2022-10-20 (Thu)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、ステパーン・バンデーラ、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、ネオコン、読売新聞
Ukraine : the Second World War continues
ウクライナ : 第二次世界大戦は続く ⑧
Nato propaganda tries to minimize the presence of neo-Nazis in Ukraine by comparing it with that of equivalent groups in the rest of the West. The truth is very different. Bandéristes have gradually taken over the country over the last 30 years, rewriting history, training the youth and changing all the symbols of the state one by one. They have indoctrinated a third of the population and represent a good third of the armed forces. Their goal is to destroy Russia, which they are trying to do with the help of the Straussians.
NATO のプロパガンダは、ウクライナにおけるネオナチの存在を、他の西側諸国における同種のグループの存在と比較することによって、目立たぬようにしようとするものである。真実はまったく違う。バンデリスト (バンデール主義者) たちは、この 30 年間で徐々に国を支配し、歴史を書き換え、若者を訓練し、国家のすべての象徴を一つずつ変えてきた。彼らは人口の 3 分の 1 を洗脳し、軍隊の 3 分の 1 を占めている。彼らの目標はロシアを破壊することであり、それはシュトラウス派の助けを借りて行われようとしている。

ステパーン・バンデーラ

レオ・シュトラウス

While working for the CIA in 1950, the criminal against humanity Stepan Bandera wrote: "The general line of our liberation policy is based on the fact that a struggle for an independent Ukrainian state is a struggle against Russia, not only against Bolshevism, but against all expansionist Russian imperialism which has been typical of the Russian people. If it is replaced by another form of Russian imperialism, it will first deploy all its energy against independent Ukraine to enslave it. The Russian people are obliged to support this imperialism. It will do everything to keep Ukraine enslaved. This is clearly demonstrated in the political thinking and feelings of the Russian mass, of all Russian circles, both communist and anti-Bolshevik."
1950 年に CIA のために働いていたとき、人道に対する犯罪者ステパーン・バンデーラはこう書いている : 「我々の解放政策の原則的方針は、独立したウクライナ国家のための闘いは、ロシアに対する闘いであり、ボルシェビズム (ボルシェビキの過激思想) に対するだけでなく、ロシア人の特質である一切の拡張主義的ロシア帝国主義に対する闘いでであるということに基づいている。もし、それがロシア帝国主義とは別の形態に取って代わられたとしても、それはまず独立したウクライナに対して全力を投入し、ウクライナを隷属化するだろう。ロシア人民は、この帝国主義を支持せざるを得ない。ウクライナを隷属させるために、あらゆることを行うだろう。このことは、ロシア大衆の政治的思考と感情、共産主義者と反ボルシェビキの両方のすべてのロシア人サークルの政治的思考と感情にはっきりと示されている。」
In a previous article, I showed how and why MI6 and the CIA formed an alliance with Ukrainian Banderites during the Cold War. These men and women, who should have been tried at Nuremberg, became shadow soldiers for the victors. They could pursue their anti-Russian obsession at their service.
前回の記事で、冷戦時代に MI6 と CIA がウクライナのバンデライトとどのように、そしてなぜ同盟を結んだかを紹介した。本来ならニュルンベルクで裁かれるべき者たちが、戦勝国の影の軍団と化したのである。彼らは自分たちが奉じることによって、反ロシア的な妄想を追い求めることができたのである。
Following the numerous reactions of my readers, I would like to explain here how they took possession of the present Ukraine, then took over and continued the Second World War in several countries on their own. Above all, I would like to show that in the year 2000, these rabid people have changed from auxiliaries to US shock troops. They made a pact with the Straussians against Russia. It is this pact that has led to the present war.
読者からの多くの反響を受けて、私はここで、彼らがいかにして現在のウクライナを手に入れ、その後、いくつかの国で独自に第二次世界大戦を引き継いだかを説明したいと思う。とりわけ、2000 年になって、この狂信的な連中が、補佐部隊からアメリカの突撃部隊へと変貌したことを明らかにしたいと思う。彼らは、ロシアに対して、シュトラウス派と協定を結んだ。この協定が現在の戦争へと繋がっているのです。

