2022-10-12 (Wed)

本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、ステパーン・バンデーラ、レオ・シュトラウス、シュトラウス派、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、ネオコン
Ukraine : the Second World War continues
ウクライナ : 第二次世界大戦は続く ②
Nato propaganda tries to minimize the presence of neo-Nazis in Ukraine by comparing it with that of equivalent groups in the rest of the West. The truth is very different. Bandéristes have gradually taken over the country over the last 30 years, rewriting history, training the youth and changing all the symbols of the state one by one. They have indoctrinated a third of the population and represent a good third of the armed forces. Their goal is to destroy Russia, which they are trying to do with the help of the Straussians.
NATO のプロパガンダは、ウクライナにおけるネオナチの存在を、他の西側諸国における同種のグループの存在と比較することによって、目立たぬようにしようとするものである。真実はまったく違う。バンデリスト (バンデール主義者) たちは、この 30 年間で徐々に国を支配し、歴史を書き換え、若者を訓練し、国家のすべての象徴を一つずつ変えてきた。彼らは人口の 3 分の 1 を洗脳し、軍隊の 3 分の 1 を占めている。彼らの目標はロシアを破壊することであり、それはシュトラウス派の助けを借りて行われようとしている。

ステパーン・バンデーラ

レオ・シュトラウス

While working for the CIA in 1950, the criminal against humanity Stepan Bandera wrote: "The general line of our liberation policy is based on the fact that a struggle for an independent Ukrainian state is a struggle against Russia, not only against Bolshevism, but against all expansionist Russian imperialism which has been typical of the Russian people. If it is replaced by another form of Russian imperialism, it will first deploy all its energy against independent Ukraine to enslave it. The Russian people are obliged to support this imperialism. It will do everything to keep Ukraine enslaved. This is clearly demonstrated in the political thinking and feelings of the Russian mass, of all Russian circles, both communist and anti-Bolshevik."
1950 年に CIA のために働いていたとき、人道に対する犯罪者ステパーン・バンデーラはこう書いている : 「我々の解放政策の原則的方針は、独立したウクライナ国家のための闘いは、ロシアに対する闘いであり、ボルシェビズム (ボルシェビキの過激思想) に対するだけでなく、ロシア人の特質である一切の拡張主義的ロシア帝国主義に対する闘いでであるということに基づいている。もし、それがロシア帝国主義とは別の形態に取って代わられたとしても、それはまず独立したウクライナに対して全力を投入し、ウクライナを隷属化するだろう。ロシア人民は、この帝国主義を支持せざるを得ない。ウクライナを隷属させるために、あらゆることを行うだろう。このことは、ロシア大衆の政治的思考と感情、共産主義者と反ボルシェビキの両方のすべてのロシア人サークルの政治的思考と感情にはっきりと示されている。」
In a previous article, I showed how and why MI6 and the CIA formed an alliance with Ukrainian Banderites during the Cold War. These men and women, who should have been tried at Nuremberg, became shadow soldiers for the victors. They could pursue their anti-Russian obsession at their service.
前回の記事で、冷戦時代に MI6 と CIA がウクライナのバンデライトとどのように、そしてなぜ同盟を結んだかを紹介した。本来ならニュルンベルクで裁かれるべき者たちが、戦勝国の影の軍団と化したのである。彼らは自分たちが奉じることによって、反ロシア的な妄想を追い求めることができたのである。
Following the numerous reactions of my readers, I would like to explain here how they took possession of the present Ukraine, then took over and continued the Second World War in several countries on their own. Above all, I would like to show that in the year 2000, these rabid people have changed from auxiliaries to US shock troops. They made a pact with the Straussians against Russia. It is this pact that has led to the present war.
読者からの多くの反響を受けて、私はここで、彼らがいかにして現在のウクライナを手に入れ、その後、いくつかの国で独自に第二次世界大戦を引き継いだかを説明したいと思う。とりわけ、2000 年になって、この狂信的な連中が、補佐部隊からアメリカの突撃部隊へと変貌したことを明らかにしたいと思う。彼らは、ロシアに対して、シュトラウス派と協定を結んだ。この協定が現在の戦争へと繋がっているのです。

