2014-10-15 (Wed)

朝鮮文学 (ちょうせんぶんがく)は朝鮮民族によって書かれた文学である。北の朝鮮民主主義人民共和国では「朝鮮文学」と呼ぶが、南の大韓民国では「韓国文学」と呼ばれる。日本ではこの両者を含めて「朝鮮文学」と呼ぶ。李氏朝鮮時代に入ると、ハングルが創製され(1446年)、いよいよ国文による文学が現れる。しかし、ハングルは漢字の読めない身分の低い(学識の低い)者の文字と蔑む傾向がハングル誕生時から近代に入るまで根強く残り、ハングルでの文学活動は知識人にとってその地位を危うくする危険性を孕んでいた。そのため、朝鮮ではハングル(国文)が誕生して以後も漢文による文学活動が主であり、ハングルでの文学活動では作者は努めてその名を隠そうとした。漢文での文学活動は依然として稗官文学が盛んであり、『於于野譚』『東野彙輯』『青邱野談』『青邱笑叢』『渓西野談』『鵝洲雑録』『芝峰類説』などが書かれる。『古今笑叢』は朝鮮最古の猥談集として知られている。
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高麗から李王朝初期にかけての艶笑話を集めた「古今笑叢(コ クムソチョン)」という漢文の本がある。
もちろん、庶民は文字を読めないから、執筆者は両班であり、読者も両班だけだった。
こういう本には、当時の朝鮮半島のありのままの文化・文明のレベルが、
飾られることなく示されている。
剛腕の奴婢と文弱の両班。
二人しかいない場所なら、奴婢は両班を叩き殺し逃走すればいいと思う。
が、両班はどこまでも横暴であり、奴婢はどこまでも下人なのだ。
旅人といえば、ほとんど塩売りの商人だけ。旅館もない。
あるいは、駆け落ちする常民(サンミン 両班と奴婢の間の身分)が抱えていく家財道具は、どんなものだったのか。
まさに、文化・文明のレベルに関する偽らざる記述がある。
韓流時代劇の舞台、大道具、小道具が大嘘であることが明らかになる。

画像はこちらからお借りいたしました♥
朝鮮史の基礎史料とされる「朝鮮王朝実録」とは違った次元での半島史に関する研究史料だと思うが、
朝鮮史学者が「古今笑叢」を引用した例を、私は見たことがない。
もちろん、「朝鮮王朝実録」は貴重だ。
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例えば、世宗王の巻には、通信使として1429年に日本に渡った重臣、
朴端生の報告が載っている。これが本当に面白い。

室町時代の「石山寺縁起絵巻」に描かれた瀬田川の水を汲み上げる水車の図
朴端生が特に力を入れた報告は、室町時代の日本の農村で見た揚水水車だった。
配下の学生に作り方を学ばせ、王には模型まで提出し、
「願わくは、わが村々でも、この模型に沿って水車を製作し、灌漑に利用されんことを…」
と進言する。
進言は容れられた。
が、どう頑張っても揚水水車を作れない。
次の王、その次の王の時代にも水車を作ろうとするができない。

「曲げ木」の技術もなかったとされるが、
水が逃げないようにするための正確な寸法合わせも、
寸法通りに木材を切ることもできなかったからだろう。
水が漏れない桶や樽も作れないから、「古今笑叢」には、
女たちが重たい甕を頭に載せて水運びをしている様子が頻繁に出てくる。

また、染料はあっても、洗っても色落ちしない顔料はほとんど作れなかったから、
よほど身分の高い両班以外は、白い朝鮮服しか着られなかった。
こちらもご参考に♥⇒【事実】昔々、おばあさんは川へ洗濯に。。。♥

朝鮮式洗濯の様子
朴端生の報告から334年。
第11次の朝鮮通信使に随行する書記として日本に行った金仁謙が、旅行中の感想などを書きまとめたのが「日東壮遊歌」だ。
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その中で、金仁謙は淀川にあった水車の見事さに感服し、
「見習ってつくりたい」と述べている。
つまり、最初の挑戦から334年経っても、
朝鮮半島の木工技術では揚水水車が作れなかったのだ。

朴端生の報告は広範にわたる。…次のように進言した。
①日本には銭湯というものがたくさんあり、人々は清潔だ。
わが国も銭湯を設けるべきだ。
②わが国の市場では、魚も肉も土の上に並べているが、
日本には屋根がある商店があり、棚の上に品物を置いている。
…同じようなものをつくるべきだ。
③日本の川には橋が架かり通行料を取っている。わが国も川に橋を架け…
李王朝時代の文化水準を知ることができよう。
公衆浴場もなければ、屋根のある商店もなかった。

恥ずかしすぎて認めたくないから、朝鮮の人たちは、ファンタジーで国や民族の歴史を語るんですね♥
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