バンデライト(バンデーラ派極右)

Slava Stetsko, the widow of the former Prime Minister imposed by the Nazis, Yaroslav Stetsko, opens the session of the Verkhovna Rada. She concludes her speech with the rallying cry of the banditry, "Glory to Ukraine!
ナチスによって押し付けられた元首相ヤロスラフ・ステツコの未亡人スラバ・ステツコがヴェルホーヴナ・ラーダ (ウクライナ最高議会)のセッションを開会した。彼女は演説を、「ウクライナに栄光あれ!」 という匪賊団の雄叫びで締めくくる。

ヤロスラフ・ステツコ
THE REVOLUTION OF DIGNITY, KNOWN AS EUROMAIDAN (2014)
ユーロマイダンという名の尊厳の革命 ( 2014 年)
Ukrainian President Petro Poroshenko does not intend to implement the Minsk agreements. He intends to cut off access to public services to his compatriots in Donbass as long as they stand up to him.
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、ミンスク合意を履行するつもりはない。ドンバスの同胞が自分に歯向かう限り、公共サービスへのアクセスを断つつもりだ。
In March 2014, the Ukrainian National Assembly and the Ukrainian People’s Self-Defense militia changed their names to the Right Sector under the leadership of Dmytro Yarosh and Andriy Biletskiy.
2014 年 3 月、ウクライナ民族会議とウクライナ人民自衛軍は、ドミトリー・ヤロシとアンドリー・ビレツキーの指導の下、右派セクターと名前を変えた。

ドミトリー・ヤロシ

アンドリー・ビレツキー
In April 2015, the Verkhovna Rada declared members of the Organization of Ukrainian Nationalists (OUN) "independence fighters." The law was enacted, in December 2018, by President Prorchenko. Former Waffen SS were retrospectively entitled to retirement and all sorts of benefits.
2015 年 4 月、ヴェルホーヴナ・ラーダ (ウクライナ最高議会) はウクライナ民族主義者組織 (OUN) のメンバーを 「独立の闘士」 と宣言した。この法律は、2018 年 12 月、ポロシェンコ大統領によって、制定された。元ナチス武装親衛隊 (Waffen-SS) は、退職金やあらゆる種類の給付金を遡及的に受け取ることができた。

ペトロ・ポロシェンコ
School curricula were changed so that children learned the new history: the Second World War is not over. It will soon end with the defeat of Russia and the triumph of Ukraine.
学校のカリキュラムは変更され、子供たちは新しい歴史を学ぶようになった : 第二次世界大戦は終わっていない。第二次世界大戦は、ロシアの敗北とウクライナの勝利によって、まもなく終結するであろう、と。
The Banderites imposed their law everywhere in the manner of the Nazi assault sections (SA) of the 1930s. They entered courts to threaten judges, administrations to coerce mayors and governors. Their most famous exaction was the burning of the trade union house in Odessa.
バンデライトは、1930 年代のナチスの突撃隊(SA)のように、どこでも自分たちのルールを押し付けた。彼らは、裁判官を脅すために裁判所に入り、市長や知事を強要するために行政に入った。彼らの最も有名な恐喝は、オデッサの労働組合会館を焼き払ったことである。
No one was overly concerned when Irina Farion, a Svoboda MP from 2012 to 2014, declared that "We have only one way: to destroy Moscow. This is what we live for, this is what we came into the world for: to destroy Moscow. To destroy not only the Muscovites on our land, but this black hole of European security which must be wiped off the world map,"
2012 年から 2014 年までスヴォボーダの議員だったイリーナ・ファリオンが、「われわれの道はただ一つ : モスクワを破壊することだ。これこそ、私たちが生きている理由であり、このためにこの世に生まれてきたのだ : モスクワを破壊すること。我々の土地にいるモスクワ人だけでなく、世界地図から消し去らなければならない、このヨーロッパの安全保障のブラックホールを破壊するために。」 と宣言したとき、過剰な懸念を抱く人は誰もいなかった。