バンデライト(バンデーラ派極右)

Slava Stetsko, the widow of the former Prime Minister imposed by the Nazis, Yaroslav Stetsko, opens the session of the Verkhovna Rada. She concludes her speech with the rallying cry of the banditry, "Glory to Ukraine!
ナチスによって押し付けられた元首相ヤロスラフ・ステツコの未亡人スラバ・ステツコがヴェルホーヴナ・ラーダ (ウクライナ最高議会) のセッションを開会した。彼女は演説を、「ウクライナに栄光あれ!」 という匪賊団の雄叫びで締めくくる。

ヤロスラフ・ステツコ
THE REORGANIZATION OF THE BANDERITES (1990-98)
バンデライトの再編成 ( 1990 - 98 年) (一)
The internal Banderites (OUN-B) divided into the Social Nationalist Party of Ukraine (SNPU) and then Svoboda (Freedom), while the more seasoned Banderites created the Ukrainian National Assembly and the Ukrainian People’s Self-Defense Militia.
内部のバンデライト (OUN-B) はウクライナ社会民族党 (SNPU)、そしてスヴォボーダ (自由) に分裂し、より年期の入ったバンデライトはウクライナ国民議会とウクライナ人民自衛民兵を創設した。

スヴォボーダ (ネオナチ政党) のロゴ

The paramilitaries of Andriy Biletsky (the "White Führer") administratively separated from Svoboda to create their own organization. But Svoboda did not change. The party’s platform continued to state that it intended to "physically liquidate all Russian-speaking intelligentsia and quickly slaughter all Ukrainophobes without trial. The party began to establish files of pro-Russians, pro-Romanians, pro-Hungarians and pro-Tatars because "this herd should be reduced by about 5 to 6 million individuals".
アンドリー・ビレツキー ( 「白い総統」 ) の準軍事組織は、行政的にスヴォボーダから分離し、独自の組織を設立した。しかし、スヴォボーダは何も変わらなかった。党の綱領には、相変わらず次のような意図が書かれていた。「すべてのロシア語を話す知識人を物理的に清算し、すべてのウクライナ嫌いを裁判なしで速やかに虐殺すること。この集団を約 500 万から 600 万人減らす必要があるため、党は親ロシア人、親ルーマニア人、親ハンガリー人、親タタール人の名簿作成を開始した。」

アンドリー・ビレツキー
The Ukrainian People’s Self-Defense Militia was chaired by an outsider Banderite, Yuriy Shukhevych, son of a notorious criminal against humanity. His group engaged with the CIA in wars against the Russians, often on the side of Islamists. Their presence was disputed with the Georgians in Abkhazia (1998), but attested to with the Romanians in Transnistria (1992), with Osama bin Laden’s Arab legion in Yugoslavia (1992-95), with the Azeris in Nagorno-Karabakh (until 1994) and above all with the Islamists in the first Chechen war.
ウクライナ人民自衛軍は、外部のバンデライト、ユーリイ・シュへ―ヴィチ (悪名高い人道に対する犯罪者の息子) が委員長を務めていた。彼のグループは CIA と協力してロシアに対抗する戦争に参加し、しばしばイスラム教徒の側についていた。彼らの存在については、アブハジアにおけるグルジア人 ( 1998 年) について論争になっているが、トランスニストリアにおけるルーマニア人 ( 1992 年)、ユーゴスラビアにおけるオサマ・ビンラディンのアラブ軍団 ( 1992 - 95 年)、ナゴルノ・カラバフにおけるアゼリ人 ( 1994 年)、特に第一次チェチェン戦争におけるイスラム主義者らによって証言がなされている。

