2022-11-16 (Wed)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
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☆Midterms And Markets: The Good News And The Bad News
FTX の破綻やレッドウェーブの不発など、悪材料が重なり株価が急落する中、ドイツ銀行 (DB) は、明日の消費者物価指数 (CPI) を前にノックアウトの一撃を喰らうかもしれないと動揺する投資家に良いニュースを提供した。
DB のストラテジスト、ジム・リード氏が指摘するように、第二次世界大戦後の 19 回の中間選挙サイクルでは、選挙が終わってから 12 ヶ月後には常に S&P 500 が上昇している。こちらで確認いただきたい。

さらに、リード氏の 11 月 8 日の 「今日のチャート」 では、1 年目の第 1 四半期は新大統領の就任式、中間選挙は 2 年目の第 4 四半期とした 4 年間の選挙サイクルを通じた S&P 500 のパフォーマンスを示している。見ての通り、中間選挙以降の 3 つの四半期は、過去に遡って、歴史的に最も堅調な四半期の中に含まれていることが分かる。不確実性が高まる中、短期的にはそうなるかもしれない。

しかし、投資家が 12 ヶ月間のリターンを期待して全財産を株式市場に投じる前に、ここで、中間選挙とその後の 12 ヶ月間の好調な市場に関するこの分析に、なぜ非常に注意しなければならないかを、リード氏のフォローアップ分析という形で悪いニュースとしてお伝えしよう。
下のチャートは上に示したものと同じ 4 年間の大統領選サイクルを示しているが、今回は株式リターンではなく、ドイツ銀行は1949 年以来、各四半期に米国経済がリセッションに陥った割合を示している。例えば、1 年目の第 1 四半期は過去 73 年間、15 %強の割合で景気後退に見舞われている。本当に驚くべきことに、選挙サイクルの 3 年目には一度もリセッション (不況) が発生していないのである。3 年目の第 1 四半期に終了した過去のリセッションはあるが、それ以外の 3 年目の各四半期では、グラフは見事にゼロ%を示している。株式は平均してリセッションの中盤で底を打つ傾向があることを踏まえれば、大統領選挙サイクルの 3 年目は、他の年とは異なり、常に明確な上昇を示すことが歴史から示唆されていることがわかる。
次の疑問は、1949 年以降、3 年目がリセッションに突入していない理由が何かあるのか、ということである。現職の大統領は、1 年目と 2 年目に不況を経験することで、4 年目の再選運動/レガシーのために弾丸を節約しようと考えているのかもしれない (もちろん、バイデンやその操り人形使いたちのように、すべてを理解することができない場合は別だが)。したがって、選挙サイクルにおいて、リセッション・リスクは前倒しで発生する可能性がある (すべてが完全にランダムである可能性もある)。

もし、上記の前倒し景気対策の欠如に関する議論に根拠があるならば、バイデンの 1 年目が歴史上最大の景気刺激策の集大成であり、現在撃てる弾丸が残っていないことから、今回の大統領サイクルについて、そうしたことは言えないだろう。そのため、今年の金利引き上げサイクルが、どのサイクルの 2 年目よりも最も積極的なものとなったのである。
だからこそ、今回は歴史と大きく異なるものになる可能性があるのである。結論として、ジム・リード氏は、「私や他の人が見ている中間選挙とその後のポジティブな株式パフォーマンスのチャートは、その文脈で考えなければならない。もちろん、歴史を通じて 3 年目のリセッションがないことは簡単に説明でき、2023 年にも繰り返される可能性が高いとお考えなら話は別ですが。もしそうなら、私が 2023 年の見通しを書き上げる前に、至急教えてください。」 と言っている。
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