イリーナ・ファリオン

スヴォボーダ (ネオナチ政党) のロゴ

On October 24, 2016, President Poroshenko changed the crest of the secret service. It is now an owl holding a sword directed against Russia with the motto "The wise will rule over the stars".
2016 年 10 月 24 日、ポロシェンコ大統領は、秘密警察の紋章を変更した。「賢者は星を支配する」 という標語とともに、ロシアに向けられた剣を持つフクロウが描かれるようになった。





☆Ukraine : the Second World War continues
本日の書物 : 『日本国史 (下) 』 田中 英道 扶桑社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 西洋史観の 「中世」 を鎌倉・室町時代にあてはめる愚
どの歴史 (日本史) の教科書でもいいので、ページを開いてみてください。鎌倉時代と室町時代は 「中世」 となっています。どの教科書でもそうです。「中世」 とは 「近代」 になる前の、封建的で粗野な遅れた文化の時代という意味で使われています。平成二十四 (二〇一二) 年の NHK の大河ドラマ 『平清盛』 に描かれた世界はいかにもそのような世界です。薄汚れた武士たちが映像化されていました。しかし、これまで述べてきた鎌倉時代も、これから述べる室町時代も、果たしてそういう時代なのでしょうか。
[鎌倉殿の13人] 1月ダイジェスト Part1(1話 2話) | だいたい10分でわかる!【ネタバレ注意】| 大河ドラマ | NHK
西洋の歴史で 「中世」 (Middle Age) とは、「古代」 ギリシャ・ローマと 「近代」 に挟まれた 「中の時代」 のことです。この時代はゲルマン民族の大移動ののち、キリスト教化され、現代の西洋といわれる世界が形成されていった時期でした。この時期を担ったのは古代ギリシャ・ローマの人々とは異なる民族で、宗教も言語も本質的に異なる人々です。だから、西洋の 「中世」 は古代ギリシャ・ローマが発展したものではなく、そこには明らかな断絶があります。
[鎌倉殿の13人] 1月ダイジェスト Part2(3話 4話) | だいたい10分でわかる!【ネタバレ注意】| 大河ドラマ | NHK
そして西洋史学の三分法をもとに、十九世紀にはマルクス主義による歴史観がつくられました。「古代」 は 「奴隷制」 の時代。「中世」 は 「封建制」 で農奴の時代。「近代」 は 「資本主義」 で労働者の時代。そしてそのいずれの時代においても人民は搾取されているという生産様式の矛盾した歴史を説きました。それが 「進歩史観」 と結びついて、「中世」 の 「暗黒」 史観が生まれたのです。こうした歴史の見方を、現在でも多くの歴史家たちが信じているようですが、そのような搾取の歴史の中からは、これまでに語ってきたような、偉大な 「文化」 は生まれません。強制からは、これほどの大きなモニュメントも生まれようがないのです。「自由」 があってこそ、こうした 「文化」 が生まれ、階級よりも 「役割分担」 の社会があったからこそ、長い間 「社会」 が安定してきたのです。統治者はいつの時代でも必要ですし、働く人は決して圧迫されてきたわけではありません。』

