2022-12-07 (Wed)
こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆The White House Just Changed Its Plan To Refill SPR At $70 Per Barrel
数ヶ月前、我々は、現在ホワイトハウスの 80 歳の老人に助言している 「最も優秀で才能のある」 人たちによって考え出された馬鹿げたアイデアについて嘲笑した。それによると、バイデンは、米国の化石燃料の使用を数十年で終わらせると宣言し、戦略石油備蓄から過去最大の原油を放出することで原油価格を独力で押し下げ (ここで 「緊急事態」 という用語は、今や戦争や自然災害ではなく、世論調査で劣勢にある民主党のことを指す)、米国のエネルギー企業に盛んに圧力をかけていたが、原油価格が 1 バレル 72 ドルになったら、その時は購入すると 「約束」 し、彼らに一肌脱ぐだろう、というものであった。そうでなければ、米国の生産者は成長 (あるいは維持) のための設備投資に 1 ドルたりとも投資するインセンティブがなくなるからだ。それによって、現在の SPR の枯渇が必然的に収束すれば、原油価格の高騰が保証される (大統領が生きている間にそうなるかどうかは分からないが)。
Progressives cheering the latest SPR news unaware that the government is literally giving out tens of billions in risk-free dollars to US energy producers arbing the SPR trade. https://t.co/572IYI8t9L
— zerohedge (@zerohedge) July 26, 2022
最新のSPRのニュースを喜ぶ進歩的な人々(progressives )は、政府がSPRの取引を仲介する米国のエネルギー生産者に、文字通り何百億ドルもの無リスクの資金を提供していることに気づいていないのだ。
そして、この崇高な嘘 - 結局のところ、原油価格の下限を設定することによって、バイデンは少なくとも暗黙のうちにアメリカの大手企業が必要とする成長設備に投資することを促すだろう – は紙面上では魅力的に見えたかもしれないが、我々は、それは依然として、ただそれでしかないと警告した : 嘘である、と。
今日、バイデンのエネルギー安全保障アドバイザーであるエイモス・ホッホスタインが、ホワイトハウスは原油価格が 1 バレルあたり 70 ドルに 「コンスタントに」 なったときに国の戦略石油備蓄を補充することを検討すると述べたことから、それが確認されたとブルームバーグは伝えている。
ちなみに、原油価格を下げるために大統領が SPR から 2 億バレルを放出したことを受けて、10 月中旬にホワイトハウスが発表したファクトシートでは、原油価格が 1 バレルあたり 67 ドルから 72 ドルのときに SPR を補充するとの政権の意向が示されている。
当時のホワイトハウスの発表によると、米国政府は原油の買い戻しによって将来の原油需要に一定の安心感を与え、国内の石油生産を促進することを期待していた。この発表以来、米国は石油掘削リグを15基増設している。
そして今、予想通り政府はこの計画を撤回し、原油価格が 「コンスタントに」 70 ドルかそれ以下になった時のみ買い戻しプログラムを開始することを明確にした。
ホッホスタインは、原油価格がどの程度下がれば買い戻しを開始するのかについては言及しなかった。
ひとつだけ確かなことは、原油価格が 70 ドルを 「コンスタントに」 下回った場合、ホワイトハウスは次に 60 ドル、50 ドル、40 ドル…と下げ、E&P (Exploration & Production / 探鉱・生産) 企業は嫌気がさし、今後 10 年間の生産拡大計画を破棄するだろうということである。
OPEC の生産計画、EU の価格上限案と輸出禁止、中国の Covid の苦戦、米国の生産停滞が中心となって、原油価格はこの 1 ヶ月間、大きく変動している。
戦略石油備蓄の原油量は、今年に入ってから 2 億 430 万バレル減少し、現在の水準は 3 億 8,910 万バレルに過ぎず、1984 年 3 月以来の低水準となっている。
「 1 バレル 70 ドルでの精製と備蓄の補充は、企業にとっても納税者にとっても良い価格であり、国家安全保障にとっても重要だ」 と、ホワイトハウスは 10 月に述べた。それは嘘であり、他のすべてについて嘘をついてきたのと同じである。
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