2023-03-07 (Tue)

本日のキーワード : ウクライナ、ステパーン・バンデーラ、バンデリスト、ネオナチ、ユダヤ人、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、歴史修正主義、ロシア、中国
How to Stop the Escalation to War
戦争へのエスカレーションを如何にして止めるか ⑤
The Ukrainian conflict is turning into a war between the West on one side and Russia and China on the other. Each side is convinced that the other one wants its loss. And fear is a bad advisor. Peace can only be preserved if each side recognizes its mistakes. This must be a radical change, because today neither Western discourse nor Russian actions correspond to reality.
ウクライナ紛争は、一方は欧米、他方はロシアと中国という戦争になりつつある。それぞれの側は、相手が自国の敗北を望んでいると確信している。そして、恐怖心は悪しきアドバイザーである。平和は、それぞれの側が自らの過ちを認識した場合にのみ維持される。これは根本的な変化でなければならない。なぜなら、今日、西側の言説もロシアの行動も、現実には対応していないからである。

The Russian and Chinese presidents, Vladimir Putin and Xi Jinping. The straussians of the State Department, Antony Blinken and Victoria Nuland.
ロシアと中国の首脳、ウラジーミル・プーチン、習近平。国務省のシュトラウス派、アントニー・ブリンケンとヴィクトリア・ヌーランド。

レオ・シュトラウス
In the Russian way of politics, one waits until one is in a position to do something before announcing it. So Moscow did not say anything, but prepared for what was to come. Suffering from the sanctions it had endured since the annexation of Crimea, it expected the West to tighten them when it intervened to implement resolution 2202. So Putin approached other sanctioned states, including Iran, to circumvent the sanctions on him and prepare to circumvent others. Anyone who regularly visits Russia will have noticed that the Putin administration is developing food autarky, including for meat and cheese, which his country had previously lacked. Russia has moved closer to China in banking, which we have wrongly interpreted as a move against the dollar. In reality, it was a preparation for the exclusion of the SWIFT system.
ロシア流の政治では、何かをする段階になるまで待ってから発表するのである。だからモスクワは何も語らず、これから起こることに備えていたわけだ。クリミア併合以来の制裁に苦しんでいたモスクワは、国連決議 2202 号の実施に際して、欧米が制裁を強化することを予想していた。そこでプーチン大統領は、イランを含む他の制裁国に接近し、自国に対する制裁を回避し、他国に対する制裁を回避する準備をした。定期的にロシアを訪問している人なら、プーチン政権が、これまで自国に欠如していた肉やチーズを含む食料自給を展開していることに気づいているはずである。ロシアは銀行取引において中国に接近しているが、これはドルに対する動きだと誤解されている。実際は、SWIFT システム排除のための準備であったのである。
When President Putin launched his army into Ukraine, he made it clear that he was not declaring a "war" to annex Ukraine, but was implementing a "special military operation" under Resolution 2202 and his "responsibility to protect" the civilian population of Donbass.
プーチン大統領はウクライナに軍を投入した際、ウクライナ併合のための 「戦争」 を宣言したのではなく、決議 2202 に基づく 「特別軍事作戦」 とドンバスの民間人を 「保護する責任」 を遂行したことを明確に表明している。
As expected, the West responded with economic sanctions that severely disrupted the Russian economy for two months. Then things turned around and these sanctions turned out to be profitable for Russia, which had prepared for them for a long time.
予想通り、欧米は経済制裁で対抗し、2 ヶ月間ロシア経済を大きく混乱させた。その後、事態は好転し、この制裁は長い間準備していたロシアにとって利益をもたらすことが判明した。
On the ground, the West sent a lot of weapons, then deployed military advisors and some special forces. The Russian army, three times smaller in number than the Ukrainian army, began to suffer. It has therefore just decreed a partial mobilization to send new troops without having to dismantle its national defence system.
地上では、西側諸国が大量の武器を送り込み、軍事顧問と一部の特殊部隊を配備した。ウクライナ軍の 3 倍の兵力を持つロシア軍は、苦戦を強いられるようになった。そのため、国防システムを見直すことなく、新たな軍隊を派遣するための暫定的な動員令が出されたばかりだ。
Nato, for its part, has developed a plan to mobilize a core group of states and an expanded group of its more distant allies. The idea is to spread the financial effort over as many partners as possible until Russia is exhausted.
一方、NATO は、中核的な国家グループと、より遠方の同盟国からなる拡大グループを動員する計画を立てている。ロシアが疲弊するまで、できるだけ多くのパートナーに財政的努力を分散させるという考えだ。
Moscow responded by announcing that if the West took a further step, it would use its new weapons.
モスクワはこれに対し、もし欧米諸国がさらに一歩踏み込むなら、新兵器を使用すると発表した。