ユダヤ・ネオコンと宗教右派の 「アメリカの使命観」 という “傲慢の罪”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、以前にご紹介させて頂いた書物の下巻になりますが、それ以降も相変わらず、下半身がユルユルな♂と、血筋の穢れたビッチな♀、というトンデモナイ組み合わせの “秋シモノ宮家” が、その某弱無人ぶり、その醜態を、広く日本国民に知らしめているところではありますが、ニューヨークの “KOBUTA MAKO” も含めて、やはり穢れの血が混じってしまったためでしょうか、どこからどうみても “ユダヤ・キリスト教” に毒されてしまっており、喫緊の課題は “秋シモノ宮” 一族の排除であることは自明で、微かな望みをかけて変化を期待する暇がある (時間の無駄です!) のであれば、まず早急にご覧頂きたい書物で、ユダヤ・キリスト教的史観 (←つまりは、マルクス主義史観。これが理解できない方が非常に多いのは困りものですがw) の学校教育で “暗記させられた”、役に立たず且つ虚構のものである 「偽歴史」で はない、「本当の歴史」、そして、私たち日本人が世界に誇る、その国家の歴史 <国史> に対する理解を深めるために必読の、お薦めの良書になります。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,062,767(1,062,624)÷96,734,311(96,711,265)=0.0109・・・(0.0109) 「1.09%(1.09%)」

イタリア : 177,650(177,570)÷22,896,742(22,830,825)=0.0077・・・(0.0077) 「0.77%(0.77%)」

日本 : 45,667(45,640)÷21,593,704(21,580,581)=0.0021・・・(0.0021) 「0.21%(0.21%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『ネオコンと宗教右派 : 公共哲学的観点による比較』藤本 龍児
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 論文要旨
イラク戦争を押しすすめた世界観を提供したのは、ネオコンと宗教右派だと言われている。すでに現在では、イラク戦争にたいする反対の声が多くなってきた。しかし、今後、両者の世界観は完全にその思想的な説得力を失うのだろうか。
これまでネオコンと宗教右派については 「両者がどれほどブッシュ政権にたいして現実的な発言力をもっているのか」 ということが論じられてきた。しかし、上記のような問題を考察するためには 「両者はどれほどアメリカ国民にたいして思想的な説得力をもっているのか」 ということを問わねばならない。そこで、こうした問題を問うために、両者を公共哲学的な観点から比較する。
本稿では、両者の世界観がもつ影響力の射程を明らかにし、両者を建設的に批判するための条件を導き出すことを目的とする。第 1 章では宗教右派の世界観を、第 2 章ではネオコンの世界観を明らかにし、第 3 章では、両者の世界観を比較して、その共通点と相違点を浮かび上がらせる。そして最後に、両者を建設的に批判するための手がかりを導きだす。
キーワード
ネオコン/ 宗教右派/ イラク戦争/ 世界観/ レオ・シュトラウス

レオ・シュトラウス
3. 両者の共通点と相違点
…共通点の第二として挙げられるのは歴史観である。宗教右派は、聖書にあるとおりハルマゲドンという世界戦争がおこり、その後に 「千年王国」 が訪れるという終末思想をもつ。一方、ネオコンは、歴史はりベラル・デモクラシーが世界に普遍化する過程であり、それが実現すれば、それは歴史が終わることを意味するという 「歴史の終わり」 のテーゼをもつ。この二つの歴史観が合わさることで、歴史は 「自由が悪に勝つ闘いの歴史」 として描かれることになるのである。
たとえば、第二次世界大戦はファシズムに対する戦いであり、冷戦は国際的な共産主義に対する戦いであり、9 ・11 以降はテロリズムに対する戦いである、ということになる。そこでは、ネオコンならば自らを 「自由と文明」 を司る勢力として位置づけ、相手を 「暴力や野蛮」 に加担する勢力とみなす。宗教右派ならば自らを 「キリスト陣営」 として位置づけ、相手を 「サタン陣営」 とみなす。こうした歴史観で戦争を考えるからには、両者は 「アメリカの使命観」 を共有することにもなる。すなわち、「アメリカ的価値 (自由・民主主義・ユダヤ - キリスト教)」 を普遍化することがアメリカの使命である、という世界観を共有しているのである。かくして、ブッシュが 「アメリカにとって大切な価値とわが国の国益との結合」 と呼んだ新しい世界観がイラク戦争に適用されることにもなったわけである。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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