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     >  ZeroHedge >  スイス国立銀行としても知られる巨大ヘッジファンド、2022 年に 1,430 億ドルの巨額損失を計上

    スイス国立銀行としても知られる巨大ヘッジファンド、2022 年に 1,430 億ドルの巨額損失を計上

    Schweizerische_Nationalbank_Bern.jpg

    こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。

    Massive Hedge Fund, Also Known As Swiss National Bank, Suffers Colossal $143 Billion Loss In 2022


    前回、スイス国立銀行としても活動する (文字通り) 巨額の貨幣印刷を行うヘッジファンドについて調べたとき、その米国株保有額が 2014 年の時点ではわずか 270 億ドルだった保有額が 2022 年第 1 四半期末に 1,770 億ドルにまで桁外れに増えていることを知り、唖然としたものであった。

    SNB q3 2021

    それ以来、この巨大なアセットギャザラーにとって物事は計画通りには進まず、米国株のロングの価値は第 1 四半期の過去最高から 500 億ドル近くも急落し、第 3 四半期時点では 1,398 億ドルと 2 年ぶりの低水準に・・・そしてスイス国立銀行がすべきことは、スイスフランをもう少し刷ってドルで売り、さらに多くの株式を買って損益上の穴を埋めるだけであるにもかかわらず大きな損失となったのである。

    しかし、約 1 ヶ月後に発表される予定のスイス国立銀行の期末財務報告書を待つ間、我々はすでに 2022 年にこのスイスのヘッジファンドが被った損害を知っており、それは驚くべきものである : 月曜日、スイス国立銀行は 2022 年度の年間損失が 1,320 億スイスフラン ( 1,430 億ドル) となったと発表したが、これは株式市場と債券市場の下落が株式と債券のポートフォリオの価値を直撃したためで、115 年の歴史上最大の損失となった。最近の米ドルの下落も助けにならなかった。

    2021 年の 260 億スイスフランの利益から一転、月曜日の暫定値は、2015 年に記録した 230 億スイスフランの損失をはるかに上回り、ロイターによると、モロッコの年間GDPをわずかに上回る額に相当するのだという。

    同銀行によると、損失の大部分、つまり 1,310 億スイスフランは外貨ポジションによるもので、これは長期間にわたるスイスフラン安キャンペーンの間にスイス国立銀行が購入した 8,000 億スイスフラン以上の株式や債券を指す広義の表現である。ちなみに、この金額はスイスの GDP とほぼ同じである。

    スイス国立銀行を含む世界中の中央銀行がインフレ対策として金利を引き上げたため、世界の株式・債券市場が一斉に下落し ( 2022 年は 100 年以上ぶりに株式・債券市場ともに 2 桁の損失を出した年だった)、損失額は加速した。一方、スイスフラン高 ( 7 月に対ユーロでパリティを超えた) も為替関連の損失を招いた。

    そして、スイス国立銀行がほとんどすべてで損失を出した一方で、唯一利益を出した資産クラスがある (それはどれかは想像してみてほしい) : そう、2021 年末に 1,040 トンあったスイス国立銀行の保有するゴールドが、2022 年には 4 億スイスフランも増加したのだ。

    2022 年の損失は、中央銀行がスイスの中央政府および地方政府に例年の支払いを行わないことを意味するという。昨年、スイス国立銀行は 60 億フランを支払った。実際、もしスイス国立銀行が他の銀行と同様の会計ルールと論理に従えば、自己資本をすべて消し去るほどの損失が出ただろう。しかし、シニョリッジという魔法の世界では、中央銀行は印刷することで (これも文字通りの意味で) すべてを解決できると考えられているので、この銀行は決して損をせず、何事もなかったかのように陽気に存在し続けることになるのである。

    それでも、この損失がスイス国立銀行の政策に影響を与えることはないだろう。トーマス・ジョルダン会長 (Thomas Jordan) がスイスの高いインフレを食い止めるために動いたため、2022 年に 3 回金利を引き上げたとアナリストは述べている。

    J.Safra Sarasin のエコノミスト、カールステン・ユニアス氏 (Karsten Junius) は 「今回のスイス国立銀行の巨額損失は金融政策に何ら影響を与えないだろう」 と指摘する。「スイス国立銀行の高い評価が、それを裏付けるように、何の影響も受けないのです」。

    まあ、ほとんどの中堅国の GDP よりも大きな損失を記録しているかもしれないが、少なくとも、何年もかけて苦労して作り上げた 「高い評価」 があるのだ・・・貨幣の印刷のおかげ。そして、そう、我々は巨大な中央銀行の愚かさのためにどんな悪い結果も起こらないカンガルーの世界に住んでいるので、スイス国立銀行の金融政策は全く変化しないことは確実であろう。


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