2022-11-08 (Tue)

こちらは、以下の 『ZeroHedge』 さん記事の翻訳となります。
↓
☆It Was The Worst Final 90 Minutes To A Fed Day In History, As JPM Warns "Squeeze Has Been Squoze"
それは、FRB が市場を引きずり回した日という不名誉な記録として語り継がれるだろう。非常にハト派的な声明が熱狂的な買いを呼び起こし、その後にパウエルの記者会見で猛烈なタカ派の攻撃が待ち構えており、その結果リスク・フリー・フォールとなり、Bespoke によれば、FRB の日として史上最悪の 90 分間となったのである。

ゴールドマンのトレーダー、ジョン・フラッド氏は本日の総括で、今日はジキル博士とハイド氏のような日だったと述べている。表向きはハト派であるラエル・ブレイナード氏が書いた FRB 声明は、リスクオンの買いを誘発したが、パウエルが金利引き上げの一時停止について考えるのは時期尚早なだけでなく、「前回の会合以降に入ってくるデータから、最終的に見込まれる金利レベルは以前より高くなる」 ことを指摘し、12 月にドット値が大きく引き上げられると示唆したので、一気に暴落したのだ、と。
75 bps ( 4 会合連続の)。12 月に 50 bps に引き下げる可能性が出てきた (市場は今日に至るまですでにこれを織り込んでいた)。既存の引き締め策、政策の遅行効果、「経済・金融情勢」 (すべてハト派的な表現) を考慮するとした、午後 2 時の公式声明は、まさにハト派的な内容だった。
しかし、パウエルは記者会見で、かなりタカ派的な発言をした。「利上げの一時停止を考えるのは極めて時期尚早」 という台詞が印象に残っている。このコメントの後、マクロ系ヘッジファンドはショートを仕掛け、L/O (ロングオンリー投資家) は下値に積み上げていた単一銘柄の買いにあからさまなキャンセルを入れてきた。当社は終日にわたり、L/O による超大型テクノロジ銘柄の一貫した売りを受けた (またしても)。当社の米国株式部門は、30 日平均の売りスキュー (歪み、偏り) ▲135 bpに対し、売りスキュー▲449 bpで終了した。グロース・ファクターは想定元本ベースで▲ 8 億 3,800 万ドルの売りスキューで、これは、8 月 22 日以降で最も突出した売りスキューであり、過去 52 週と比較して 79 パーセンタイルであった。
しかし、パウエルは記者会見で、かなりタカ派的な発言をした。「利上げの一時停止を考えるのは極めて時期尚早」 という台詞が印象に残っている。このコメントの後、マクロ系ヘッジファンドはショートを仕掛け、L/O (ロングオンリー投資家) は下値に積み上げていた単一銘柄の買いにあからさまなキャンセルを入れてきた。当社は終日にわたり、L/O による超大型テクノロジ銘柄の一貫した売りを受けた (またしても)。当社の米国株式部門は、30 日平均の売りスキュー (歪み、偏り) ▲135 bpに対し、売りスキュー▲449 bpで終了した。グロース・ファクターは想定元本ベースで▲ 8 億 3,800 万ドルの売りスキューで、これは、8 月 22 日以降で最も突出した売りスキューであり、過去 52 週と比較して 79 パーセンタイルであった。
売りが加速すると、すべての支持線を割り込んだ。
S&P500 の 50 日移動平均線である 3,822 は何のサポートにもならなかった。CTA も企業も、この相場を自分たちだけで支えることはできない。今日の動きを受けて、米国株はより長い間、下落を続けることになるだろう。
フラッド氏の今日の市場の動きに対する落胆の締めくくりとして、彼はパウエル自身の今日のメッセージの要約を用いている :
「そうですね、一時停止について議論するのは時期尚早だとも言えますね。私どもが考えているようなことではありません。今、そのような話をする必要はありません。まだ先がありますから。最後に申し上げたいのは、これをやり遂げるという我々の決意を理解していただき、十分なことをやらないという間違いや、強力な政策を早々に撤回するという間違いを犯さないようにしたい、ということです。こうしたメッセージは私がコントロールする。それが私の仕事です。」
The pivotal moment in #Fed press conference:
— Andy West, PhD (@andycwest) November 2, 2022
When (incorrectly) told the market had reacted positively, Jerome Powell seems frustrated and lists ONLY reasons why this is the wrong interpretation.
Very telling for #stocks.$QQQ $SPY #macro #inflation pic.twitter.com/Vb9nhuskV7
FRB の記者会見での決定的な瞬間。
市場がポジティブに反応したと (誤って) 伝えられたとき、パウエルはイライラした様子で、これが間違った解釈である唯一の理由を列挙した。
株価に大きな影響を与える。
JPモルガンのアンドリュー・タイラー氏は、ゴールドマンに同意し次のように述べた。「類人猿の言葉を借りれば、スクイズはスクイズされたのだ」。
ロン・アドラー氏はエクイティの見解を要約して、「フローの動きや様相に実質的な変化はない。一部の足の早いプレーヤーが売却を検討しているようだが、切迫感が高まっているとは言えないだろう。前述したように、買い手は今朝、株価が上昇することを期待して買っていたのであり、買うべき株価はもっと低いと分かっていたのです。彼らは弱気になった時に買うように設定されており (S&P500 の 3,800 程度までで)、上値を追いかけるわけではありません。パウエル氏のコメントの解説は他の方にお任せするとして、私の単純な見解 → 即効性を求める人は引き続きシートベルトを締めるべき (これはしばらく時間がかかりそう)、また、利上げ幅は鈍化するものの、ターミナル・レートはまだ下がる準備ができておらず、おそらく上昇傾向にあると思われます。直近のスクイズは、おそらくこの時点で適度にスクイズされたものと思われます。(※ショート・スクイズ (空売りの買戻しによる踏み上げ) はスクイズ (絞り出す) された)
振り返ってみると、パウエルの発言はすべて、強固な雇用統計の数字に裏打ちされたものであった。
言ってみれば、インフレを粉砕する彼の熱意がどれほどのスピードで先細りになるかが見もので、ひとたび▲10 万人の NFP (米国非農業部門雇用者数) 統計が出れば、そのスピードが分かるだろう。シリコンバレーで起こっていることから判断すると、来月にも起こるかもしれない。特にアメリカ合衆国労働省労働統計局 (BLS) の 「季節調整」 チームは、来週の中間選挙の雪崩を受けて、もうバイデンのプロパガンダ担当の子分に肩入れする必要がなくなるだろうから。

☆「悪魔の交渉」、FOMC声明と議長会見に揺れる-識者コメント
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