2014-10-19 (Sun)

『水滸伝』(すいこでん、水滸傳)は、明代の中国で書かれた伝奇歴史小説の大作、「中国四大奇書」の一つ。施耐庵(あるいは羅貫中)が、それまでの講談(北宋の徽宗期に起こった反乱を題材とする物語)を集大成して創作されたとされる。なお、「滸」は「ほとり」の意味であり、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味である(「水のほとり」とは、本拠地である梁山泊を指す)。時代は北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中。様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)たちが、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結。彼らはやがて、悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指すようになる。
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長野朗(ながのあきら)
…戦前を代表する秀れた【シナ通、中国通】で…
GHQに焚書された本は18冊もあり…
没収された本の多い著者としては3番目にランクされる人物です。
…1975年までご存命でしたから、戦後も中国共産党に関する本を出しておられます。
…洞察力も鋭いし、シナという国に愛情を持ちつつも
知的に冷徹に【この民族の本性を見抜いて】います。
しかも、扱う事象の幅が広い。

『 水滸伝や三國志等を見ると、【血を啜って】兄弟の契りを結ぶ所がある。
お互いの血を啜って同じ血をお互いの體(からだ)の内に流すことは、
眞の兄弟に似たものにすることで、支那人が【血縁】を如何に重んずるかを現して居る。
支那人は【猜疑心が強い】ために他人を信用しない。
そこで比較的に信用出来る【同郷と血縁】とで結合を造らうとする。
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【血縁尊重】は支那の社会、政治、経済の上に大なる影響を及ぼす。
支那人は【血縁関係で結合を造る】ために、
お互いの血をすすり合って兄弟分になったり、或いは同階級間に結婚を行ふ。
読書人階級、即ち【官僚階級は他階級とは婚姻せず】、
同族間の婚姻により階級の結束を堅めて行く、支那の時局を動かす個人の関係も、
彼等の表面の関係よりも寧ろ【血縁関係を見ないと分からないこと】がある。
女同士の暗中飛躍は中々馬鹿にならず、【支那人は女に甘い】から、
この方面から案外能(よ)く動かさるる。

経済方面から見ると、商店や手工業者の徒弟等は主として【血縁者を採用する】か
【同郷人を取る】かする。
叉会社等にしても、重役は自分の【血縁者】を引いて会社を固めようとするから、
実際仕事の出来ない【不適任者を採用】することになるだけではなく、
【一族結託して】私利を図り、会社を喰ひ物にするために、
会社の経営は全く成り立たなくなる。
支那人の会社事業が多く失敗に陥る原因の一つはここにある。

同じく政治の上にも【血縁】は種々の悪因を播いて居る。
一族の中で誰れか一人出世すると、一族郎党、従兄弟、伯父母(おふぼ、伯父・伯母)、甥等
の連中が集まって行って【寄食】する。
支那の大官(政府要人・高級官僚)の家庭を窺って見ると、
使用人まで加へて百人から二百人位居る所がある。
かうなれば役人の月給で生活が足りやう筈がなく、
結局【官職を利用して私腹を肥さねばならぬ】が、
支那人に云はすれば、収賄等は我々には【好いとか悪いとか云って居れない】。
それを【やらなければ生きて行けない】のだと弁明する。
今の若い連中はこの家族制度の束縛から
脱(のが)れようとして脱れられないのは、
親戚を疎外しては郷土に足が踏めず、【死して葬るの地無き】に至る。

結局、中国人って、自分がお墓に入れてもらえないのは困るから、
っていう理由だけで他人のことは、本当にどうだって良いんですね♥
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