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     >  ZeroHedge >  デービッド・ストックマン氏、インフレーション抑制について歴史が教えてくれること

    デービッド・ストックマン氏、インフレーション抑制について歴史が教えてくれること

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    こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。

    David Stockman On What History Tells Us About Taming Inflation


    著者 : デービッド・ストックマン氏 InternationalMan.com, より

    1980 年春、ポール・ボルカー氏はミニ・リセッションを引き起こしたが、インフレの勢いを止めることはできなかった。下の紫の線で示すように、実質 GDP は1980 年第 1 四半期にピークに達し、その後ボルカー氏のミニ・リセッションの期間中に 1980 年第 3 四半期まで減少しました。

    実質 GDP 対コア PPI、1979 年第 4 四半期から 1980 年第 4 四半期まで
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    この 「浅く短い」 2 四半期の間に、実質 GDP は僅か 2.2 %縮小しました。しかし、インフレ率 (茶色の線) は上昇し続け、この期間に年率 9.5 %で上昇したのです。

    ボルカー氏による第 2 次対インフレ政策によって、またもや実質 GDP が減少し、今度は 1981 年第 3 四半期のピークから 1982 年第 4 四半期のボトムまで 2.6 %減少しました。しかしながら、インフレ率は不況対策にしぶとく抵抗し、5 四半期にわたる不況の期間中、年率 5.3 %で上昇し続けました。

    実質 GDP 対コア PPI、1981 年第 3 四半期から 1982 年第 4 四半期まで
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    さらに、労働市場への影響も深刻なものでした。ダブルディップ (double-dip、W字型) のリセッションの間に、U-3 失業率 (U 3 失業率=失業者/労働力人口、「労働力人口」 に占める 「失業者」 の割合) は、ボルカー氏がエクルズビル (FRB 本部) で指揮を執った 1979 年 8 月の 6.0 %から、1982 年 12 月のボトムでは 10.8 % まで増加しました。

    失業者数も 630 万人から 1,210 万人と倍近くに増えていったので、猛烈なインフレが一掃されることになったわけです。したがって、賃金と物価の連関に組み込まれた猛烈なインフレを解消することは、ジョー・バイデンが言うようなささいな不況でもなければ、ウォール街の強気な連中が繰り返し言う 「ソフトランディング」 などというものではなかったわけです。

    失業率と失業率の推移、197 9年 8 月から 1983 年 1 月まで
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    実際、コア PPI インフレ率が 2.00 %ゾーンに戻ったのは 1983 年第 4 四半期になってからでした。つまり、ボルカー氏はコア PPI を現在のインフレ目標まで回復させるのに、2 回の景気後退と 4 年の歳月を要したということなのです。どのような定義にせよ、これは 「短く浅い」 とは言えません。

    コア PPI の前年比変化率、1976 年から 1983 年まで
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    結局のところ、ボルカー氏による 1970 年代のインフレの克服は、マクロ経済にとって大きな代償を払うことになったのです。なぜなら、インフレ・スパイラルが定着してしまうと代替手段がなくなってしまうからです。

    実際、下のグラフを見れば、ダブルディップ (double-dip、W字型) のリセッションの犠牲は一目瞭然です : つまり、ボルカー氏が金融のブレーキをかけた 1979 年第 4 四半期の実質 GDP は 6 兆 8,200 億ドルでしたが、経済がようやく底を打った 1982 年第 4 四半期には依然として 6 兆 8,100 億ドルに留まっていました。すなわち、3 年間実質 GDP の純増がゼロだったことを意味するのです。

    しかしそれでも、コア PPI ( CPI より低い値で推移) は 1982 年第 4 四半期に 4.7 %でした。そのため、ボルカー氏は 1986 年 10 月まで FF 金利を 6.0 %以下にすることができませんでした。

    コア PPI の前年比対実質 GDP レベル推移、1979 年第 4 四半期から 1982 年第 4 四半期まで
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    言うまでもなく、ボルカー時代は、「スタグフレーション」 がいったん経済の価格構造の中に入り込むと、非常に厄介な相手であることを証明したのです。

    話を今日に戻しましょう。

    一言で言えば、「悪いスタグフレーション」 が到来しているのです。FRB はこの先何ヶ月も何年も実質 GDP が低迷しているにもかかわらず、物価の均衡を保つための戦いに身を投じているのですから、ジョー・バイデンの時代に記録されることになる経済収縮が、歴史の教科書に 「極わずかなリセッション」 と記されることはないのではないかと真剣に思うのです。


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