2023-02-26 (Sun)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆Ukraine Short On Ammo With Russia Gaining, Despite West's Billions, Stoltenberg Admits
NATO のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、月曜日のブリーフィングで、西側諸国は現在、ウクライナ軍を支援するために弾薬を前線に届けるべく、ロシアとの間で競争に陥っていると警告した。彼は特に、戦闘が激化している重要な瞬間に、NATO 諸国が弾薬や武器の供給に関して 「兵站競争」 を繰り広げていることを明らかにした。その理由として、 「ロシアはすでにウクライナで大規模な攻撃を開始したようだ…何千、何万もの軍隊を送り込んでいる」 とストルテンベルグは説明した。

イェンス・ストルテンベルグ
「我々が兵站の競争に直面していることは明らかだ。ロシアが戦場で主導権を握る前に、弾薬のような重要な戦力が….ウクライナに届かなければならない。」 彼はさらに、「消耗戦が兵站の戦いになる」 とドラマチックに表現し、一方で、「そう、私たちは難題を抱えている。しかし、我々はそれに取り組むための戦略を持っている」 とも述べている。ある意味で、彼の新しい発言は、ロシアがすでに主導権を握っていることを遅ればせながら認めたものである。

フィナンシャル・タイムズ紙によると、欧米が過去 1 年間にウクライナの軍事活動に数十億ドルの武器と物資を投入したにもかかわらず、ウクライナは依然として圧倒的に不利であるという。
ウクライナの弾薬不足は 「深刻」 であり、欧米の供給スピードが、ロシアが戦争の主導権を取り戻そうとする際の結果を左右すると、西側情報機関の高官がフィナンシャル・タイムズ紙に語った。
キエフ軍は毎日 5,000 発以上の砲弾を撃ちまくっていると推定され、これは平時におけるヨーロッパの小国の 1 年間の注文量に匹敵する。ロシアは、キエフ東部の領土を獲得し、新たに訓練された数万人の兵士を戦争に投入しようとしているため、毎日その 4 倍を発射していると推定される。
キエフ軍は毎日 5,000 発以上の砲弾を撃ちまくっていると推定され、これは平時におけるヨーロッパの小国の 1 年間の注文量に匹敵する。ロシアは、キエフ東部の領土を獲得し、新たに訓練された数万人の兵士を戦争に投入しようとしているため、毎日その 4 倍を発射していると推定される。
ストルテンベルグは、NATO の同盟国の防衛部門に、より迅速な生産を求め、「ウクライナの戦争は、膨大な量の軍需品を消費し、同盟国の備蓄を枯渇させている。現在のウクライナの弾薬の支出率は、我々の現在の生産率の何倍にもなっている。このため、防衛産業が疲弊しているのです」 と述べている。
欧米が支援するウクライナの東部・南部での強力な反撃の中で、ロシア側が敗走する戦況が国際的なヘッドラインで紹介されたのは、この秋のことであった。しかし、ロシアがソレダルに大勝した後、ドネツク州の戦略都市バフムトもロシアに陥落寸前 (ほぼ包囲されている) であり、こうした主要メディアの以前の報道は早計であったことが証明された。
春に向けて以前から予想されていたロシアの大規模な攻勢がすでに始まっているというストルテンベルグの発言に関して、彼は、モスクワは 「非常に高い割合の犠牲者」 を覚悟の上で受け入れる姿勢を示していると述べた。しかし、「大きな損失」 を受けながらも、ウクライナ人が感じている計り知れないプレッシャーは明らかである。
NATO 総長の発言は、自国の備蓄が枯渇していることから、この戦争が欧米諸国の防衛態勢に大きな後退をもたらしていることを暗に認めているものである…
⚡️The rate of expenditure of ammunition in Ukraine now exceeds the possibility of their production by NATO countries — Stoltenberg pic.twitter.com/NpLynaBgk2
— War Monitor (@WarMonitors) February 13, 2023
ウクライナでの弾薬の使用量は、NATO 諸国による製造の限界を越えている - ストルテンベルグ
「ロシアは質で不足するものを量で補おうとしている」 と彼は述べ、再び欧米の同盟国からより多くの武器と弾薬の提供が必要であることを強調した。そして、これを早く実行すればするほど、より多くの人命を救うことができると述べた。ストルテンベルグは、非常に率直に、具体的に次のように問題を整理した。
ストルテンベルグ氏は、大口径弾薬の入手までにかかる待ち時間が 12 ヶ月から 28 ヶ月に伸びていることから、NATO が 「問題」 に直面していることを認めている。
しかし、彼は楽観的な見方を示し、NATO 加盟国が 「ウクライナへの支援を継続しつつ、自国の在庫も補充できるような道筋をつける」 計画を実施していると強調した。
A Ukrainian BMP-2 firing at Russian positions in the Bakhmut area. https://t.co/AAnLYxRoKT pic.twitter.com/UitXePLRdv
— Rob Lee (@RALee85) February 13, 2023
ウクライナの BMP - 2 がバフムト地区でロシア軍に砲撃している。

***
在庫を補充するためのこれらの 「計画」 に関連して、ラボバンクは、欧米が弾薬供給危機を緩和する努力に関して明らかに 「創意工夫」 をする中で、背後で進行中の新しい計画を取り上げている…
・イギリスのテレグラフ紙は、「ヨーロッパはウクライナのために砲弾の生産を増強するために Covid 方式の計画を立ち上げることを急いいる」 と報じ、ECB は 「防衛関連企業に生産を増やすよう納得させるのに十分な量の発注をするために使われるかもしれない」 と指摘した (以前からリスクとして指摘されていたことだが)。それは、「欧州各国政府は、ウクライナが切実に必要としている弾薬を製造するための計画案として、EUの数十億ユーロ規模のコロナウイルス・ワクチン計画の (資金) 活用を推奨している」というものである。それは、「欧州各国政府は、ウクライナが切実に必要としている弾薬を製造するための計画案として、EU の数十億ユーロ規模のコロナウイルス・ワクチン計画の活用を推奨している」 というものである。今週初めにブリュッセルを訪問したウクライナ大統領に、武器の希望リストを手渡した後、EU の指導者たちは 「もはや我々の倉庫には提供できるものはあまりない。欧米の情報機関によれば、ロシアは 1 日 2 万発を撃つ一方で、ウクライナは毎日推定 6 千発の砲弾を撃ちまくっているが、それはヨーロッパの防衛関連企業が毎月製造する量と同じである。」 と語った。
・しかし、これは軍需品以上の問題でもある。フォーリン・ポリシー誌は、バイデン大統領の戦略には同盟国を結びつける経済的なビジョンが欠けており、8,480 億ドルの防衛予算があるにもかかわらず、資金不足の米軍への依存度が高くなっているという批判を展開している。実際、ブルームバーグのコメンテーター、ノア・スミス氏は、エルブリッジ・コルビー氏の言葉を引用して、「ヨーロッパはロシアに対抗しなければならない : 米国は気を取られ、ロシアは止まらないだろう。」 そうなると非常に多くのことが変わってくるだろう。
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