2022-12-13 (Tue)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆Treasuries Have No Time to Hear Powell's Most Important Message
執筆者 : ヴェン・ラム氏 ブルームバーグ・クロスアセット・ストラテジスト
パウエル FRB 議長は水曜日、誰もが予想したとおりの発言をした。今週初め、私たちは市場が時として聞きたいことに耳を傾けるのを目の当たりにした - そして、それは月の最終日であり、株式トレーダーはバリュエーションを一気に上昇させる時であると判断したのである。

そう、パウエル議長は、FRB は早ければ今月中にも利上げのペースを落とすかもしれないと発言したが、それはすでに知られていることを認めたに過ぎない。

それに続いて、彼は次のようなセリフを言ったが、これは市場には全く聞こえなかったようだ。
「我々の金融政策の引き締めの進展を考えると、そのタイミングは、インフレを抑制するために、あとどれくらい金利を上げる必要があるのか、また、金融政策を抑制的な水準で維持するのに必要な期間はどのくらいなのかという問題よりも遥かに些細なことだ…」
参考までに、彼はまた、FRB が 「顕著な正の実質金利」 を目指していると発言しているが、これは彼が以前にも伝えたメッセージである。
インフレ調整後の政策金利は現在▲ 9 0bps程度であり、FRB が停止を検討する水準からは程遠い。言い換えれば、短期インフレ期待に関する主要な調査結果が現在の水準にとどまるなら、FRB が金利を 5.25 %にする前に停止することはありえないということである。そして、それはおそらく可能な限り低い水準となるであろう。言い換えれば、現在のターミナル・レートである 4.90 %は、あるべき姿には程遠いということだ。実際、FRB は実質金利が大幅に上昇する前に引き締めを終了させたことは一度もなく、それは平均で約 200 bps となっている。

パウエル議長は、インフレ抑制の仕事をやり残した人物として記憶されることを望んでおらず、その点についても十分な説明がなされた。
「歴史は早まった金融政策の緩和を強く戒めており、我々は仕事が完了するまでその方針を維持する。」
では、なぜ株式は喜び、国債利回りは低下したのだろうか? 市場は、短期的には投票機械だが、長期的には計量機械であることが分かっている。
つまり、パーティーで大騒ぎした後は、二日酔いになる日が何日も続くかもしれない、ということだ。
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