ロマン・シュへ―ヴィチ

ユーリイ・シュへ―ヴィチ




☆Ukraine : the Second World War continues
本日の書物 : 『それでも原発が必要な理由』 櫻井 よしこ、奈良林 直 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 「40 万年前」 に科学的正当性はあるのか
櫻井 : …規制委員会により原子力発電所の安全性を判断する新たな規制基準が 2013 年 7 月 8 日に施行されましたが、その内容には多くの問題点があると考えています。
その一例が、先ほども少し触れましたが、地震、津波対策における活断層の問題です。新たな規制基準には 「活断層は最大 40 万年前の地層まで調査すること」 「活断層が直下にあれば運転は認めない」 と明記されています。活断層問題がなぜここで持ち出されたのか、そこにはどんな意図があるのか、科学的に私たちがこの問題をどう考えるべきなのか、それこそ、科学を基にしっかり考えなければなりません。

国賊・田中俊一
40 万年前の昔に遡って調査対象を拡大して、敷地のボーリング調査をさせる。そのうえで、原発の敷地の下を通る 「破砕帯」 を十分な議論もなしに一方的に 「活断層」 と断定する。しかし、そもそも 40 万年前の地層を明確に判断できるのでしょうか。現在地球に君臨している私たち人類は 「新人 (しんじん) 」 と呼ばれますが、新人が一人のアフリカの女性を母として生まれたのが約 20 万年前です。
日本列島に豊かな文化を残した縄文人が生きたのは、1 万 2,000 年から 2,400 年前。縄文人どころか、新人が生まれるより遥か彼方の太古の昔が 40 万年前です。果たして、そこまで遡って活断層の有無を調べる科学的正当性はあるのでしょうか。
奈良林 : 通常、地質の専門家は 12 万から 13 万年前を後期更新世と分類しています。これまでの規準では 12 万から 13 万年前に遡って、大きな地震があったか、あるいは活断層が動いたかという議論がなされていました。
地層の年代は、そこに含まれる炭素の放射性同位元素を用いることで明確に分かりますので、根拠となるデータは非常に明確に得られます。ところが、40 万年前となると放射性同位元素を用いて年代を測定するのは限界に近く、40 万年より以前では測定がほとんど不可能となります。
櫻井 : つまり科学的な議論が明確に成り立つのは、12 万年から 13 万年前までということですか。
奈良林 : そうです。したがって耐震バックチェック (原子力事業者が原子力施設の耐震性を再評価する作業) なども 12 万年前に遡った議論がされていました。しかも、耐震バックチェックについては詳細が定まるまで約 10 年の議論を専門家が集まって行っていました。実は新規制基準にはひとつ大きなトリックがあります。活断層は 20 ~ 30 キロメートルの震源断層が地表まで貫いた大きな断層で、プレートの動きにより繰り返し動く断層です。三・一一前までの耐震バックチェックではわが国及び諸外国では原子力発電所が活断層の露頭する敷地の上に建設してはいけないとして活断層の有無を確認してきました。ところが新規制基準では活断層の 「活」 の字を取ってしまいました。活断層も単なるヒビ割れもいっしょになってしまったのです。
大事なのは断層がこれから動く可能性があるか、あるとすればどのような影響があって、それをどのように防ぐかを、工学技術で議論することなのです。その際、重要なことは、繰り返し動いている活断層と 12 万年以上動いていない破砕帯や割れ目 (シーム) と震源から地表まで貫く活断層を区別すべきだということです。このような議論をせずに 「活断層」 の一言で思考停止状態に陥るのでは、本当の危険性やそれを防ぐ議論がなくなってしまいます。』

ユダヤ・ネオコンが次々と 「紛争」 を引き起こしてきた理由
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、なぜ我が国において原子力発電を含めたエネルギー政策が、まともに議論されない且つ推進されないのかという、極めて素朴な疑問に対して、非常に明確な答えを提示している良書で、概して、その原因は “ド文系” な方々の 「思い込み」 と 「専門家」 ではないのにそのようなフリをする “似非専門家” が明後日な方向にしか物事が考えられないから、という、まさに我が国の停滞の根源にある “病巣” を知ることができます。

それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値

☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 1,061,030(1,059,714)÷96,523,256(96,419,571)=0.0109・・・(0.0109) 「1.09%(1.09%)」

イタリア : 177,300(177,197)÷22,648,063(22,542,568)=0.0078・・・(0.0078) 「0.78%(0.78%)」

日本 : 45,208(45,090)÷21,396,066(21,356,343)=0.0021・・・(0.0021) 「0.21%(0.21%)」

さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」・「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓)

ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである (詳しくはこちらから💓)
そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない (詳しくはこちらから💓)
また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる (詳しくはこちらから💓)
で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

ウラジーミル・イリイチ・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう (詳しくはこちらから💓)
このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中は、その影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で、人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)、人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在、私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていない、という状況にあるということです。

その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓)

ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア (詳しくはこちらから💓) やウクライナ (詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」 (こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓)

そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために、様々な論文を見ているところとなります。

☆『ネオコンと宗教右派 : 公共哲学的観点による比較』藤本 龍児
それでは早速、続きを見て参りましょう。
『 論文要旨
イラク戦争を押しすすめた世界観を提供したのは、ネオコンと宗教右派だと言われている。すでに現在では、イラク戦争にたいする反対の声が多くなってきた。しかし、今後、両者の世界観は完全にその思想的な説得力を失うのだろうか。
これまでネオコンと宗教右派については 「両者がどれほどブッシュ政権にたいして現実的な発言力をもっているのか」 ということが論じられてきた。しかし、上記のような問題を考察するためには 「両者はどれほどアメリカ国民にたいして思想的な説得力をもっているのか」 ということを問わねばならない。そこで、こうした問題を問うために、両者を公共哲学的な観点から比較する。
本稿では、両者の世界観がもつ影響力の射程を明らかにし、両者を建設的に批判するための条件を導き出すことを目的とする。第 1 章では宗教右派の世界観を、第 2 章ではネオコンの世界観を明らかにし、第 3 章では、両者の世界観を比較して、その共通点と相違点を浮かび上がらせる。そして最後に、両者を建設的に批判するための手がかりを導きだす。
キーワード
ネオコン/ 宗教右派/ イラク戦争/ 世界観/ レオ・シュトラウス

レオ・シュトラウス
2. ネオコンの世界観
2.1 ネオコンとは誰か
…では、第一世代のネオコンは、リベラリズムの伝統以外の何に、保守の理念を求めたのだろうか。彼らは、それを 「宗教の社会的価値 (social value of religion) 」 に求めた [ベル1977 (1976):72 ;Halper and Clarke 2004 : 55 ]。いいかえれば、ユダヤーキリスト教的価値観を用いることによってりベラリズムを再構成しようとした、ということである。一般的にりベラル・デモクラシーは価値中立を建前としているが、アメリカにあっては 「自由・平等・ユダヤーキリスト教的価値」 を合わせて掲げることは、なにも特異なことではない。なぜなら、そもそも 「自由や平等は神によって与えられた」 という理念のもとに建国されたのがアメリカだからである。こうした思想がのちに単純化されて、イラク戦争の大義として掲げられるわけであるが、宗教的価値との関わりでりベラル・デモクラシーを捉え直そうとしたことからしても、ネオコンの第一世代は、「思想集団」 としての性格が強いと言えよう。
しかし、そうした思想は時代が下るにつれて変遷していく。レーガン政権が確立されるにおよんで、ネオコンたちは政権の重要ポストに採用されることになった。ここで見逃せないのは、そこに一定の傾向があったことである。レーガンは、ネオコンたちを外交、国防、教育といったポストには就けたが、福祉などのポストには採用しなかった。なぜなら、ネオコンの第一世代は、たとえ保守派に転向したといっても、福祉政策などについては未だにりベラル寄りの考え方をもっていたからである [リプセヅト 1999 : 295 ]。こうしたことから、次第にネオコンは、国内問題よりも外交問題に活躍の場を移していく。 』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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