2000年世田谷一家惨殺事件の犯人の事言っちゃてるよ👀‼️大丈夫か
— 橘賀昌 (@KyO3wTachibana) November 7, 2022
ヤッパリね🤔 pic.twitter.com/CPJiPfXFYb
☆How to Stop the Escalation to War
本日の書物 : 『謀略と捏造の二〇〇年戦争 釈明史観からは見えないウクライナ戦争と米国衰退の根源』 馬渕睦夫、渡辺惣樹 徳間書店
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 馬渕 : フランス革命からウィーン会議にかけての大きな変化を二点指摘したいと思います。
一つ目は、それまで都市のユダヤ人居住区であるゲットーに押し込められていたユダヤ人が解放され、大手を振って街中に出ることができるようになったこと。つまり、ユダヤ人はヨーロッパ人と対等になった。
したがって、能力に長 (た) けたユダヤ人たちは政府の閣僚や役人、企業経営者になり、社会影響力を増すようになったわけです。同時に、ユダヤ人富豪の金融資本家たちがヨーリッパ支配に乗り出したのはすでに述べたとおりです。さらにウィーン会議後にヨーロッパでは 「革命の輸出」 とばかりに各地で革命騒ぎが頻発した。その中心的な役割を果たしたのが貧しい都市のユダヤ人たちです。この変化は連動していると見るべきでしょう。
一八四八年、ユダヤ人カール・マルクス (一八一八~八三) の 『共産党宣言』 が出版されました。全世界の労働者の団結を叫ぶ本書は、世界を資本家と労働者の階級に分けて、労働者が搾取されているのが資本主義であると憎悪を煽り、「共産主義者は、これまでのすべての社会秩序の暴力的転覆によってのみ、自分の目的が達せられることを、公然と宣言する」 ものです。このマルクスの共産主義研究に資金援助をしたのは、実はロスチャイルド家です。
その一方で、ロスチャイルドは共産主義と対立する思想研究にも援助を惜しみませんでした。ようするに、思想やイデオロギーの対立を煽るための、「分割統治」 を行ったのです。これは国家を持たないユダヤ人の常套手段です。
渡辺 : 近年でもマイノリティーや弱者の権利を声高に主張し、ポリティカルコレクトネス (政治的正しさ) を押し付けることにより、言論の自由を封じ、国民の紐帯に亀裂を走らせています。

とりわけアメリカで盛んな批判的人種理論 (Critical Race Theory) は、国民を抑圧者の子孫 (白人) と被抑圧者の子孫 (有色人種) に二分し対立を煽っています。マルクス主義と同じ手法です。
馬渕 : そう、実に古典的な手法なのです。』

『国家』 のプラトン,、『法律』 のプラトン
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、何事も自分自身の頭で考えることができない “無自覚なイワシ” に分類される方々にお薦めの良書で、必ずしも意見が一致しているわけではない二人の著者による分かり易い対談を通じて、世間一般に流布されている “無自覚なイワシ” 向けの 「潮流 (プロパガンダ) 」 とは全く異なる世界観のその一部を垣間見ることができ、自分自身の頭で考えることの大切さがご理解頂けるようになると思われます。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,117,497(1,117,180)÷103,123,814(103,100,558)=0.0108・・・(0.0108) 「1.08%(1.08%)」

イタリア : 187,850(187,850)÷25,547,414(25,547,414)=0.0073・・・(0.0073) 「0.73%(0.73%)」

日本 : 71,694(71,457)÷33,113,074(33,081,711)=0.0021・・・(0.0021) 「0.21%(0.21%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『現代ユダヤ思想における神権政治をめぐる論争 : ブーバー、ヴァイレル、ラヴィツキーの理解を中心に』 平岡 光太郎
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 第六章 マイモニデス理解
第四節 トーラーと預言者の役割
続けてヴァイレルは、以下の問いを立てる。つまり、マイモニデスはトーラーの何を捉えて、それに基づく国家が 「理想国家」 の美称に値すると考えるのか、というものである。ヴァイレルによれば、トーラーにおける根本的な法とギリシア的ユートピアに提案される法のあいだには、きわめて当然のことながら、さほど多く共通するものがあるわけではない。それにもかかわらず、マイモニデスは、あたかも両者が何らかの重要なものを共有するように語る。こうしたマイモニデスの言葉には理由があると、ヴァイレルは考える。アリストテレスよりプラトンにマイモニデスの政治的教説が由来する、というシュトラウスとローゼンタルの見解を明示したのち、ヴァイレルは普遍的理性に基礎づけられた権威をもつ哲人王を提唱する 『国家』 のプラトンではなく、『法律』 のプラトンのうちに、トーラーと異邦的国家観の共鳴点を見出し、以下を引く。

ラビ・モーシェ・ベン=マイモーン (マイモニデス)

レオ・シュトラウス
つまり、われわれは牛を牛どもの、あるいは山羊を山羊どもの支配者としてそれらの上には戴かせません。むしろ、われわれが主人としてそれらを支配します、より優れた種族としてそれらの動物をね...神ではなくて誰か可死的なもの 〔人間〕 が支配しているかぎり、どの国においても禍や労苦の止むことはないということを言い...( 『法律』 第 4 巻)。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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