 2 位は合成繊維（ 3 億 7,100 万ユーロ）、第 3 位は医薬品で 3 億 5,300 万ユーロの売上があり、2021 年対比で実に 18 ％増となった。また、靴もロシアへの輸出が増加した。

しかし、自動車の販売（ 69 ％）や電気製品（ 51 ％）といった分野では大きな減少が見られた。予想通り、火薬・弾薬の輸出は事実上停止している。

一方、ロシアからの輸入額は大幅に減少し、エネルギーが輸入の大部分を占めていた 2021 年と比較して 61 ％減となったが、これはエネルギー価格の上昇にもかかわらず減少した。その結果、ポーランドはロシアからの輸入量に関して、EU において 2 位から 7 位に転落した。一方、ハンガリーは、ロシアからの輸入量が 194 ％増加した結果、13 位から 3 位へと順位を上げた。

オルバーン・ヴィクトル

ハンガリーのオルバーン首相は、ウクライナへの武器供与や自国領土を経由する武器輸送を拒否し、ハンガリーが戦争に巻き込まれることを望んでいないと強調してきた。同国政府は、即時停戦と対話を呼びかけている。さらにオルバーン首相は、対ロシア制裁はロシア人よりもヨーロッパ人に打撃を与えており、年内に制裁を解除すべきだと繰り返し主張している。このような姿勢により、オルバーン首相はウクライナの「殺害リスト」に掲載され、ポーランドでは戦争タカ派から軽蔑されることになったようだ。

マテウシュ・モラヴィエツキ

ポーランドの指導者であるマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、ハンガリーとポーランドの同盟は終わったとまで言っている。

オルバーン首相は 2022 年 8 月、ポーランドとハンガリー両国の目標は同じだとし、「しかし問題はその心だ」と述べ、ハンガリー人はウクライナ紛争をスラブ系二国間の戦争と捉えているが、ポーランド人は「その中で自分たちも戦っていると感じている」と主張している。

「ポーランドとハンガリーは袂を分かったというオルバーン首相の発言を肯定する」とモラヴィエツキ首相は述べつつ、ポーランドは紛争の当事者ではないとも付け加えた。

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