2022-12-01 (Thu)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆In 2020, The Most Traded Global Good Was Not Crude Oil But Semiconductors
ドイツ銀行 (DB) のジム・リード氏が最新の Chart of the Day note で書いているように、2020 年に最も取引された財は原油ではなく、コンピュータの半導体だったというのは多くの人にとって驚きかも知れない。
半導体チップは、食器洗い機のような家電製品から AI やスーパーコンピューターのような高度な最先端テクノロジーまで、ほとんどの電子機器に使用されている。2015 年以降、半導体は最も取引される財の上位にランクされ、世界の財貿易全体の 15 %を占めている。

今週初め、ジム・リード氏のチームは、最近米国が米国企業に対して、中国の特定の先端半導体企業への技術、ソフトウェア、スーパーコンピューターの輸出を禁止したことを受け、米国と中国との間の半導体摩擦に関するレポートを発表した。

この新しい規則は、米国市民、工場、グリーンカード保持者が、ライセンスなしに中国の先端チップ製造をサポートすることを防ぐとともに、米国の技術を使用する非米国企業に対する米国政府の管理を拡大するものである。この新しい規制は、中国が AI や軍事技術に高度なチップを使用していることに対する米国の懸念の高まりを反映したものだ。
下記の DB Chart of the Day が示すように、中国はサプライチェーン全体にわたって半導体企業にとってますます重要な収入源になっている。中国の比較優位の多くは、組立、パッケージング、テストなど、より付加価値の低い半導体生産段階に限定されたままでいるものの、中国は自国の半導体生産能力を底上げする努力を行ってきた。現在の 5 カ年計画では、2025 年までに半導体チップの自給率 70 %を達成することを目標としている。

米中間の地政学的緊張が高まる中、半導体産業の集中リスク (concentration risk) はますます重要性を増しており、米国の政策転換もその一環であろう。米国のインテルが先端チップの能力を開発しているが、先端チップの生産は台湾の TSMC が独占している。半導体の 54 %は TSMC で製造され、最先端チップの 90 %は TSMC で製造されている。製造設備など TSMC の固定資産の 97 %は台湾にある。TSMC の設備が、おそらく地政学的な緊張や自然災害によって危険にさらされた場合、その影響は間違いなく何年も続くだろう。
今月初めに開催された G20 では、2 つの大国間の緊張は緩和されたように見えたが、このレポートは、半導体業界と関連する地政学的な争点に関する膨大な潜在的グローバル・イベント・リスクを浮き彫りにするものである。

☆バイデン米政権、対中半導体規制で同盟国に同調迫る-前政権より強硬
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